goo blog サービス終了のお知らせ 

ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

親愛なるきみへ

2011-09-24 22:45:08 | さ行

秋の夜に
たまにはまったり、こんなラブストーリーもいいねえ。

「親愛なるきみへ」70点★★★☆


大ヒットした「きみに読む物語」の原作者
ニコラス・スパークスのベストセラーの映画化です。


特殊部隊に所属する
米軍兵士ジョン(チャニング・テイタム)は

休暇中、実家に帰省し
女子大生サヴァナ(アマンダ・サイフリッド)と出会い
恋に落ちる。

だが2週間後、
ジョンは軍隊に戻らなければならない。

この任務が終わったら、除隊する。

そう約束して別れ、
手紙をやりとりしていた二人だが
9.11が起こり、事情は一変してしまう――。


まず
ラッセ・ハルストレム監督らしい
安定感が抜群です。

戦争に翻弄される男女の悲恋、という
クラシカルな話を
現代の物語として見せられるのは、

紛れもなく9.11という悲劇があったから。


先の「リメンバー・ミー」といい
あれから10年が経ち、
歴史的事件がラブストーリーの悲劇的要素として
使われるようになったのだなあと

感慨深いものがありました。


意外なオチもきっちり練られているし、
主演男女もみずみずしくてよい。


女が男に惹かれるきっかけも
深い川に飛び込み、
勇気を示してくれたからとか
(しかも自力で火までおこせる!(笑))

いかにも原始的な「オス」「メス」ふうに
実にシンプルでわかりやすいし、

「すぐに会おうね」という
甘い合言葉や、

手紙というオールドな要素を
温かみを持って活かしていて、

年配層にもウケると思います。


それに
チャニング・テイタムって
目のちっさいところとガタイのよさが
ちょっとジョシュ・ハートネット似で
割と好みだわ。


★9/23から全国で公開。

「親愛なるきみへ」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする