奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

我が家の畑に防風さとうきびを植える

2012-09-23 20:00:36 | 
はっきり言ってこの辺りで野菜を作ろうとするのは大変だ。
台風がくるたびに暴風雨と塩害で作物は全滅させられる。
苗を育てて畑に植え替えて毎日水をやりようやく大きくなって実をつけはじめ、これから収穫と
いうときに台風がきて全部枯らしていく。
めげすにまた種を蒔いて苗を育てて畑に植え替える。
最初の実がなり始める。
台風が来る。
また全部枯れる。
はらわたが煮えかえるのをおさえてまた一から始める。
また台風が来た。
植えたばかりの苗がまた枯れている。
ここで緊張の糸がプツンと切れる音が聞こえた。
このやり場のない怒りをどこにぶつければいいにだろうか。
奄美で野菜栽培農業なんて所詮無理なんだ、さとうきびだけ作っていりゃいいんだ、と悪態を
吐き続ける。
しかし台風が去って2,3日たつと頭も徐々に冷えてくる。
こんなにも取り乱して天に唾しているのは自分だけである。
まわりの人も同じように台風被害にあっているわけであるが、皆割と静かに現実を受け止めている。
「自然相手だからしょうがないよ。」
昔からずっと何年も畑を耕している人がそう言うのに、たかが2,3年前に始めた新参者の自分が
えらそうなことは言えない。
みんなを見習って、枯れたらまた新たに植えつづければいいんだと思えるようになってくる。
でも同時に知恵と努力は必要になってくる。
まずは風除けを作る努力を続けなくてはならない。





台風15号で屋根が吹き飛ばされてもまわりのさとうきびは持ちこたえていた
それを見てさとうきびを畑の中に植えて風よけに使おうと決心した
夏植えの手伝いをしている畑で細すぎて種に使わなかったものをもらってきて、我が家の畑に
植えることにした
別に精糖工場に持ち込むキビを育てるわけではないので、こんなんで十分だろう





耕運機の動かし方をマスターしたリュウジさんが雑草を掘り起こして植え付ける場所を作ってくれる





そこに掘った溝のなかに短く切ったさとうきびの節を置いていく
それに土をかぶせて作業終了
少ししたら芽を出して今年の冬には結構な大きさになっているはずだ
そして来年の台風から野菜を守ってくれることを今から期待している