笑った~(笑)
「翔んで埼玉」70点★★★★
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現代の埼玉県。
農道を走るワンボックスカーに
結納に向かう娘(島崎遥香)と父(ブラザートム)と母(麻生久美子)が乗っている。
結婚してダサい埼玉を出て、都内に住むことに浮かれる娘に
埼玉愛を持つ父は複雑な心境だ。
そんななか、カーラジオから、ある都市伝説が流れ始めた――。
19XX年。
埼玉県民が東京都民から、それはひどい扱いを受けていた時代。
名門校で学ぶ東京都知事の息子・百美(二階堂ふみ)は
埼玉県人を底辺とするヒエラルキーの頂点にいた。
だが、そこにアメリカ帰りの麻実麗(GACKT)がやってくる。
ライバル心を燃やす百美だったが
ある出来事から、麗に心を奪われてしまう。
そして百美は
東京を巡る、埼玉VS千葉や近隣の抗争に巻き込まれていき――?!
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「パタリロ!」の魔夜峰央氏が
1982年に発表した同名漫画が原作。
おもしろそう、とは想定してたけど、
意外にそれを上回る連打に、想像以上にウケてしまいました(笑)
現代を描くパートと、ベルばら時代のような翔んだコミック世界が
絶妙に融合しているのがミソで
「埼玉県民が東京に行くには、通行手形がいる」など
極端なディスりのほか
「都内各地の“空気”を嗅いで当てる」テイスティングとか
リアルに笑えるネタも満載だった。
さらに神奈川県が崎陽軒のシュウマイと「ひょうちゃん」で東京都知事を釣るとか
千葉VS埼玉の勢力争いとか
関東近県の争いの描写もおかしくて
なにより原作が30年前でも
「地域格差」の意識が変わらないという状況に苦笑。
最近では「月曜から夜ふかし」などで
マツコ・デラックス氏がわかりやすく、その意識を明らかにもしてるしねー。
誰にでも「故郷」はある。
だからこそ、地域ネタって
誰もが逃れられない宿命を持ち、ゆえに普遍なんですよね。
そしてどんなに自虐しても
やっぱり根底には「愛」がある。
それを前提にしているのも、この映画のよさなんだろうなあと。
しかし、この映画で改めて
「千葉県民の心境」を知ったというか
マツコ氏の立ち位置にある「ちょっとした余裕」にも、なんか触れた気がしたというか(笑)
とか、神奈川県出身者は思うのでありました(キャー)。
★2/22(土)から全国で公開。