布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

「司馬遼太郎文学の読み方」野田文化講演会

2010-04-05 | その他
今年の2月20日に作家・随筆家である一坂 太郎氏を招いて『龍馬の志』の講演会を開催した野田にある興風開館にて、今度は、「司馬遼太郎文学の読み方」という野田文化講演会が開催されます。もうなくられていますが、司馬遼太郎は、あまりにも有名な日本を代表する歴史作家なので改めて紹介するまでもないでしょう。
それよりも、この興風会館というのはどういうものか調べてみましたら、醤油醸造家の茂木・梨一族によって、「野田の土地柄を大切にしながら、今後の街の発展のために新風を興そう」と、つまり「民風作興」という言葉から生まれた会館らしい。昭和3年11月、千秋社からの寄付によって財団法人興風会を設立し、翌4年にこの会館を竣工したものだそうです。以来、興風会は社会教化事業の推進を主たる目的として今日までさまざまな活動をしています。
この会館の建物の概要は、以下の通りです。
様 式/ ロマネスクを加味した近世復興式
設計者/ 大森 茂氏
施工者/ 戸田組(現:戸田建設株式会社)
仕 様/ 鉄筋コンクリート造り 地上4階 地下1階
面 積/ 建物延面積:1,707㎡ 敷地面積:1,316㎡
施 設/ 大講堂(652席)小講堂(100名)、会議室、和室、地下ギャラリー等
その他/ 平成9年7月15日文化庁登録有形文化財
※設計者の大森茂氏は、神田駿河台の明治大学旧校舎や旧細川公爵邸(和敬塾本館・都文化財)などを設計したひとであり、デザインの巧みな建築家として知られています。
なお、開館日は、火・水・金曜日 午前9時~午後9時、木・土・日曜日 午前9時~午後5時で、休館日は、毎週月曜日・第2木曜日・国民の祝日・年末年始・8月13日~16日(但し、12月21日~31日までは会館整備・点検期間のため利用できません。) 
入館料は無料ですが、施設を利用の際は使用期日6ヶ月前から1週間前までに手続きが必要となっています。
では、早速、この文化講演会の概要を以下に紹介します。
開催日時     4月18日(日)14時~15時30分
開催場所     野田の興風会館
           ※所在地:野田市野田250
演  題     「司馬遼太郎文学の読み方」
講  師     作家 
          関川 夏央(なつお)氏
対  象     どなたでも
定  員     500人(※先着順)
費  用     一般     1,000円
          高校生以下    500円
申し込み     当日に開場にて受付
主  催     (財)興風会
問い合せ     (財)興風会
           (電)7122-2191
アクセス     ・電車の場合
          東武野田線野田市駅下車徒歩15分または、愛宕駅下車徒歩15分
           ・バスの場合
          まめバス・茨急バス キッコーマン株式会社野田本社前下車徒歩1分
最後に、講師の簡単なプロフィールを。
関川 夏央(せきかわ なつお、本名は早川哲夫)氏は、1949年生まれで、新潟県長岡市出身。小説家、ノンフィクション作家、評論家、漫画原作者であるとともに早稲田大学客員教授、神戸女学院大学客員教授、国土審議会圏域部会委員です。
過去の文学者の作品を、「文学作品」として奉って鑑賞するのではなく、「その作品が書かれた」「その作品が、読者に受け入れられた」時代状況や、作者の経済状態や性格などから、とらえなおす仕事も行っている。
2001年(平成13年)年には、『司馬遼太郎の「かたち」』や『二葉亭四迷の明治四十一年』など、明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞受賞しています。
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