DarkWebにあげられた殺人動画。
異常な連続殺人犯は誰か?
これこそ前・後編で描くべき素材だと思う。
1話にした結果、犯人の異常心理やスコットランドヤードの元警部・南井十(伊武雅刀)の描写が浅くなってしまった。
犯人の正体に気づくきっかけがパスワード=施設の郵便番号だったっていうのも、ちょっと強引な気がする。
Webサイトを通じての犯人と右京さん(水谷豊)の頭脳対決が見られたら、ワクワクするドラマになったのに。
もったいない。
………………
テーマは、他者の気持ちや痛みに共感できない犯人の孤独。
犯人は共感できない自分を〝異常な人間〟だと悩んでいたが、DarkWebに自分と同じような人間がいることを知って救われる。
それどころか、自分を〝すぐれた特別な人間〟だと思えるようになる。
DarkWebに触れることで、犯人は強い自己肯定感を持つことができたのだ。
面白いテーマですね。
犯人に限らず、人は多かれ少なかれ自分を肯定してくれる場を求めている。
犯人がパトカーで涙したのも、父親の愛情に拠るものではなく、DarkWebの住人の言葉だったっていうのも象徴的。
彼の居場所は現実ではなく、DarkWebだったのだ。
ラストの捻り方も上手い。
ネタバレになるが、スコットランドヤードの元警部・南井十は犯人の心理を巧みに操り、犯人を自殺に追い込む。
これは法律に基づかない南井なりの悪の裁き方。
そんな南井にやり方に右京はNOと言う。
「光を照らせば陰ができる。
光を強くすれば陰は濃くなる」
南井が語った〝正義と悪〟の関係を示した言葉だが、神戸の酒鬼薔薇聖斗の事件を思い出す。
酒鬼薔薇の住んでいた街は悪所のない無菌で無機質な場所だったらしい。
そんな光り輝く無機質な街に酒鬼薔薇は息苦しさを感じていたのだろう。
さて、現実の息苦しさの中、僕たちはどこに居場所を求めるか?
異常な連続殺人犯は誰か?
これこそ前・後編で描くべき素材だと思う。
1話にした結果、犯人の異常心理やスコットランドヤードの元警部・南井十(伊武雅刀)の描写が浅くなってしまった。
犯人の正体に気づくきっかけがパスワード=施設の郵便番号だったっていうのも、ちょっと強引な気がする。
Webサイトを通じての犯人と右京さん(水谷豊)の頭脳対決が見られたら、ワクワクするドラマになったのに。
もったいない。
………………
テーマは、他者の気持ちや痛みに共感できない犯人の孤独。
犯人は共感できない自分を〝異常な人間〟だと悩んでいたが、DarkWebに自分と同じような人間がいることを知って救われる。
それどころか、自分を〝すぐれた特別な人間〟だと思えるようになる。
DarkWebに触れることで、犯人は強い自己肯定感を持つことができたのだ。
面白いテーマですね。
犯人に限らず、人は多かれ少なかれ自分を肯定してくれる場を求めている。
犯人がパトカーで涙したのも、父親の愛情に拠るものではなく、DarkWebの住人の言葉だったっていうのも象徴的。
彼の居場所は現実ではなく、DarkWebだったのだ。
ラストの捻り方も上手い。
ネタバレになるが、スコットランドヤードの元警部・南井十は犯人の心理を巧みに操り、犯人を自殺に追い込む。
これは法律に基づかない南井なりの悪の裁き方。
そんな南井にやり方に右京はNOと言う。
「光を照らせば陰ができる。
光を強くすれば陰は濃くなる」
南井が語った〝正義と悪〟の関係を示した言葉だが、神戸の酒鬼薔薇聖斗の事件を思い出す。
酒鬼薔薇の住んでいた街は悪所のない無菌で無機質な場所だったらしい。
そんな光り輝く無機質な街に酒鬼薔薇は息苦しさを感じていたのだろう。
さて、現実の息苦しさの中、僕たちはどこに居場所を求めるか?