ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

世界侵略:ロサンゼルス決戦

2011-09-12 22:56:35 | さ行

これね、意外におもしろいっすよ。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」74点★★★★


2011年8月11日。

米サンタモニカのキャンプ地で
ベテラン海兵隊員のマイケル軍曹(アーロン・エッカート)は
翌日に退役を控えていた。

が、そんな彼に突然の動員命令が下る。


正体不明の敵が
空からいきなり攻撃をしかけてきたのだ!

圧倒的な攻撃力を前に
なすすべもないマイケルたち。

一体、やつらは何者なのか?目的は?

そして翌8月12日。

アメリカ西海岸で攻撃能力を残すのは
わずかにロサンゼルスのみとなっていた――!



「インディペンデンス・デイ」
「地球最後の日」
「宇宙戦争」などの系譜にある
エイリアンによる、地球侵略ものです。


「もうその手はいいよー」
「どうせアメリカが世界を救ってくれるんだろー」と
おっしゃる方もいるかもですが、

番長、意外に好きなんですねー。
この手の映画(笑)


今回はなんといっても
突然攻撃され
ほぼ壊滅状態のところから話が始まるのが斬新だし、

さらに
市民のドラマではなく、
完全に“兵士”のドラマに焦点を絞ったのがよかった。



白昼に行われる
エイリアンとガチの対決は
映像的にもかなりの挑戦なはず。

相当な映像テクニックがないと無理だけど
それをやりきってるのがスゴイ。

戦うマシンと化していく
兵士らの未来が案じられもして、

白昼堂々の「エイリアン」プラス
「ハート・ロッカー」の臨場感、という感じでしょうか。

この映画、1942年に起こった
ある事件にインスパイアされているそう。

発光する飛行物体25機を10万人が目撃し、
日本軍の空襲と信じたアメリカ軍が
砲弾を撃ち込んだのに、一機も撃墜できなかった。

しかし日本軍がそんな作戦をした記録は一切なく
未確認飛行物体事件として
「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれているんだそうな。

ふうむー。
何がホントなんでしょうね?(笑)

★9/17から丸の内ピカデリーほか全国で公開。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」公式サイト


実はこの作品も4/1公開を予定していて
試写を観に行ったのは確か3/14。

震災の衝撃収まらぬなか
当然のごとく、というか試写ホールはガラガラ。

こういうときにこういう映画を見る
自分の図太さを感じつつ、

観ながら、瓦礫の山と化した都市の様子に
どうしても現実と付き合わせてしまうところがありました。

でも、
やはり映画を観ている間は
現実を忘れてその世界に入りこめるものだ、
ということも改めて感じた。

平時じゃないときでも
映画って必要じゃなかろうか。

見終わって映画の意味と
その必要性を考えたりもしました。
コメント
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