ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ガガーリン 世界を変えた108分

2014-12-17 23:40:13 | か行

けっこう見入っちゃいました。


「ガガーリン 世界を変えた108分」69点★★★★


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1961年4月21日。

ソ連の宇宙船に乗ったユーリー・ガガーリンは
人類初の有人宇宙飛行に、一人で飛び立った。

その途中、彼は
貧しい農家に生まれた少年時代
空軍パイロットになり、宇宙飛行士候補に選抜されてからの
苦しい訓練の日々を振り返る――。

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1961年に人類初の有人宇宙飛行をした
ユーリー・ガガーリンを描いた映画。

ロシアの壮大SF映画か?!と思ったけど、
そうした映像よりも
宇宙に行くまでの、ガガーリンの人生の歩みを見せ、
きちんと人の物語になっていました。

最終的に残った
20人ほどの宇宙飛行士候補生のなかで

なぜガガーリンが選ばれたのか? が
なんとなくわかったのが、よかったかな。

苛酷な訓練の中で鼻歌を歌っちゃうような
楽天さを持つ、マイペースキャラっていうんでしょうか。

みんなに愛されるキャラっぽく描かれていて、
そういう人が最終的に強いのか、というのは
何処か「宇宙兄弟」に通じるようで、おもしろかった。

本当に一人で行ったんだ・・・とか
当時の苛酷な状況もよくわかりました。


おなじみ『週刊朝日』ツウの一見で
はやぶさ開発で知られる宇宙ツウ、「はまぎん子ども宇宙科学館」(横浜市)館長
的川泰宣さんにお話を伺いましたが

確かにガガーリンという人は
チームの雰囲気が悪くなったときに、場を盛り上げるような
人をまとめる力に長けていた人らしい。
若田光一さんも同じタイプだとおっしゃってました。

選ばれる人って、そうなのね。

ただ映画は宇宙からの帰還で終わってるんですが、
帰ってきてからのガガーリンはいろいろあったみたいで
そっちのほうが実は気になるんですけどね。


★12/20(土)から新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。

「ガガーリン 世界を変えた108分」公式サイト
コメント
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