おっとな~という。
「毛皮のヴィーナス」61点★★★☆
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パリのとある劇場。
演出家のトマ(マチュー・アマルリック)はその日、
舞台「毛皮のヴィーナス」のオーディションをしたものの
やってきた35人の女優全員がダメで苛立っていた。
そこに遅れて
オーディションを受けたいという
女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)がやってくる。
イメージと全然違う彼女をトマは追い返そうとするが
彼女は強引にオーディションを始めてしまう。
すると、驚くべきことが起こった――。
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ロマン・ポランスキー監督が
マチュー・アマルリックと
自分の妻であるエマニュエル・セニエを主役にした二人芝居。
元は「マゾヒズム」の語源となった
ザッヘル=マゾッホの自伝的小説の戯曲だそう。
もう、こっからオトナな感じ?(笑)
冒頭、
ずっちゃかミュージックが鳴るなか、
どしゃぶりのパリの街からはじまり、
もうイヒヒと期待感アゲアゲ。
まあ想像どおりの会話劇と二人芝居で、
確かに二人とも達者。
なのですが
役者以外に目線の置き場なく、
映画としては、やや退屈さもある。
同じワンシチュエーション&登場人物わずかでも
「おとなのけんか」のような
ガッハッハではないかな。
見るからに“はすっぱ”なワンダが
舞台に立ったとたんキッと女優になる瞬間は必見だし、
アマルリックをどんどん懐柔していく様子は
「フッ」と笑いももれて、楽しいんですけどね。
題材といい、
多分にオトナ向けの映画ですね。
★12/20(土)からBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
「毛皮のヴィーナス」公式サイト