容疑者は6人……それぞれに光と影(表と裏、虚と実)があった………
佐光隆吾(ドラム)
……《虚》矢崎のことを“我儘で自分勝手な奴”と言う。いつも振り回されていた
《実》矢崎が音を追及することについて、評価していた
林田晃司(ギター)
……《虚》曲を盗まれていた
《実》使用された曲は手直しされ、すごい曲になっており、バンドの演奏も桁違いのレベルだったと感服
矢崎は、社長に掛け合って印税が入るように手続していた
安本早苗(ベース)
……《虚》つき合っていたが、捨てられた。顔にあざ(直近のリハーサル時にはなかった)
《実》矢崎が音楽にのめり込んでしまうので、自分が浮気をした。矢崎が結婚したのは、別れた後。顔のあざは、現在の彼によるもの
沢村香音(マネージャー)
……《表》パワハラを受けていた。何を言っても相手をされないし、雑用係でしかなかった
《裏》無視したのはよく聴こえなかった為。矢崎は感謝していて、誕生日にプレゼントケーキを用意していた
矢崎優実(妻、元アイドル)
……《虚》別居中。離婚寸前の仲
《実》ダブル不倫の現場をリークされた(アリバイ成立)
「実は○○だった」という件はないが、矢崎の聴力の不自由さを知っていた
吉澤佳代(芸能事務所の社長)
……《虚》5000万円ほど貸していた
《実》社長がその何倍もの金(←矢崎が稼いだ)をかすめ取っていた
殺害された被害者が、実はいい人だった。
多くを語らないので、“嫌な奴”と思われがちで、その誤解から殺人事件が起こってしまった…
という、相棒のひとつのパターンだった。
★事件のカギは《矢崎の聴力》
右耳は完全に聴こえず、左耳も補聴器を付けて補っていた。
矢崎はその切迫感から、バンドを再結成した。
そして、強度の難聴が、マネージャーの香音が《無視されている》《雑用係でこき使われている》という誤解を生み、殺意を持たせてしまった。
さらに、「誰かと飲みに行く」と矢崎が言っていたという証言の嘘が露見することにもなった。
相手を思う気持ちは分かりやすく伝えないとダメだなあ
「最後の灯り」(season 1 第10話)や「7人の容疑者」(season 4第10話第20話)を思い出した。
また、《冷徹な人物と思われていた被害者が、実は優しい人だった》というエピソードもいくつかあったはずが、具体的には思い出せない。
★ドラマとしてのテーマは《友情》
「友情はゆっくりと熟す果実」(by アリストテレス…右京が引用)
「もし友情が果実だとしたら、熟した後は腐っちゃうんですかねえ」(by 亀山…右京が称賛)
バンド名の『ディープ クルー』は、右京曰く「親友」らしい(私は“シオン”と聴こえた)
一見、メンバーから反感を買っていたように思えた矢崎だったが、彼の《音楽、音を追究する姿勢》や《メンバーへの優しさ》(ドラマでは林田の印税手配ぐらいしか語られなかったが)をメンバーも認めていたようだった。
でも、あとから加入した矢崎が勝手に解散したのは許せないと思うが……
それに、再結成の動機も、自らの強度の難聴というのも不満。矢崎の《自分勝手さ》を強調したかったのだろうが、『友情』をテーマとするのなら、メンバーと演奏をしていて《楽しそう》とか《嬉しそう》とかのシーンが欲しかった。
ソロになって、何故パッとしなかったのだろうか?……結局、『ディープ クルー』だったから、矢崎は輝けたのだろう。
右京たちが「友情」について語ったのと、矢崎の暴虐無人さが露骨だったので、メンバーが犯人ではないだろうと思った。
妻も矢崎の音楽活動から遠く、友情とも縁がなさそうなので除外(性格の破綻の描写も露骨)
社長かマネージャーに容疑者が絞られるが、現矢崎と関わりも強く、事件直前まで関わっていたので、マネージャーだろうと……
(『名探偵コナン』の一話完結の場合だと、メンバー3人に容疑が掛かって、一番犯人でなさそうな人物が犯人)
32,400円の領収書の謎
32,000のケーキって、どのようなモノだったのだろうか?
金額の書き方としては「¥」と金額の間隔が開きすぎだし、金額の後には「※(米印)」「−(ハイフン)」「也」が必要。(改ざん防止)
本作は、『相棒』としては平凡だった。(長期間ドラマなので、過去エピソードと被ってしまうのは仕方がないが)
【ストーリー】番組サイトより
伝説のバンドのボーカルが不審死
事件の背景には熟しすぎた友情が!?
再結成が決まった4人組ロックバンド『ディープクルー』のボーカル・矢崎(金子昇)が、路地裏で亡くなっているのが発見された。警察は、酔っぱらい同士のケンカによる傷害致死とみて、捜査を始める。と、矢崎の妻は元アイドルで、今も時々テレビに出ているタレントだが、別居して2年になり、離婚話が進んでいたと分かる。
事件に興味を持った右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、所属事務所を訪問。バンドメンバーや事務所の社長、マネージャーたちから話を聞く。すると、全員に確かなアリバイが無い上、気になる話も聞こえてくる。
矢崎は唯我独尊の人物で、22年前の解散も、今回の再結成も、一人で勝手に決めたらしい。最近も練習をめぐってメンバーと衝突。また、女性メンバーの一人は当時、矢崎と交際していたが、一方的に捨てられらしく、顔には最近できたと思われる痣が。さらに、メンバーが昔作った曲を矢崎が盗用したという話や、事務所の社長から多額の借金をしていたという噂も。すなわち、殺害の動機は、すべての関係者にあった。
被害者を取り巻く人物全員が容疑者に
動機は金か、遺恨か、それとも…!?
栄光のステージに光と闇が交錯する!
ゲスト:金子昇
脚本:瀧本智行
監督:権野元
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
佐光隆吾(ドラム)
……《虚》矢崎のことを“我儘で自分勝手な奴”と言う。いつも振り回されていた
《実》矢崎が音を追及することについて、評価していた
林田晃司(ギター)
……《虚》曲を盗まれていた
《実》使用された曲は手直しされ、すごい曲になっており、バンドの演奏も桁違いのレベルだったと感服
矢崎は、社長に掛け合って印税が入るように手続していた
安本早苗(ベース)
……《虚》つき合っていたが、捨てられた。顔にあざ(直近のリハーサル時にはなかった)
《実》矢崎が音楽にのめり込んでしまうので、自分が浮気をした。矢崎が結婚したのは、別れた後。顔のあざは、現在の彼によるもの
沢村香音(マネージャー)
……《表》パワハラを受けていた。何を言っても相手をされないし、雑用係でしかなかった
《裏》無視したのはよく聴こえなかった為。矢崎は感謝していて、誕生日にプレゼントケーキを用意していた
矢崎優実(妻、元アイドル)
……《虚》別居中。離婚寸前の仲
《実》ダブル不倫の現場をリークされた(アリバイ成立)
「実は○○だった」という件はないが、矢崎の聴力の不自由さを知っていた
吉澤佳代(芸能事務所の社長)
……《虚》5000万円ほど貸していた
《実》社長がその何倍もの金(←矢崎が稼いだ)をかすめ取っていた
殺害された被害者が、実はいい人だった。
多くを語らないので、“嫌な奴”と思われがちで、その誤解から殺人事件が起こってしまった…
という、相棒のひとつのパターンだった。
★事件のカギは《矢崎の聴力》
右耳は完全に聴こえず、左耳も補聴器を付けて補っていた。
矢崎はその切迫感から、バンドを再結成した。
そして、強度の難聴が、マネージャーの香音が《無視されている》《雑用係でこき使われている》という誤解を生み、殺意を持たせてしまった。
さらに、「誰かと飲みに行く」と矢崎が言っていたという証言の嘘が露見することにもなった。
相手を思う気持ちは分かりやすく伝えないとダメだなあ
「最後の灯り」(season 1 第10話)や「7人の容疑者」(season 4
また、《冷徹な人物と思われていた被害者が、実は優しい人だった》というエピソードもいくつかあったはずが、具体的には思い出せない。
★ドラマとしてのテーマは《友情》
「友情はゆっくりと熟す果実」(by アリストテレス…右京が引用)
「もし友情が果実だとしたら、熟した後は腐っちゃうんですかねえ」(by 亀山…右京が称賛)
バンド名の『ディープ クルー』は、右京曰く「親友」らしい(私は“シオン”と聴こえた)
一見、メンバーから反感を買っていたように思えた矢崎だったが、彼の《音楽、音を追究する姿勢》や《メンバーへの優しさ》(ドラマでは林田の印税手配ぐらいしか語られなかったが)をメンバーも認めていたようだった。
でも、あとから加入した矢崎が勝手に解散したのは許せないと思うが……
それに、再結成の動機も、自らの強度の難聴というのも不満。矢崎の《自分勝手さ》を強調したかったのだろうが、『友情』をテーマとするのなら、メンバーと演奏をしていて《楽しそう》とか《嬉しそう》とかのシーンが欲しかった。
ソロになって、何故パッとしなかったのだろうか?……結局、『ディープ クルー』だったから、矢崎は輝けたのだろう。
右京たちが「友情」について語ったのと、矢崎の暴虐無人さが露骨だったので、メンバーが犯人ではないだろうと思った。
妻も矢崎の音楽活動から遠く、友情とも縁がなさそうなので除外(性格の破綻の描写も露骨)
社長かマネージャーに容疑者が絞られるが、現矢崎と関わりも強く、事件直前まで関わっていたので、マネージャーだろうと……
(『名探偵コナン』の一話完結の場合だと、メンバー3人に容疑が掛かって、一番犯人でなさそうな人物が犯人)
32,400円の領収書の謎
32,000のケーキって、どのようなモノだったのだろうか?
金額の書き方としては「¥」と金額の間隔が開きすぎだし、金額の後には「※(米印)」「−(ハイフン)」「也」が必要。(改ざん防止)
本作は、『相棒』としては平凡だった。(長期間ドラマなので、過去エピソードと被ってしまうのは仕方がないが)
【ストーリー】番組サイトより
伝説のバンドのボーカルが不審死
事件の背景には熟しすぎた友情が!?
再結成が決まった4人組ロックバンド『ディープクルー』のボーカル・矢崎(金子昇)が、路地裏で亡くなっているのが発見された。警察は、酔っぱらい同士のケンカによる傷害致死とみて、捜査を始める。と、矢崎の妻は元アイドルで、今も時々テレビに出ているタレントだが、別居して2年になり、離婚話が進んでいたと分かる。
事件に興味を持った右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、所属事務所を訪問。バンドメンバーや事務所の社長、マネージャーたちから話を聞く。すると、全員に確かなアリバイが無い上、気になる話も聞こえてくる。
矢崎は唯我独尊の人物で、22年前の解散も、今回の再結成も、一人で勝手に決めたらしい。最近も練習をめぐってメンバーと衝突。また、女性メンバーの一人は当時、矢崎と交際していたが、一方的に捨てられらしく、顔には最近できたと思われる痣が。さらに、メンバーが昔作った曲を矢崎が盗用したという話や、事務所の社長から多額の借金をしていたという噂も。すなわち、殺害の動機は、すべての関係者にあった。
被害者を取り巻く人物全員が容疑者に
動機は金か、遺恨か、それとも…!?
栄光のステージに光と闇が交錯する!
ゲスト:金子昇
脚本:瀧本智行
監督:権野元
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
今回は、誤解から殺害に至ってしまうという何ともやりきれない結末でした。
私も『最後の灯り』(season1第10話)を思いだしました。長年一緒に仕事をしていたのに名前を覚えてもらっていなかったことにショックを受けたのが犯行動機でしたね。(実際のところは、ちゃんと仕事ぶりを認めてくれていた。)
そういえば、今回は珍しく美和子とこてまりがいませんでしたね。
本文中、一か所指摘させていただいてもよろしいでしょうか。『7人の容疑者』はseason4の第20話ですね。
確かに『7人の容疑者』はseason4の第20話でした。訂正しました。ご指摘、ありがとうございます。
で、その『7人の容疑者』も『最後の灯り』も櫻井武晴氏の脚本でした。
櫻井氏、復活してくれないかな。