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炭焼き母ちゃんの奮闘記
スローライフ・エコライフ・エンジョイライフ

産む機械

2007-02-03 10:26:19 | 日記・エッセイ・コラム

「産む機械」なんて失礼極まりない発言で、世論がにぎわっている。

「失言でした」などと言ってわびているが、日頃そう思っていることがそのまま口に出ただけ。本音としか思えない。
日本の古い考え方で、そういう環境で育ってきた人達に考え方を切り替えることは無理なことかもしれない。
ただ、そんな思考の持ち主が大臣など上に立っている限り、女性の地位は低いままで、それを高めるために頑張ろうとすれば、出生率が低くなっても致し方ないのではないか?!

我が家も・・・
九州男児、1男2女の中で大事に育てられた主人は、往々にしてそんなところが見受けられる。
それゆえ、夜のニュースが流れている時、本人に聞こえるように話を持ちかけてみた。
「この大臣の奥さん、私やったら、即、離婚や!」
「ダンナから『産む機械』なんて思われとったら、やってられんわ!」
主人いわく「まぁ、はらん中で思ってることがポロッとでたんやろうなぁ・・・」

そばでこの会話を聞いていた長女、
「でもお父ちゃんかって、お母ちゃんのこと『ご飯作る機械』って思ってない?」
主人「・・・」絶句!
私「ハハハ・・・するどい!! ピンポーン!」

家政婦として結婚はしないよ!と宣言して妻となったはず。
出来る限り身の回りのことを自分でさせようとしているが、お育ちがいいかして、「箸より重い物を持ったことがない・・・」なんて冗談で逃げ腰の主人。
「私が倒れたらどうするの?」と聞けば、
「箸と茶碗もって、病院に行って『わしのご飯は?』って言う」が口癖。
まさしく『ご飯を作る機械』と指摘されるゆえんだ。

私なんて、かなり現代的な”炭焼き母ちゃん”だけど、一昔前の炭焼きの奥さんはそれはそれは辛抱していたらしい。

男女平等と言いながらもまだまだ低い女性の地位。
出生率を上げたければ、そこから見直すべきだと思う。
『産む機械』などと言っている限り、まだしばらくは明るい未来が見えない気がする。