これは桁違いにオモシロイ!
見るべし!
「セッション」80点★★★★
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名門音楽院に入学した19歳のニーマン(マイルズ・テラー)は
夜な夜な一人、ドラムの練習をするマジメな青年。
そんな彼の練習を、ある夜
フレッチャー教授(J・K・シモンズ)がふと見に来る。
ニーマンにとって教授は憧れの存在。
なんとか教授の目に止まろうとする
ニーマンだったが――?!
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いや~この映画はですね
いま思い返しても、あらすじを詳細に説明できるほど
とにかく、お話がおもしろい!
主人公ニーマンは、一見弱っちいけど
「偉大なドラマーになる」という野心はいっちょ前にある
まあ“いまどきな”若者。
その彼に、あり得ないほどのスパルタ指導をする鬼教師が登場し
主人公を持ち上げ、また突き落とし、また上げ、という
ジェットコースターぶりがものすごいんですわ。
そして、
まさかこんなオチになろうとは……!と
「え?」がさらに二転三転する痛快さ。
「ゴーン・ガール」に匹敵する
脚本の底意地悪さがたまらない(笑)
なんでもこの話、
監督の高校時代の実体験を基にしているそうで
なるほど、納得。
そして、底意地の悪さにもちょっと納得(笑)
一種の復讐なのかもね。
あまちゃんな、いち若者の自意識と高慢さを描いているようにも見えるけど
つまるところ
“芸術の真髄”を描いているのかなと思った。
音楽(ジャズ)に限らず
いまの時代に
命を賭けて芸術を、いや、仕事を究めることなんてできますか?って。
躍動と、狂気のしぶきをぜひ体感してみてくだされ。
★4/17(金)からTOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開。
「セッション」公式サイト