
添田唖蝉坊・・・・この名前をご存知の人は余程の『演歌通』です。
明治から大正にかけて活躍した『演歌師』です。言わば『元祖・シンガーソングライター』なのです。ソエダアゼンボウと読みます。バイオリンを肩に、主に浅草の浅草寺境内で『社会風刺』の歌を作っては、歌っていたそうです。今、流行りの路上ライブの元祖でもあります。

この人(故・小沢昭一)の随筆を読んでいたら『添田唖蝉坊』の事が書いてありました。この私のブログも『演歌十八番』です。一応は『演歌』のブログです。これは、皆さまにご紹介しておかねばと、演歌を標榜している名に恥じると思い、調べてみました。何しろ『演歌の元祖』の人ですから・・・
まず、作った歌の『タイトル』に参りました・・・・凄いのなんの!!
『あぁ金の世や・金金節』『ノンキ節』『げんこつ節』『ダイナマイト節』『あきらめ節』『わっからない節』・・・なんと182曲も『愉快』なタイトルの風刺歌を作ってはバイオリンを弾きながら歌っていまた。
『オッぺケぺ』で有名な『川上音二郎』とも同世代の『演歌師』です。

大正末期から昭和の喜劇王『エノケン』です。 この辺からは大抵の人はご存知ですよね。
『エノケン』もこの『添田唖蝉坊』には、かなり傾倒し、唖蝉坊の歌も良く歌っていたそうです。そう言えば『エノケン』の『パイノパイノパイ』や『月光値千金』などは『唖蝉坊』を彷彿した感が有りますよね。
ちなみに『あぁ金の世や』の歌詞を・・・21番までありますが、とりあえず少しだけ。
『あぁ金の世や 金の世や 地獄の沙汰も金次第 笑うも金よ 泣くも金 一も二にも金 三に金・・・痛くも痒くもあるものか 金さえあればそれで良い 人の難儀や迷惑に 遠慮していちゃ 身が立たぬ』
『ノンキ節』の歌詞・・・
『学校の先生は 偉いもんじゃそうな 偉いから何でも教えるそうな 教えりゃ 生徒は 無邪気なもので それもそうかと 思うけな ア・ノンキだね!・・・うんと絞り取って 泣かせておいて 目薬ほど出すのを 慈善と申うすげな 今は慈善家は 慈善をするが あとは見ぬふり 知らんぷり ア・ノンキだね!』
良いでしょ!愉快でしょ!風刺が効いているでしょ!

親愛なる浅草路地裏芸人の『プッチャリン』さんです。正直言って浅草以外ではあまり知られておりません・・・が、浅草の綺麗どこの『お姉さん達』には結構売れております。いや、可愛がられているのかも・・・
こんな芸人さんに『添田唖蝉坊』の『あぁ金の世や』や『ノンキ節』を継承して貰いたいと思っております。
今日は『演歌十八番ブログ』にふさわしく、チト高尚な内容になりましたでしょ・・・もしもし、もしもし・・・聞こえてますか?