ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ターシャ・テューダー 静かな水の物語

2017-04-14 22:49:05 | た行

美しい庭と犬に、癒やされる~


******************************



「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」69点★★★★



******************************


アメリカを代表する絵本作家ターシャ・テューダー。

1971年、56歳のときにバーモント州の山奥に
息子セスが建ててくれた農家に移り住み、

2008年、92歳で亡くなるまで
素敵な庭を作り、自然とともに暮らしていた
元祖スローライフ実践者の憧れとして、日本でもファンの多い方です。

かくいうワシも、
最初に90年代後半に、本でターシャの庭を知り
ファンになった一人。
(相原真理子さんの訳で、相原さんのお名前を知ったのもこれが最初だった・・・


2005年からは彼女の暮らしぶりが
NHKのドキュメンタリー番組でも放送されて
大人気になったんですね。

で、本作はNHKで10年間、彼女を追ってきた
松谷光絵監督がまとめた映画。
ファンとしては愛蔵版という感じですねえ。


彼女の寝室などの撮り下ろし映像や
彼女亡き後、その生活を守っているターシャの孫たちの「いま」も写っていて
最新版ではありますが
番組を見てきた人には
「ん?これ、前に見たよね?」というデジャブもあります。


それでも改めて
1957年、女性が独り立ちするのも難しい時代に
夫と離婚し

絵の仕事で4人の子どもを育て
自分の理想の生活を貫いた
その人生、その強さに、改めて感嘆しました。

こちらの姿勢もシャンとします。

なにより
美しい庭と愛犬コーギーに癒されまくり(笑)

それにしても。
自分の理想は20代から変わってないのに
もう四半世紀たったいま
それに、どれだけ近づけているだろうか・・・。


★4/15(土)から角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする