婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

あわや窒息!

2013-01-17 14:58:05 | Weblog
非常食用の缶入りパンをじぃっと見ていたら むしょうに食べたくなった。
このぐらい食べてもいいだろうって(カロリーが高いため太りそうだった)思い切って缶のフタを開ける。
にんまりするぐらい幸せだった。
傍らで犬が食べたがった。
「これは人の食べ物だからダメ!」
あわてて口に入れてむしゃむしゃ始めて・・まもなく うっ!?となって苦しくなった。
何がおきたのか理解できなかった。
息もたえだえで・・・というより ほとんど息ができない。
吐くことも飲み込みこともできずに涙が出てくる。
もしや これが咽喉に詰まって窒息死なのかもしれないと歌をうたうことにしました。

実家に帰ったときに 食卓に歌詞カードがあって 食事中 父がやおらに歌いだしたことがあった。
「詰まったら歌うのが一番いいそうだ。水なんか飲んでもだめだぞ」
年をとったら ご飯を食べる前に、舌 口の体操をしてから食べ始めるといいそうだ。
私には、当分先のことに思えていいかげんに聞いていたが・・

~ある日 森の中 熊さんに出会った~必死で歌う。
なんで こんな歌しか思い浮かばないのか もっと気の聞いた歌がいいなって思うが
これしか出てこない。
犬は、しきりに首を傾げる。
~あーーる日 森の中 熊さんに出会った~
水、水って思うが 水は、いけないのかもしれない。
苦しい このまま死ぬのだろうかと嫌な予感がする。
じたばたして やっと少し楽になったようだった。
パンは、捨ててしまった。

どうやら峠は越したようだったが、苦しさは就寝時間まで続いた。

まあ もういいや!生きていてもたいして楽しいこともないしこのまま目覚めなくてもいいやって眠りにおちた。
朝 目覚めた時は、どうやら生きているみたいだとフトンに座って笑ってしまった。

あああ また一日が始まる。



  木製パレット屋のつぶやき