婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

八手花笠

2016-03-23 15:10:36 | Weblog

クリスマスローズをみつけて懐かしい人にあった気分になりました。
この花 茶席では春になると『八手花笠』と名を変えて呼んでいました。
18歳から始めた お茶と縁が切れて さっぱりしたと思っていたが・・
まさか 花で当時の情景がありありとよみがえって胸がいっぱいになるとは思わなかった。


お茶の先生は、ときには野山を散策し 
あるいは、家の庭でいろんな茶花を育てていらっしゃいました。
決して勉強熱心ではなかった私が
春の茶席で「お花は?」と問われて
「クリスマスローズでございます」と答えると
「今の時期、八手花笠ですよ!きちんと覚えてくださいね」とおっしゃる。
そういえば いかなるときも集中力が大切ですと よくおっしゃっていました。
私にとってのお茶の師は、二人目です。
先生が50代から80代になるまで・・
はからずも人が老いていくのを目の当たりにしたわけです。

茶花をみつけるたびに先生を思い出します。

 

   木製パレット屋のつぶやき




2016年春/お彼岸

2016-03-22 15:37:08 | Weblog

子供たちの父親が亡くなってから早いもので14年たちます。
お彼岸やお盆、回忌ごとの法要・・・
数え上げたら ずいぶんお墓参りがあります。
幼馴染の住職のぼんちゃんは、
「としこ 必ずその日じゃなければいけないってことはないからね」って言ってくれたので
案外 気楽に日を決めて出かけます。


私が幼い頃、お墓参りはピクニックみたいなものでした。
庭で好きな花を切るあたりから うきうきでした。
赤飯や煮しめ お菓子などを持っていってお供えしたあと皆で食べたからかもしれません。
残ったものは、そのままおいてきました。
しかし、見たこともない おじいちゃんやおばあちゃんがお墓に入っているといわれてもピンときませんでした。
しかも おじいさんやおばあさんは、しわしわの顔で腰がまがっているのしか想像できなくて
思い描く姿は、無残なものでした。
長じて おじいさんもおばあさんも40代で亡くなったのを知って・・
年寄りではないんだって呆然とした思い出があります。
このたび 小さな可愛い手をあわせる孫をみて 今度は、おじいちゃんの写真を見せてあげようかしらと思った。

今年の桜の蕾は、いまにも咲きそうなほどピンク色がふくらんでいました。


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ショートケーキ

2016-03-17 11:15:00 | Weblog

仕事帰りの息子から小さな箱をいただきました。
はて?なんだろうって思って開けたらショートケーキが入っていました。


ホワイトデーの日です。
いそいそと家に帰って夕飯の後
尻尾をふりふりするワンコといただきました。

「そうか・・あんたも一応 女の子だね!」

息子が中学生ぐらいのときホワイトデーにお返しのホワイトチョコを買ってあげて
それなりに楽しそうではありましたが・・
だんだん 異性を意識しだす年頃になると義理チョコは減っていって
その後は、どうなっているのか まったく知るよしもありませんでした。
いまでは、一児の父親になっているので人並みに恋もしたのでしょう。
思えば 私の年代は、バレンタインデーもホワイトデーもなかったのではないかしら?
あるいは、私だけが縁がなかったのだろうか?
得てして日本の男(60歳以上)は、恥ずかしがりやなのか 気楽にプレゼントってしないよね。
ホワイトデーのおかえしは、ほとんどが 母親か妻が 代理で買って渡すだけ!ではなかったのではないでしょうか。
ところで ホワイトデーは、お返しの日?
悩むところです。

めっきり 涙腺がゆるくなってきた昨今
ショトーケーキ一個に予期せぬひとしずくがこぼれおちた。

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お礼状

2016-03-16 14:34:46 | Weblog

八王子芸者衆/お化けの時の写真を現像して理子ちゃんに送りました。
着いたかなって思っていた頃、お礼状とともにおみやげをいただきました。
女の子ってあまり知らないので ちょっとこそばゆくて意味なくニヤニヤしてしまいました。
今頃って ショートメールか電話ですみますでしょう。


そんなことで手紙をぎゅっと胸にして可愛いなって思ってしまう。
だんだん大人の女性になりつつあるのも風情がある。

私が男だったら応援するんだけれど・・
お座敷によぶとか 奮発して着物や小物を買ってあげるとか
いかんせん出不精で犬が一番っていう年寄り女だからねぇ~
遠くで見守っています。

こんな私にありがとうございます。

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カエルの楽園

2016-03-15 10:07:30 | Weblog

書店で立ち読みしたときは、文庫本2冊と単行本をはかりにかけて もちろん数の多いほう。
でも 気になっていた本でしたので 息子が持っていたときは、思わずニンマリ。
彼が早く読み終わらないかなってひそかに思う。
振り返れば 私は小さなころからそんなことを思ってばかりいたような気がする。
たしか週刊漫画だったかしら?マーガレットや定期的に届くオックスフオード物語全集
「もう読んだーー?」
本しか眼中になくて 友達のところへでかけていきました。
さて この『カエルの楽園』
予備知識がなくて読み始めたのだが
だんだん え!?と思ってきた。
これは、自分の思っていることをいろんなものになぞらえて発信しているのだ!と気づく。



わかりやすいから子供たちにもいいような気がする。
マンガになっても面白いかも・・
一気に読んでしまったが、ただ考えさせられることが多くて複雑だ。

しばらくケセラセラ蛙だな。

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