婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

選ばれてあることの恍惚と不安ふたつ我にあり

2009-12-08 13:22:47 | Weblog
都知事の石原慎太郎氏が新聞の『日本よ』のコラムの中で 若者の間で太宰治がもてはやされている風潮を危うい日本をあらわしているようだと書かれていた。

 太宰治は青春の一時期 倦怠と退廃に惹かれて よくわからないままに (ようするに かっこいい!って思ったのかも・・)読んだ気がします。読後の感想は、空気も町並みも薄汚れてねちょねちょした男性が歩いているイメージだった。それがよかったのです。

 『選ばれていることの恍惚、我にあり』

これ 理解もせずに ステキ!と思ったり
最近 なぜ感動したのか 自分で自分がわからない。
そうそう大きい声では言えないが 情死って言葉にドキドキしたり
自分じゃ絶対しないけれど 尊敬したり
今では、女を二度も道連れにして(最初は自分だけが生残って二度目で亡くなる)死ぬなんて 納得できないに変わっています。
あんまり健康的な作家 小説ではありません。


グッドバイが未完の本でしたが・・

もしかしたら意識せずに若い感性が崩れ行く日本を察知しているのかもしれません。