奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

今年のさとうきび収穫が終わった

2012-03-19 20:00:47 | 暮らし
先日地元ローカルラジオ局、奄美FMで奄美にある製糖工場が今年分の農家からのさとうきびの
受け入れを終了したと伝えていた。
これで1月から続いていたさとうきびの収穫作業が終わったことになる。
この2ヶ月の間に四方をさとうきび畑に囲まれている我が家のまわりの景色はすっかり変わって
しまった。






これは北側に広がる畑に最後に残っていたさとうきびの刈り取り風景
朝からハーベスターがガリガリ音をたてながらきびを収穫していく





数時間後には畑はすっきり何もなくなる
鎮守の森(正確にはなんという名前かは知らないが、昔から神様がいるということでここだけは
木を切り倒さずに保存されてきた)だけが青々と残っていつもより近く感じられる







刈取りと同時に茎は裁断されネットに入れられて畑の縁に置かれる
このカゴひとつで500キログラムあるそうだ








やがて大きなトラックがやってきてカゴを積んで去っていく
昔はこの一連の作業はすべて手作業で行なわれ、精糖も各集落にある作業場まで各自が運んで
黒糖にしていたそうだ
飛躍的な効率化というやつだ







北側に広がる畑もいつの間にか収穫が終わっていた






いつも東側の畑が見えているので、このYさんの畑の変化が最も目につく

今年は害虫被害の影響で奄美のさとうきび生産は最悪の結果に終わってしまった
収穫量が少ないため肥料代、農薬代を差し引くと利益はいくらも残らないそうだ
虫の被害は少しずつ広がっているという話も聞く
この先のTPPの進展によっては奄美のきび農家に大きな影響が及ぶことも予想される
そんな中できび栽培従事者の高齢化はどんどん進んでいる
この辺りの農家の心配の種はつきない
同じ集落に住む者にとっても他人事ではない