内藤やすお|演歌十八番

内藤やすおブログ

相撲甚句【はやし唄あれこれ】

2024年05月11日 | 演歌

呼出しさんが土俵で打つ【柝・拍子木】でございます。 古木の桜の木の真ん中をを何年も寝かせて作られていますす。 【柝】を打つのが簡単に見えますが、なかなかどうして・・・それなりに良い音を出すには相当な練習が必要です。

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相撲甚句には、三つの楽しみ【歌う・聞く・作る】が有りますが、この拍子木を打つ楽しみもまた格別です。また【歌う楽しみ】も、本唄・前唄と有りますが、歌が苦手な人には、粋な文句の口上だけの【はやし唄】があります。これをマスターするのも甚句の楽しみの一つでしょう。

【はやし唄・あれこれ】

1  『せっかくなじんだ』

 せっかくなじんだ 皆様と 

 今日はお別れせりゃならぬ

 いつまた何処で会えるやら

 それともこのまま会えぬやら

 思えば涙が ぱらりぱらり

2 『親の意見』

 親の意見と なすびの花は

 千に一つの 無駄がない

3 『昇る朝日』

 昇る朝日が 山なれば

 沈む夕日も 山となる

 相撲甚句の 名調子

 唄う人生 喜びと 

 櫓太鼓に 祝い酒 

4 『みかんきんかん』

 みかんきんかん 夏みかん

 親のせっかん 子は聞かん

 都会の娘は 気が利かん

 うちの親父は 働かん

 相撲取りゃ冬でも風邪ひかん

 投げ捨てやめよう 

    空き缶空き缶

5 『目元ぱっちり』

 目元ぱっちり 色白で

 髪はカラスの 濡れ羽色

 立てば芍薬 座れば牡丹

 歩く姿は 百合の花いつ

 近頃世の中 不景気で

 土俵の上の お相撲さん

 立てば借金 座れば家賃

 歩く姿は質屋に お使い

6 『一貫二貫』

 一貫二貫は 薬缶の手 

 鍋釜こするは お産の手

 白壁塗るのは 左官の手

 夜中に手を出す あんちゃんの手

 その手を握ったら黙っちょれ

7 『新郎新婦』

 新郎新婦の 乗る船は

 七福神の 宝船

 恵比寿大黒 福禄寿

 弁財天らを 共にして

 帆を立て櫓をこぎ 海原へ

 大波荒波 乗り越えて

 米寿白寿の 時までも

 人生行路をギッチラギッチラ

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まだまだいろいろと面白い【はやし唄】は有りますが、取り敢えず一つ二つ覚えてやってみましょうね。何かの時の余興にピッタリです。

唄うコツは、唄い出しに『あぁ~』と入る時の『あぁ~』は、カラスの鳴き声の甲高い『カァ~』の様に『あ~』と出し。口上は急がずに歌舞伎役者になった積もりで鷹揚にやると宜しいかと・・・

 

 

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