平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 第5話~〝潜入〟殺人犯と同化し、操作する技術

2016年08月10日 | 推理・サスペンスドラマ
 5件の猟奇自殺の真相が明らかに!
 その方法は〝潜入〟。
 犯人の心と同一化し、記憶を操作する。
 この記憶の操作は、犯人の殺人衝動を凍結して抑えることも出来るし、刺激して他人や自分に向けさせることが出来る。
 そのスイッチを押すのが、脳の特定の部位に電磁波を照射。

 ミステリというよりは〝脳科学〟を素材にしたホラー作品になっていますね。
 果たして〝潜入〟という技術は現実的に可能なのか?
 ちょっと荒唐無稽な感じもする。
 電磁波を照射するのが腕時計ですしね……。
 動いている人間の部位に正確に当てることは難しいと思いますし……。

 さて、この〝潜入〟という心理操作の技術を、ふたりの医者は別の形で利用した。
 早坂クリニックの早坂(光石研)は〝殺人衝動を抑える〟ために活用した。
 これで世の中から犯罪がなくなると考えたわけだ。
 実際、アメ玉殺人の犯人・久保は、早坂よって殺人衝動を凍結され、5年間アメ玉殺人をおこなわなかった。
 しかし、人間の心というのはそんなに簡単に操作や管理ができるものではない。
 凍結には限界があり、殺人衝動が復活して、久保はふたたびアメ玉殺人をおこなってしまった。
 一方、中島保(林遣都)。
 彼は〝潜入〟を犯人を自殺させるために活用した。
 中島は、殺人犯の殺人衝動を抑えるなんてことは不可能で、殺してしまった方がいいと考えている。
 殺人犯を自殺で葬り去ってしまうこと、これこそが世の中から犯罪をなくす方法だと考えている。

 これって科学技術のオモテとウラですね。
〝原子力〟という技術も〝原子爆弾〟にもなれば〝原発〟になる。
 原子力の平和利用が原発。
 もっとも原発もヤバいことは、3・11の福島やチェルノブイリで明らかになりましたが。

 この〝潜入〟って技術もなぁ。
 個人の自由とか人権に関わってきそう。
 まあ、社会が異質なものを排除する偏狭で差別的な社会になったら、この技術、絶対に使われるよね。
 お前の考えは社会に害を与える間違ったものだ。だから書き換えてしまおう、みたいな感じで。

 最後に比奈子(波瑠)。 
 彼女の心は何もない真っ白だから、〝潜入〟を施すことで、案外簡単に〝殺人犯に同化〟してしまうのかもしれない。
 犯人の心理に異常に興味を持つ比奈子には、もともとその傾向がありましたからね。
 潜入を使えば、簡単に染まってしまいそう。
 さて、どうなるか?

コメント
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