本家(笑)アカデミー賞の
主演男優賞受賞作!
「博士と彼女のセオリー」69点★★★★
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1963年、イギリス。
ケンブリッジ大学大学院で
理論物理学を研究するスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は
同じ大学のジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。
が、その後すぐに
ホーキングの身体に異変が起こる。
そして彼は医師から
残酷な宣告を受けることになる――。
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を持ちながら
宇宙の起源の解明に挑む
天才物理学者ホーキング博士と、彼の妻の物語を映画化。
監督は
ドキュメンタリー「マン・オン・ワイヤー」や
「シャドー・ダンサー」のジェームズ・マーシュ氏。
まずは
ホーキング博士役のエディ・レッドメイン、
ゴールデン・グローブ賞&アカデミー賞受賞だけあって
気迫の演技。
誰もが知っている特徴ある人物に扮することは
さぞかし難しい挑戦だったろうと尊敬します。
なのですが、
役者のせいでなく、天才の描き方が
セオリーどおりなのが、ちと平凡。
天才の頭の中のひらめきを
「そうか、わかったぞ!」的に描くのはあまりにありがちというか
その点で
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者」が描く
「外から見た天才」視点のおもしろみに欠けるんですよねえ。
結局、ワシが映画に重視するのは
“物語力”なんだなあと。
そこを
「主演男優」「脚色」「脚本」(違うんだよね!これ)と
冷静に分類して評価できるアカデミー会員の方々は
それはそれでプロフェッショナルだよなあと
当たり前だけど、思ったりもして。
まあ実のところこの天才の話は
宇宙のはじまりなど研究テーマが壮大で、
何が解明されたのか、
ワシにはよく分からなかったのも大きいんですけどね(苦笑)。
ただ博士の私生活や子どものことなどは
知らなかったので、おもしろく見ました。
しかし
映画始まる前に、隣のおばさまがサラッと言った
「事実であっても、映画のキモなので
ペラッとしゃべってほしくなかったネタバレ
(しかもご自身もいまプレスを読んで知ったくらいの知識の)」がなければ
もっとドラマを楽しめたかも、と思うと
ものすごく残念です。
★3/13(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
「博士と彼女のセオリー」公式サイト