もっとドタバタ家族ドラマかと思ったら
意外としんみり系でした。
「クーパー家の晩餐会」68点★★★☆
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クリスマスを前に
一族が集まる晩餐会の準備を進める
シャーロット(ダイアン・キートン)とサム(ジョン・グッドマン)夫妻。
しかし40年連れ添った夫婦は、
誰も知ることなく、離婚の危機を迎えていた。
そんなことは何も知らない
シャーロットの父(アラン・アーキン)は
ウェイトレスのルビー(アマンダ・セイフランド)のいるダイナーに日参し、
シャーロットの妹(マリサ・トメイ)は
なんと警察のお世話になることに?!
それぞれのストーリーが
晩餐会に向けて動き出し――?!
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「アイ・アム・サム」(01年)の監督が描いた
クリスマス家族劇。
祖父に、その息子夫妻、さらに彼らの子どもたちに、その孫・・・・・・と
4世代(!)が集まる晩餐会に向けて、
中心となるダイアン・キートン×ジョン・グッドマンの夫妻を中心に
それぞれのストーリーを
群像劇な感じで描いています。
街中がクリスマスムードに染まる
アメリカの風景を見るのはものすごく楽しくて
これは
クリスマスシーズンに公開してほしかった!
と身をよじりたくもなりますが
それは置いといて
外見のハッピーさに比べ、中身はかなりグレートーン。
一見、幸せそうな家族でも事情あり――な展開はお決まりだけど
想像以上に意外に深刻度が高く、
ラストまでハッピーで終わるか?わからない。
正直、
もうちょっと中身も振り切れハッピーでもよかったな、と
勝手なことを思うのでありました。
それに、この作品を微妙に混乱させているのが
俳優たちの年齢(受ける印象からが大きいんですが)。
アラン・アーキン(81歳)(以下、実年齢です)の子どもが
ダイアン・キートン(70歳)で
その夫がジョン・グッドマン(63歳)。
ダイアン・キートンの妹が
マリサ・トメイ(51歳)で
さらにダイアン・キートンの子どもたちが
エド・ヘルムズ(42歳)とオリヴィア・ワイルド(34歳)。
どこで
ボタンを掛け違ったかわからないんですが
(あきらかに、ダイアン・キートンのところだろう!・・・って
無粋な突っ込み、すみません!)
ダイアン・キートンは
「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」で
モーガン・フリーマン(78歳)との夫婦役がすっごくいい感じだったくらいだし
アラン・アーキンと夫婦でもよさそうなんですよねえ。
そのせいか
どうも「家族」の関係性に
しっくりこないという。
豪華キャストが、逆にちょっともったいなかったんですが
ただ
「クリスマスはみんなが
『ハッピーでいなくちゃ!』とパニックになっている」というセリフには
「なーんだ、やっぱりね」と共感しました(笑)
あと家族の飼い犬ワンコ、カワイイです!
★2/19(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
「クーパー家の晩餐会」公式サイト