「サイギサイギ ドッコイサイギ」
中学校の担任の先生を思い出すとき 必ずこの掛け声が頭の中をぐるぐる回る。
ある時、クラスごとの何かの催しで私共のクラスは『岩木山のお山参詣』をやることになった。
（たぶん担任の先生の提案だったのではないかしら）
皆、当日、白装束でのぼりをはためかせて
「サイギサイギ ドッコイサイギ・・」なんて声を合わせていたから圧巻でした。
そして 扇形にねぶた絵が描かれたもの・・
その絵は、先生が描かれたのだと思う。
あまりに見事でため息が出ました。
ただ、その時だったのかは定かではない。
いつも先生は、髪の毛も髭も濃く白衣の裾をひるがえして闊歩していました。
あだ名は、『クマ』だった。←先輩たちがつけたあだ名を継承していったようです。
風貌から 一見 迫力があるのだけれど生徒を叱るときは、優しかった。
まるでご自分が悪いことをしたかのような風情で・・
とても年上に思えたのだけれど あの時先生は、まだ30代半ばだったんだって今更ながらびっくり！
岩木山に行って見たいなって思って一度も近づいたことはない。
懺悔懺悔（サイギサイギ）
六根懺悔（ドッコイサイギ）
御山八代（オヤマサハツダイ）
金剛道者（コウゴウドウサ）
一々礼拝（イーツニナノハイ）
南無帰命頂礼（ナムキンミョウチョウライ）
木製パレット屋の婆さんは、婆さんになる日が想像できなかった