奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

台風16号の爪あと

2012-09-25 20:00:01 | イベント・行事
今回の台風は日中に奄美に最接近したので風の音や雨の強さをずっとこの眼と耳で確認していた。
やはり910ヘストパスカル(ミリバールという呼び方のほうが好きなのだが)の猛烈な勢いは
すさまじいものだった。





台風が去った後早速キュウリとセロリの苗の安否確認に行く
風除けの網は吹き飛ばされていた
ペットボトルも1個はなくなっている




ペットボトルが飛ばされた苗は完全に萎れていた
台風が来るたび何度も何度も繰り返されている光景だ





もう1個のキュウリはペットボトルが残っているが、これも1度は吹き飛んでしまい強烈な暴風雨
の中、畑に出て体が飛ばされそうになりながら置きなおしたものなのである
そこまで頑張った甲斐もなく、このキュウリもまた数日後には枯れてしまっていた
今セロリだけがかろうじて生き残っている





剪定をしてようやく新しく出始めていたナスの葉もまたすべて散ってしまった
もう一度芽を出すことはないのだろうか
頑張ってほしい





前回の台風で傾いてしまったいたバナナの木が今回さらに傾きを増してしまった
折れてしまったものも多い
今年はもう実はつかなだろう





テラスに置いていた椅子がまっぷたつになっていた
頭にくることばかりだが、今回の台風での物的損害がこれだけだったことはラッキーだったと
いえるのかもしれない
今月末には17号がくるそうだ
これも同じような大きな台風とのこと
もう飛ばされそうな屋根も枯れるような野菜も残っていないので怖いものはない
勝手に来やがれ17号



台風16号がまた奄美を襲う

2012-09-24 20:00:47 | 奄美の自然
8月末に台風15号が奄美を襲い、我が家の屋根を吹き飛ばして去っていった。
島の人も数十年ぶりの激しい嵐だったとびっくりしていた。
それを聞いて、何の根拠もなしにもう今年は大きな台風は来ないものと決め付けていた。
しかしその3週間後、15号に匹敵する勢力をもった16号がまたしても奄美に近づいてきていた。




台風16号がまた奄美に影響を及ぼしそうだとはっきりしてきたのが、台風来襲の3日前
まだこの時は海はきれいで平穏な表情を見せていた





打ち寄せる波も静かで穏やかな夏の海岸そのものだった
すぐそこまで強烈な台風が近づいてきているなんて、とても信じられなかった





台風が奄美に来るという情報を得る前の日に植えてしまったキュウリとセロリの苗
腹立たしさを押し殺して風除けのペットボトルで囲う
しかしこの程度で風よけになるはずもなく、子供だましというか赤ん坊だましにもなりはしない





アルミ台をかぶせてその上から網で囲う
前回の15号の際はこの台ごと吹き飛ばされていたので、今回は脚を地中深く差し込んでおく





そしてとうとう16号が奄美にやってきた
すごかった
15号の時と同じようにバナナの木は最敬礼でひれ伏した




勢力は同じくらいだったようだが、15号は夜中に最も激しく荒れたのに対して今回は最も激しい
時間帯が昼間だったので、風の音や雨の様子をずっと肌で感じていた分16号のほうが強く感じた
テラスに置いてあったテーブルも吹き飛ばされてひっくり返った・・のではなく、屋根がないので
テーブルがどこかに飛んでいってしまうかもと心配して、予めひっくり返しておいたのである
それにしてもすごい風だった
少なくても瞬間風速30メートルは軽く超えていたと思う



我が家の畑に防風さとうきびを植える

2012-09-23 20:00:36 | 
はっきり言ってこの辺りで野菜を作ろうとするのは大変だ。
台風がくるたびに暴風雨と塩害で作物は全滅させられる。
苗を育てて畑に植え替えて毎日水をやりようやく大きくなって実をつけはじめ、これから収穫と
いうときに台風がきて全部枯らしていく。
めげすにまた種を蒔いて苗を育てて畑に植え替える。
最初の実がなり始める。
台風が来る。
また全部枯れる。
はらわたが煮えかえるのをおさえてまた一から始める。
また台風が来た。
植えたばかりの苗がまた枯れている。
ここで緊張の糸がプツンと切れる音が聞こえた。
このやり場のない怒りをどこにぶつければいいにだろうか。
奄美で野菜栽培農業なんて所詮無理なんだ、さとうきびだけ作っていりゃいいんだ、と悪態を
吐き続ける。
しかし台風が去って2,3日たつと頭も徐々に冷えてくる。
こんなにも取り乱して天に唾しているのは自分だけである。
まわりの人も同じように台風被害にあっているわけであるが、皆割と静かに現実を受け止めている。
「自然相手だからしょうがないよ。」
昔からずっと何年も畑を耕している人がそう言うのに、たかが2,3年前に始めた新参者の自分が
えらそうなことは言えない。
みんなを見習って、枯れたらまた新たに植えつづければいいんだと思えるようになってくる。
でも同時に知恵と努力は必要になってくる。
まずは風除けを作る努力を続けなくてはならない。





台風15号で屋根が吹き飛ばされてもまわりのさとうきびは持ちこたえていた
それを見てさとうきびを畑の中に植えて風よけに使おうと決心した
夏植えの手伝いをしている畑で細すぎて種に使わなかったものをもらってきて、我が家の畑に
植えることにした
別に精糖工場に持ち込むキビを育てるわけではないので、こんなんで十分だろう





耕運機の動かし方をマスターしたリュウジさんが雑草を掘り起こして植え付ける場所を作ってくれる





そこに掘った溝のなかに短く切ったさとうきびの節を置いていく
それに土をかぶせて作業終了
少ししたら芽を出して今年の冬には結構な大きさになっているはずだ
そして来年の台風から野菜を守ってくれることを今から期待している





久しぶりの大工仕事

2012-09-22 20:00:29 | 暮らし
お久しぶりです。
最近このブログのアクセス数が激減していて、ちょっと内容を変えなくてはいけないと感じていた
ところに、台風16号が奄美を襲い我が家の畑の野菜がまた全滅したりで、ばたばたしてブログ書き
をお休みしていました。
ブログに対する意欲と掲載する写真もだいぶたまってきたので今日から再開したいと思います。



テラスに置いているテーブルを作って以来、久方ぶりに日曜大工をすることになった。
厨房と廊下をへだてている板の壁を取っ払って引き戸にしようと考えたのである。





今回も近所のKさんにご指導と工具の借用をお願いする
といっても結局はいつものようにほとんどKさんが作ってしまったのだが・・




凝り性のKさんは釘を極力使わないという方針をたて、作業場に具えてあるご自慢の工具を駆使して
どんどん下準備を進める
戸を作るというのは大工仕事のなかでも非常に難しい仕事のひとつなのだそうで、Kさんもいろいろ
と頭を悩ませていた






あーりーばーどに長期滞在しているリュウジさんも巻き込んで3名で作業が進む
2人だけでは難しかったと思われる作業が結構あってこの助っ人の参加はありがたかった





引き戸がだいたい完成したが、難しいのはこの戸がきちんと敷居溝にはまりスムーズに動くかどうか
である
こうなるとひとつひとつの作業の正確さの積み上げである




現場に運びこんで実際に取り付けてみる
よかった
きちんと戸が動く
こうして写真だけ見ているとなんてことはない作業にしか感じられないのだが、実際やってみると
かなり難しい工程がたくさんあるのだ





ほぼ完成
引き戸はすべるように動く
出入り口がひとつ増えるだけで、こんなにも便利になるものかと改めて感心してしまった
この調子でどんどん我が家の改造を自分で行なっていきたい
奄美に住んでいる以上、大工仕事は必須スキルなのである
そのためにはKさんにアピールして、もっと工具を自分で使わせてもらえるようにならなくては
ならない
まだまだ下働きの域を脱せられずにいる



奄美の滞在を満喫する

2012-09-17 20:00:20 | あーりーばーど滞在者の生活
あーりーばーどで夏のひとときを過ごしたミナミデさんが帰ってしまった。
2週間の滞在の間に奄美を満喫して帰っていったのではないだろうか。
何事にもポジティブなミナミデさんは奄美にいる間に様々なことに挑戦していった。



ひとときも休むことなく勢力的に動き回る彼はじつにいろんな手伝いをしてくれた
まずは我が家の畑の台風の後始末
折れたバナナの木の後始末と落ちかかった実の収穫






都会暮らしでは経験できない、奄美ならではの作業もたくさんしてもらった






ご近所さんの庭の手入れも手伝う




お手伝いが終わればそのKさんのお宅で夕食をごちそうになる
他にもわずかな滞在の間で、たくさんの地元の人たちの友達を作ることができた





もちろんあーりーばーどに滞在するお客さんとも今後連絡を取り合える友人になれた
こうしてたくさんのいい思い出を作ったミナミデさんは、ずいぶん奄美が気に入った様子だった
近いうちにまた来ることを約束してまた都会の生活に戻っていった
今頃は忙しい日々を送っていることだろう
そのうち疲れてきたら、また奄美に来てください
お待ちしています、ミナミデさん