婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

つかのま

2008-05-05 14:07:48 | Weblog
待ち焦がれていた連休が始まった。
一番最初に何をするかは決めていた。
『昼近くまで惰眠をむさぼる』
さっそく 好きなだけふとんの中で ぐだぐだと幸せを満喫した後、夜のくるのが早かった。えっ!?もう 夜なんて!なんだか 損した気分。今度は、早々やすんで 朝早く(日の出前)起きてみようかしら?と そんなことが脳裏をかすめて、なんのことはない たぶん欲深いのでしょう。
 さて 次は かねてから訪れようと思っていた 29年前に暮らしていた『武蔵小山』に行ってみました。目黒から目蒲線(目黒~蒲田)に乗ってとつぶやきながら探したのだけれど どんなに探してもみつからないのです。もしかしたら目黒線に化けたのかしら?私からすれば 線路が生き物のように成長していっているような そんな錯覚におちいらざるを得ませんでした。
 ようやく地下鉄に乗って 二つ目。なんだか 浦島太郎の気分です。
駅まで迎えに来てくれた友人の頭髪は 真っ白になっていて いよいよ不安をかりたてます。まぎれもなく歳月がたったことを否応なしにつきつけられたのです。(私は白髪を染めているからふだんはわからない)
駅の周りや街並み、おぼろげな記憶をたどって思い出しながら懐かしいモノに出会いました。子供たちの亡くなった父親が設計したビルが古ぼけながらもまだ建っているのを発見したのです。
 「あった!」
つかのま 昔にスリップしてきました。
希望に満ちた無知の20代に戻って 年月は永遠にあると思って屈託なく笑う私がいました。


私も生きた証を残せるだろうか?