婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

老犬

2013-02-26 10:50:49 | Weblog
出勤途中に携帯電話が鳴った。
ふだんならでないのだが・・
道の脇に車を止めて出た。
「ラッキーが死んじゃった!」泣きじゃくっている友の声
友は、入院中だ。
16歳になる老犬のラッキーは、朝晩よたよただったが散歩もできてそれなりに元気だった。
急遽の入院で誰もみてくれる人がいないため しかたなく病院にあずけたのだ。
「今朝 獣医さんが出勤したら死んでいたんだって」
「寒い日々だったからかしら?」
なんと言葉をかけていいのか わからない。
「行けないよーー」
「今、泣くだけなくと少しは悲しみが流れていくかもしれない。泣いたらいいよ!これから内視鏡の検査でしょう?」
私といっしょで犬が生きがいだった。

〈羽村の堰〉

行けないよ
その言葉だけが耳の中で木霊する。
ハンドルに向き直ったが景色がくもる。
私は、一歩外に出たら泣いてもいけないし暗い顔すら許されない。
頭をふって前を見る。



    木製パレット屋のつぶやき


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