ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

風そよぐオアフ 2024年5月~ロイヤルハワイアンバンド & ワイキキ水族館

2024年06月26日 | 海外旅行
日曜日(5月19日)は、ホノルル トライアスロン2024の開催日にあたっていました。ホノルル センチュリーライド(9月)、ホノルルマラソン(12月)と並ぶオアフ島のスポーツイベントです。公式HPや過去の記録などから観戦のチャンスをあたってみたのですが、メイン会場となるアラモアナビーチパークは立ち入り禁止ですし、バイクのコースも観客用に開放されていないようでした。仕方ないので、朝の散歩がてらアラワイ・ヨットハーバーからアラモアナセンター方向に行けるだけ行ってみることにしました。


公式HPに掲載されたコース概要図です。スイム→バイク→ランとも、アラモアナビーチパークの東端がスタート・ゴールとなるようです。第1ウェーブ《オリンピックディスタンス(一般・男子) 39歳以下》のスタートは早朝5時47分でした。今年は約1,300名がエントリー。日本からも450名が参加したそうです。


結局、ビーチパークからアラモアナ大通りに進むコーナーまでしか行けなかったのですが、スイムを終えてバイクに乗り換えたアスリートたちが、急なカーブを曲がって次々と大通りに飛び出していく様子を垣間見ることができました~🚵


このあとはカフェ・カイラで遅めの朝食を……。サウスキング通りとカピオラニ通りが交差するあたりのマーケットシティ・ショッピングセンター内にあり、ワイキキからだとバスで20分くらいの距離です。朝7時の開店前から行列ができる人気店で、1時間待ちも普通にあるそうなのですが、幸いこの日(日曜朝9時)は15分くらいの待ち時間ですみました。


店内は明るくてカジュアルな雰囲気です。私たちがいる間は、店の内外ともに地元の常連客ばかりで、テイクアウトの注文が多いのが印象的でした。


パンケーキが一番人気なのですが、妻が注文したのはベルギーワッフル。ストロベリーとブルーベリーをトッピングしました。バナナやキャラメライズしたリンゴなども選べます。ワッフルは、サクッとしていながら中はしっとりもちもち。フルーツとの相性がとても良かったそうです。


妻とは違うものを……と、私はローカル・スクランブルエッグ(スクランブルエッグとブレックファスト・ミート、ポテト、トースト)を注文。この皿は見た目以上に大きくて、ポテトの量もすごかったのですが何とか完食しました。


🍀

午後は、ロイヤルハワイアンバンドのコンサートを聴きに23番バスでカピオラニ公園に向かいます。バスの前を走っているのは、ホノルル トライアスロンに参加した人なのでしょうね。お疲れ様でした~。


キャンセルになった金曜日(5月17日)のイオラニ宮殿コンサートの経験を踏まえ、予定どおり行われることを公式HPで確認しておきました。


趣ある円形屋根を冠したカピオラニ公園のバンドスタンド。ロイヤルハワイアンバンドは、ハワイ王国第3代国王カメハメハ3世によって編成された米国で最も長い歴史を持つ楽団で、再来年には創立190年を迎えます。


私たちが座った席の前にレッドクレステッドカーディナルが……。慣れているのか、怖がっている風はありません。


ロイヤルハワイアンバンドのコンサートでは、まず最初にHawaii State Song(州歌)《ハワイ ポノイ:Hawai'i Pono'i》、続いてNational Anthem(国歌)《星条旗:The Star-Spangled Banner》、そして最後に《アロハ・オエ:Aloha 'Oe》が演奏されます。(写真は《The Star-Spangled Banner》)


ロイヤルハワイアンバンドに加えて、ヴォーカルのMalia Ka'aiさんとkaren keawehawai'iさん、フラのKu'ulei Hazlewoodさんとの共演でした。


曲も詞も素晴らしかった《ハワイアン ララバイ:Hawaiian Lullaby》。ヴォーカルはロイヤルハワイアンバンドのKala'i Sternさん、フラはKu'ulei Hazlewoodさん。作詞したヘクター・ベネガスさんは、娘さんが難病と闘っている時に、その回復を祈りながら詞を書いたのだそうです。(写真下に書き写しました)

Where I live, there are rainbows
With life in the laughter of morning and starry nights

Where I live, there are rainbows
And flowers full of colors and birds filled with song

I can smile when it’s raining
And touch the warmth of the sun
I hear children laughing in this place that I love

Where I live, there are rainbows
With life and the laughter of morning and starry nights


心ならずもハワイ王朝最後の君主となったリリウオカラニ女王の《アロハ・オエ:Aloha 'Oe》で、コンサートは締めくくり。指揮はClarke Brightさん、ロイヤルハワイアンバンド第22代バンドマスターです。コンサートはカピオラニ公園のほか、イオラニ宮殿やアラモアナセンターでも定期的に行われますので、機会があったら是非また聴いてみたいと思います。


続いて、すぐ近くのビーチ沿いにあるワイキキ水族館へ。一般的な日本の水族館に比べると規模は大きくありませんが、ハワイならではの珍しい生物を見ることができる穴場スポットです。今はハワイ大学が運営を引き継いでおり、熱帯太平洋の海洋生物の展示、保護、研究などに力を入れているそうです。


イソギンチャクと共生するカクレクマノミ。


古代ハワイで使用されていた伝統漁法の道具類を展示するコーナーもありました。


南の海のヤドカリは大型でカラフル。


ウィーディ・シードラゴン(Weedy Seadragon)。日本で見たことのあるタツノオトシゴと形は似ていますが、大きさや色は大違い。観察している限りでは、尻尾で枝につかまるというような行動はなく、ずっと泳いで(と言うより「漂って」)いました。


そんな不思議な動きをご覧ください。


頭を下にして縦に泳ぐ珍しい魚。Razorfishと表示されていました。学名Aeoliscus Strigatus、和名はヘコアユと言うそうです。


🍀

さて、部屋に戻ってこの日の夕食です。スーパーで買ってきたピザとフルーツで簡単に……。


レインボータワーがほんのり赤く染まり、椰子の木が砂浜に長く影を落とす夕暮れ時、ラグーン周辺を散策しました。


アラモアナビーチパークの南、マジックアイランドに夕日が沈んでいきます。


惜しくも直前で雲に隠れてしまいましたが、ハワイに来て7日目にしてようやく夕焼けを見ることができました。


雨がちで天候不順な1週間でしたが、5日目以降は少しずつ持ち直してきています。週明けから本格的に回復し、アクティブに動けるようになりました。次のブログからは、島内のドライブやトレッキングなどの話題をアップしたいと思います。
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風そよぐオアフ 2024年5月 ~ファーマーズマーケット & ワイキキぐるっとウォーキング

2024年06月24日 | 海外旅行
土曜日の朝は、ダイヤモンドヘッドのふもとカピオラニ・コミュニティ・カレッジの駐車場で行われるKCCファーマーズマーケットに行きました。このマーケットは、オアフ島だけではなくハワイ島やマウイ島からも出店するなど規模が大きく、ワイキキからのアクセスもいいので、ローカルの人たちだけではなく旅行者にも人気があります。(公式HP


私がハワイに住んでいた2003年、地産地消をテーマに始まったKCCファーマーズマーケット。その当時、青いトマトを揚げた料理が評判を呼んでいたのを憶えていますが、結局その頃は機会がなかったので、私たちにとっては今回が初めてのKCCです。20年を超える歴史を持つKCCは、その後オアフ島の各地で開かれるようになったファーマーズマーケットの先駆けとなりました。


新鮮なオーガニック野菜や100%コナ・コーヒー、コナ・アバロニ(ハワイで養殖されるアワビ)、ホットドッグにトロピカルフルーツなど、様々なものが販売されています。南国らしい生花など扱うブースもありました。


ハワイ島カワマタファーム(Big Island Kawamata Farm)から直送されたトマト。


巨大な「キングコング・ホットドッグ」が人気のククイ・ソーセージ。


ダウンタウンの超有名モダンべトナミーズ、ザ・ピッグ&ザ・レディも出店。というか、元々ファーマーズマーケットからスタートし、一気に人気を博した店です。


フォーに浸して食べる「フォー・フレンチ・ディップ」とどちらにしようか迷いましたが、オリジナルのバインミーにしました。パクチー風味が新鮮。フランスパンの食感もよかったです。


もうひとつ、飲んでみたかったのが、パシフィクール(PacifiKool)のジンジャエール。ここにも行列ができていました。


息の合ったご夫婦(たぶん……)が、手際よくジンジャエールを作っていきます。


頼んだのはお店イチオシの「Calamansi Ginger」。キリッとした生姜の風味、ミントとライムの香りがさわやかで、汗がスッと引きました。


🍀

ホテルに戻った後、妻は先日ヤードハウスで6年ぶりに再会した知人とホテル主催のウクレレ教室に参加するので、私は一人でウォーキングに出かけました。ホテル前のラグーンを出発。次第に雲が厚くなって、ちょっと怪しい雲行きです。


アウトリガー・ワイキキビーチリゾート横の路地、通称サーフボードウォーク。


瀟酒な佇まいのモアナサーフライダー・ウェスティンリゾート。


サーフボードのレンタルショップ。初心者向けのサーフィン教室もやっているようです。


クヒオビーチとクイーンズビーチの境、海に突き出したワイキキウォールから。


クイーンズビーチではビーチバレーが盛ん。


広大なカピオラニ公園を抜けて、ダイヤモンドヘッドの麓に向かいます。


レッドクレステッドカーディナルは、赤い冠がトレードマーク。 


ダイヤモンドヘッドを一周するダイヤモンドヘッド・ロード。門構えの立派な豪邸が続くこの道は、ホノルルマラソンのコースの一部となっています。


ホノルルマラソンは、この交差点を直進してカハラ方面に向かいますが、私はダイヤモンドヘッド・ロードに沿って左側に進みました。


ダイヤモンドヘッドの東側をぐるっと回ると登山道入り口。ダイヤモンドヘッドに上るとき、一番近いバス停(Stop241《Diamond Head Rd+OPP 18TH Av》)です。


KCC(Kapiolani Community College)では、ファーマーズマーケットのあとかたづけ中でした。この看板にあるように、KCCは "University of Hawaii Kapiolani Community College" で、ハワイ大学の一部。世界35か国から9200人が集う大規模なカレッジで、ハワイ大学への編入プログラムも充実しているそうです。


KCCを過ぎると、道は次第にダイヤモンドヘッドから離れ、モンサラット通りと名前を変えます。


この通りには、アロハカフェ・パイナップル、ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリル、ARSカフェにサウスショア・グリル、カフェ・モーリーズ、さらにパイオニアサルーンやボガーツカフェ、サニーデイズなど人気店が集中。ワイキキ周辺随一のグルメストリートと言われています。


レアヒ通りを右に曲がってパキ・コミュニティバークを過ぎ、アラワイ運河方面に進みます。


カパフル通りを渡ったところにあるのはワイキキ図書館。


図書館の横からアラワイ運河が始まります。天気がよければ、レガッタの練習風景なども見られるよい散歩コースです。


対岸は、ホノルル市営アラワイ・ゴルフコース。ギネスも認める世界一混みあうゴルフ場ですが、雨のせいか今日は空いているみたいですね。


アラワイ運河に架かる最初の橋。マッカリー通りです。運河沿いをアラワイ・ヨットハーバーまで歩くつもりでしたが、雨が強くなってきたのでウォーキングはここまで。カットインしてホテルに戻ることにしました。


ワイキキ西端からビーチ沿いに歩き、ダイヤモンドヘッドをぐるっと回って、アラワイ運河経由でスタート地点へ。ワイキキとダイヤモンドヘッドをほぼ一周。3時間弱、約14kmの行程でした。


🍀

シャワーを浴びてひと休み。雨はなかなか止みません~☔


この日は、アウトリガーリーフ・ワイキキビーチリゾートのモンキーポッド・キッチンを予約していました。


まずは料理3品と赤ワインを注文。


手前はロブスター・デビルドエッグ、奥は中にタロイモが入ったタロ・ラビオリ。ラビオリには地元産のほうれん草が添えられています。


新鮮な近海マグロを使ったポケ・タコス。かかっているのは、アボカドクリームソースと黒ごまです。


モロッコ風ピザを追加注文。ビール(ヴァイツェン)も頼んだのですが、写真は撮り忘れました (^^ゞ


この時間のライブ演奏はTad Jenningsさん。懐かしい曲もいろいろ聴けました。


モンキーポッドを出て、帰りがけ高橋果実店(ヘンリーズプレイス)に立ち寄りました。


左側がアイスクリーム、右はシャーベットです。


妻が選んだのはスイカのシャーベット。ホテルに戻るころには、ほどよく溶けていました。


モンキーポッド・キッチンは料理はもちろんですが、目の前に広がるオーシャンビューが素晴らしいレストランです。今回のハワイ滞在中、唯一あらかじめ予約して出かけたのですが、午後遅くから一段と風雨が強まり、海もダイヤモンドヘッドも全く見えませんでした。心残りではありますが、料理は美味しかったしライブも楽しめたので十分満足できました。景色は、また次の機会を期待したいと思います。
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風そよぐオアフ 2024年5月~ダウンタウン歴史地区 & ハワイ大学マノアキャンパス

2024年06月19日 | 海外旅行
ハワイ5日目の朝は、しとしと小雨がパラつくなか、朝の散歩を兼ねてハレクラニベーカリーへ。ハレクラニホテルの斜め向かい、ハレプナホテルの1階にあります。


既にほぼ満席のイートインスペース。天気がよければ、店の外にもテラス席が設けられるようです。


それぞれ好きなパンを2個ずつ購入。どれもとても美味しくて香りもよかったです。


ハレクラニベーカリーの後、ロイヤルハワイアンセンターのディーン&デルーカに立ち寄りました。先日来たときには、目当てのバッグが当日分"sold out"のため買えなかったのです。


朝から並んだおかげで、妻のトートバッグを何とかゲットできました。でも、ギリギリだったかも…… (^^ゞ


10時くらいになってようやく雲間から青空が覗き、海の色も明るくなってきました。この日は金曜日。楽しみにしていたロイヤルハワイアンバンドのイオラニ宮殿コンサートが行われる日です。12時開演なのですが、余裕をもって早めに出かけることにしました。


少し手前でバスを降り、ダウンタウン歴史地区を散策しながらイオラニ宮殿に向かいます。プルメリア咲くカワイアハオ墓地を過ぎるとカワイアハオ教会。外周は工事中でした。


教会に向かって右手にある小さな建物。壁に、"Lunalilo KA MOI. 1874."と書かれていました。"KA MOI."とはハワイ語で「王」のこと。1874年に崩御した第6代ルナリロ王の廟所のようです。ルナリロ王は、先代の王(カメハメハ5世)が後継指名をしないまま他界したため、ハワイ王国史上初めて選挙で選ばれた国王となりました。文学や音楽に造詣が深い国王だったそうです。


この宮殿のような建物は、現在はハワイ州最高裁判所や司法歴史博物館として使用される「アリイオラニ・ハレ」。カメハメハ5世の命により、当初は王宮として、その後ハワイ王国議会に使用目的を変更して建築されました。カメハメハ5世は完成を見ることなく没しましたが、王の名の一部をとって「アリイオラニ・ハレ」と呼ばれています。


アリイオラニ・ハレの前に建つカメハメハ大王像。6月11日のカメハメハ・デーには、幾重もの豪華なレイで飾り付けられます。


アメリカ唯一の宮殿、イオラニパレス。門扉に飾られているのはハワイ王国の紋章です。


1882年に竣工したイオラニ宮殿は、第7代カラカウア王や妹のリリウオカラニ女王、その家族が実際に暮らしていた王族の公邸です。兄カラカウア王亡き後、王位を引き継いだリリウオカラニ女王の治世の間に、カメハメハ大王が統一を果たしたハワイ王国は100年を経ずして終焉へと向かいます。イオラニ宮殿は、反逆罪に問われた女王が2階の一室に幽閉され、廃位を強制されるなど、ハワイの悲しい歴史の舞台ともなりました。


私が写真を撮っている間、円形ベンチに隣り合わせた女性が妻に話しかけて、「もしコンサートを待っているなら、朝まで続いた雨のせいで今日はキャンセル。詳しくはロイヤルハワイアンバンドの公式サイトを見てね」と、そのURLを紙に書いて渡してくれました。また、ロイヤルハワイアンバンドのコンサートは、日曜日にカピオラニ公園でも行われることを教えてくれたそうです。


キャンセルになったことを知らなかったら、不安なままその後も30分以上待ち続けていたかもしれません。私が戻った時には立ち去った後でしたが、女性の親切に感謝しました。(写真は、カラカウア王と王妃カピオラニが戴冠式を行ったパビリオン。金曜日のコンサートはこの近くで行われます)


この後はマノア方面に行くつもりでしたが、お昼近くになっていたので、先にサウスキング通り添いのバクナム(Bac Nam)へ。蟹カレーが評判のベトナム料理店です。


グリーンパパイヤサラダ。シャキシャキしたパパイヤにハムとえび、砕いたピーナッツ、甘酢ドレッシングがかけられています。


ほぐしたカニの身たっぷりの蟹カレーとフランスパンは絶妙の組み合わせ。噂に違わず、スモールサイズでもかなりのボリュームがあったので、私たちは残った分をドギーバッグに入れて持ち帰りました (^^ゞ


バクナムを後に、1番バス→13番バスと乗り継いでハワイ大学マノアキャンパス(University of Hawaii at Manoa)へ。キャンパスの南東、イースト・ウェストセンター付近から、書店や購買部があるキャンパスセンターを目指して歩き始めました。


合衆国国旗とハワイ州旗、イースト・ウェストセンターの旗。プルメリアの樹々の下には、散った花がたくさん落ちています。写真は暗くて見にくいですが、レイ作りのためか奥の方で女性たちが花を拾い集めていました。




キャンパスには南国らしい木や花がたくさん。これはアダンの木の実。ごつごつした表皮はめちゃめちゃ堅そうです。


レインボーシャワーツリーの花を、そのまま果実にしたようなマニラヤシの実。


マノアキャンパスには、ハワイに住んでいたころ車で来たことはあるのですが、構内の地理がさっぱり記憶にありません。そこで、バス停に座っていた男子学生にキャンパスセンターへの道順を聞いていたところ、急に日本語で「ここからだと少し遠いし、わかりにくいので僕が案内しましょうか?」と。日本からの留学生だったのですね。バスを待っていたのでしょうから遠慮しましたが、そんな親切さが同じ日本人として嬉しく感じられました。

学生と別れて暫く歩いていると、巨大なバオバブの木に遭遇。


巨木に触れてパワーをもらいました (^^ゞ


学生さんが、新しくできたばかりでとても使いやすいと言っていたトレーニングジム。


その隣がキャンパスセンターでした(こちらが左半分)。


右半分です。こちら側に売店とブックセンターがあります。


University of Hawaiiのオリジナルグッズもたくさんありました。


キャンパス内を2時間ほど歩き続けたので、飲み物を買ってセンター前の木陰で暫し休憩。風が通り抜けて気持ちのよい場所でした。


バス停までの近道を教えてくれた女性が、道すがら、ウルの木を指しながら興味深い話をしてくれました。ハワイ神話には、ウルという人(本当は神)が自らをパンノキ(ウル)に変え、飢饉を救ったという言い伝えがあるのだとか。だからハワイの人は、ウルの木をとても大切にするのだそうです。


キャンパスから6番バスでマノアタウンへ。道案内をしてくれた女性も言っていたように、この辺りは雨が多く空気がしっとりとして、虹がよく見られるエリアです。道路の向こうに見えるのは、「緑のスタバ」の愛称で親しまれるスターバックス・マノアバレー店。ノスタルジックな風情が、山々の緑に溶け込んでいますね。


スタバの隣には、自家製パンのアンディーズ・サンドイッチズ&スムージーズ(Andy’s Sandwiches & Smoothies)、ポケ専門店オフ・ザ・フック (Off The Hook)があります。活況を呈していたお店の前のテラス席。ハワイ大学の学生さんたちかもしれませんね。


バクナムでお腹いっぱいだったので、この日はサンドイッチはやめて、晩酌用のアヒポケとタコポケを買って帰ることにしました。


スタバ前のバス停から6番バスに乗り、Stop413《University Av+Metcalf St》でワイキキ方面に乗り継ぎます。道路の向こうはマノアキャンパス、右側はいくつかの学校などが集まるエリア。ワイキキから車で10分ほどのところですが、静かで緑が多い地域です。


さほど待つこともなく4番バスが到着。今日一日の予定を終えてホテルに戻ります。


天気もいいので、この日の夕食はラナイで……。オフ・ザ・フックで買ったジンジャー・アヒポケとタコの味噌ポケ、バクナムの残りの蟹カレー、フルーツ。お酒は、コナブリューイングのBig Waveと赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニョン)です。


下の芝生スペースを見ると、イスやテーブルが準備され、続々と人が集まってきています。いったい何が始まるのでしょう???


人はどんどん増えて、芝生を埋め尽くすほどに……。


詳しくはわかりませんが、金曜日のスペシャルイベントが行われているようです。フラやポリネシアンショーが繰り広げられ、9階のラナイにまで熱気が伝わってきました。


午後7時45分からは、金曜日恒例のヒルトン花火。一部レインボータワーに隠れてしまっていますが、花火も音も十分楽しめました。


イオラニ宮殿コンサートが中止されたことを教えてくれた女性、マノアキャンパスで道案内を申し出てくれた日本人留学生、バス停までの近道でいろんな話を聞かせてくれた女性……ハワイの人の親切を体験できた一日でした。
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風そよぐオアフ 2024年5月~ホノルル美術館 & フォー・トゥー・チャウ

2024年06月16日 | 海外旅行
前にも書きましたが、ハワイ滞在中、初めの週は曇りがちで雨もよく降りました。とりわけ4日目はかなり本格的な雨で、朝早い時間帯は土砂降り状態に。ダイヤモンドヘッドどころか、同じ敷地内のホテルさえ霞んで見えました。出国前からある程度は覚悟して、ポンチョや折り畳み傘も荷物に入れておいたのですが、これが想像を超える大活躍でした。


晴れた日にはエメラルドグリーンに輝くラグーンも、この日ばかりは水墨画のようなモノトーン。もちろんビーチに人影はなく、椰子の木も強い風にあおられてゆらゆら揺れていました。


これは到着二日目、ほぼ同じアングルで撮った写真です。ずいぶん違いますね~。


当初計画ではこの日、ダイヤモンドヘッドハイクの予定でしたが、前々日、次の週の枠に変更しておきました。とりあえず午前中は、強い雨や風が収まるまで、部屋で本を読んだり今後の計画を見直したりと、のんびり過ごすことに……。


妻の洗濯の手伝いも……。ランドリールームが各フロアにあって、空いた時間に自由に使えて重宝しました。


こちらで買ったコーヒーやチョコレートでティータイム。


幸い、お昼前には雨や風も弱まってきたので出かけることにしました。こんな日は、美術館をじっくり観てまわるのがいいですね。私はポンチョに身を包み、妻は傘をさしてカラカウア通りまで歩き、2番バスでホノルル美術館へ……。このルートだと、バス停が美術館の真ん前なのでそんなに濡れずにすみます。


趣のある瓦屋根の建物が、5つの中庭を取り囲むように配置されたホノルル美術館。室内展示だけではなく光や風を取り込んで、自然との一体感が感じられるデザインとなっています。


Central Courtyardのブロンズ像は《La Grande Penelope》。フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデルの作品。トロイ戦争に出征した夫オデュッセイヤの帰りをひたすら待ち続ける妻ペネロープです。実際のモデルはブールデル夫人だそうです。


実は、北九州市立美術館にも同じ作品があることを、帰国してから思い出しました。(写真は北九州市立美術館1階ロビー)


Central Courtyardに向かって、左側にはインド、中国、日本、韓国、インドネシアなど、東洋美術が幅広いジャンルで展示されています。


これらアジアを主体とする美術品の収蔵数が2万点を超えるホノルル美術館は、「東洋美術の宝庫」と言われています。


東洋だけではなく、ホノルル美術館では西欧美術のコレクションも見逃せません。ゴッホやゴーギャン、クールベ、モネ、モディリアーニにピサロやピカソなど、錚々たる画家の作品が揃っており見ごたえたっぷりです。


そんな中からいくつか紹介します。
《Seated Nude》Amedeo Modigliani


《Palm Sunday or The Boughs》Alfred Stevens


《Secretary》Duane Hanson これも作品です。あまりにリアルでびっくりしました。


《Heracles, The Archer》Emile-Antoine Bourdelle Central Courtyardと同じくブールデルの作品です。怪鳥ステュムファリデスに向けてまさに矢を放たんとするヘラクレス。全身にみなぎる力が伝わってくるようです。


上野の西洋国立美術館にも同じ作品がありますね。(2018年3月撮影)


《Two Nedes on a Tahitian Beach》Paul Gauguin


《Morning, Winter Sunshine, Frost, the Pont-Neuf, the Seine, the Louvre》Camille Pissarro シテ島に架かるパリで最も古い橋、ポンヌフから見るセーヌ川とルーブル美術館を描いた作品です。


《Water Lilles》Claude Monet 1917年から19年にかけて制作されたもの。モネは、250点にも及ぶ一連の『睡蓮』の連作を描きましたが、これはかなり後半になってからの作品のようです。


《Stream in the jura Mountains》Gustave Courbet 「フランス写実主義の巨匠」と呼ばれるギュスターヴ・クールベ。北九州市立美術館で行われた『クールベ展~印象派への架け橋』で、風景画を主体にその作品を観たことがあります。


《Wheat Field》Vincent van Gogh 1888年、パリから南仏アルルに移り住んで間もないころの作品。アルルの空や太陽の鮮やかな美しさに魅了されたゴッホは、精力的に南仏の野や山を歩き回って多くの風景画を残しました。


厚く塗られた絵の具のせいか、このアングルだとより立体的に見えます。


《Fan, pipe, and Glass》 Pablo Picasso


《Gift of the Friend of the Academy》Henri Matisse


《The Lei Maker》Theodore Wores アメリカ人画家、セオドア・ウォレス。レイを作る少女を描いた作品で、ホノルル美術館の見どころのひとつとされています。


美術館に併設されたカフェ(Honolulu Museum of Art Cafe)。雨の中でもテラス席は人気がありますね。カフェやミュージアムショップだけの利用なら、入場料は無料だそうです。


美術館をゆっくり観てまわった後は、目の前のバス停からダウンタウンに向かい、中華街のフォー・トゥー・チャウ(Pho To-Chau)でランチにすることに……。多くの日本人旅行者から高評価を得ている店で、ダイヤモンドヘッドの記事で紹介したCUU-LONGⅡの隣にあります。


フォーとともに、バジルやミントの葉、もやしやレモン、青唐辛子、自家製辛み調味料などが出されます。


左が私が頼んだ牛肉のフォー(ミディアム)、右はスモールサイズ。シーフードフォーがなかったので、妻も同じものを注文しました。1ドル差ですが、かなり大きさが違いますね。


メニューには"Shrimp Rolls"と書いてあった生春巻き。特製ソースがよく合いました。ナッツの食感もよかったです。


帰りはアラモアナセンターに寄り、新鮮な食材やデリなどが充実していると評判のFoodland FARMSへ。


私たちは初めて入るスーパーなのですが、日本にいる間にネットで会員になっておきました。


目の前で調理しながらパックに詰めていきます。


ポケコーナーも充実。フードランドファームズには、どれでも好きなビールを6本詰めて$11.99で買える「Mix Any SIX」(ミックス・エニー・シックス)というサービスがあるそうなのですが、すっかり忘れていました (^^ゞ


夜になっても雨が降り続いたこの日、ラナイは諦めて部屋で喉を潤しました。1杯目はマウイ・ブリューイングのPineapple Mana。ビールなのにパイナップルの香りがする不思議な味です。


フードランドで買ったアヒポケやチキン、フルーツと、日本から持っていった味噌汁がこの日の部屋食です。


雨は翌朝まで降り続きましたが、その後は次第に回復。5日目にしてようやく、ハワイらしい爽やかな空が戻ってきました。
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風そよぐオアフ 2024年5月~久しぶりの再会@ヤードハウス

2024年06月10日 | 海外旅行

6年前のアメリカ旅行で知り合ったご夫婦と滞在時期が重なることがわかったので、ワイキキで再会する約束をしていました。待ち合わせは、ビーチウォーク1階のヤードハウス(Yard House)。常時100種類以上の生ビールを提供するビア・レストランです。14時の開店と同時に続々と客が入り、約束の15時には既にほぼ満席。幸い私たちは、オープンエアで気持ちのよい窓際の席に案内されました。

 

カウンターの中にずらりと並ぶビールタップ。上の写真に写っている天井付近の金属管を通って、生ビールがこれらのタップに流れてきます。店内のいたるところに大画面のモニターが設置され、各種スポーツをライブ放映していました。

 

Yard Houseという店名は、1ヤード(約91センチ)もの高さがあるヤードグラスに由来しています。馬車での移動が一般的だった時代、騎乗したまま受け取れるように作られた背の高いビールグラスです。この店で使っているグラスは実際にはもっと小さく、45センチほどのハーフヤードグラスですが、それでも見た目のインパクトはかなり大きいです。

 

ハッピーアワーのサービスメニューから、おつまみを何品か頼みました。通常価格の半額ですからずいぶんお得ですね。

 

2杯目は、ハウスIPAをミディアムサイズで……。

 

アヒポケとアボカドのナチョスを追加。「アヒ」とはハワイ産の近海マグロ。新鮮でねっとり濃厚な味が身上です。

 

すぐ隣のステージから流れてくる心地よいハワイアンミュージック。金曜日限定で行われる、音楽とフラのコラボイベント「ク ハアヘオ  kū haʻaheo」です。海外旅行経験豊富なお二人との話題は尽きず、瞬く間に時間が過ぎていきました。

🍀

未明からの雨も上がった翌朝、42番バスに乗ってモンサラット通りのボガーツカフェへ。ダイヤモンドヘッド登山口に続くこの通りは、この店をはじめとして多くの人気店が立ち並ぶグルメストリートと言われています。

 

入口近く(左)に置かれたメニュー(日本語版もあります)を取ってカウンター左側で注文。カウンターの奥がキッチンになっているようです。朝7時過ぎだったのですが、この後すぐに満席になりました。

 

ボガーツカフェ特製のアサイーボウルとママズ・フライドライス。

 

バナナとイチゴ、ブルーベリーの下に、冷たいアサイーがたっぷり。すっかり妻のお気に入りになりました。

 

フライドライスは、マシュルーム、ほうれん草のソテー、グリーンアスパラ、コーン、卵など具だくさん。塩味と甘みのバランスが絶妙で、一番人気というのも納得の美味しさでした。

 

同じ建物の二軒隣には、パンケーキやサンドイッチが人気のカフェ、サニーデイズ。

 

モンサラット通りを挟んで、向かいはプレートランチのパイオニアサルーン。サニーデイズもパイオニアサルーンも予定はしていたのですが、結局、今回の滞在期間中は機会がありませんでした。

 

こちらはカパフル通り、マラサダの老舗レナーズ・ベーカリー。店内で注文して外の窓口で受け取ります。バスで通りかかった時にはいつも行列していましたが、運よくこの日は空いていてすぐに注文できました。

 

オリジナルとパフ(クリーム入り)の2種類とミネラルウォーターを購入。

 

レナーズのマラサダは初体験。アツアツのうちに食べました。

 

路上に咲いていたハマユウ。ワイキキでは比較的いろんな場所で目にします。

 

帰りはカラカウア通りでバスを降り、フォートデルッシー公園を散策しながらホテルに戻りました。

 

名前はわかりませんが、花の形はシャワーツリーに似ているように見えます。

 

5月から11月にかけてきれいな花を咲かせるプルメリア。香りもいいですね。

 

プルメリアとそっくりですが、花や葉は微妙に異なり、特に樹形は全然違う木のようでした。

 

遊歩道を抜けたところにあるのは、APCSS(Asia-Pacific Center for Security Studies)。若いころハワイ出張を命じられ、2週間ほどここで詰め切り作業をしたことがあります。私にとって初めてのハワイでしたが、APCSSと宿泊先を往復しただけで、週末を含めてほとんど外の空気を吸わないまま過ぎた2週間でした(笑)

 

その数年後ハワイに赴任したときには、ここに日米友好協会の本部が設けられていたことから、年に数回くらいですがこちらに出向く機会がありました。何となく縁を感じる懐かしい場所です。

 

こちらはそのハワイ勤務時代、お世話になった日本人ご夫妻に教えてもらった、中華街にあるシーフードレストラン・レジェンド。夜は海鮮主体の中華料理、昼間は本格的な飲茶を味わえる店です。ハワイに着いたら、最初のランチはここで……と決めていました。(今回の滞在中、2回訪れたのはこの店だけです (^^ゞ)

 

数種類のワゴンが店内をめぐり、その中から好きなものを選んで取る……そんな本場風のスタイルがすっかり気に入って、月に一度は飲茶ランチを楽しんでいました。写真は定番中の定番、蝦餃(Shrimp Dumplings, えび蒸し餃子)です。

 

煎韮菜包(Shrimp & Chives Dumplings, ニラとえびの蒸し餃子)。

 

ボリュームたっぷりの焼売(Pork Hash)。

 

蒸し物のワゴン。このほかにも焼き物やスイーツなど、いろんなワゴンがテーブルに回ってきます。蓋を開けて中を見せてくれるので、料理の名前がわからなくても大丈夫。ワゴンがめぐり中国語が飛び交う店内は、さながらミニ中国です。

 

海鮮餃(Seafood Dumplings, 海鮮蒸し餃子)。ぷりっとしたえびの食感や皮の透明感が食欲をそそります。

 

どれも本当に美味しいのですが、ひとつだけ選ぶとすれば鮮蝦腸粉(Shrimp Look funn, 米粉の皮を蒸したもの)。特製醤油をかけてサーブされます。ぷりんとした食感、つるんとしたのど越しがたまりません。(今回頼んだのはえび。それ以外にもシーフードやホタテ、ビーフなど全部で6種類)

 

妻が好きな大根餅は、中はトロッと、外はカリッとした食感。目の前のワゴンでじっくり焼いてくれます。

 

パイ生地に卵たっぷりのクリームを詰めたスイーツ。これも妻のお気に入りのひとつです。

飲茶のメニューは、小點$3.95、中點$4.75、超中點$4.95、大點$5.45、超大點$6.45に区分。スペインのバルに似て、シンプルでわかりやすいシステムです。ちなみに、今回の例だとスイーツが超中點、ルックファンが超大點、他の5品は大點でした。

🍀

滞在中に一度、34階からのオーシャンビューを体験する機会がありました。さすがにすごい眺望です。この高さになると、大きなレインボータワーが水平線とほぼ同じレベルに見えるんですね~。

 

部屋に戻って暫し休憩。物価高のハワイでもフルーツは比較的安く、しかも美味しいです。

 

部屋(9階)からの眺めもなかなかのもの。滞在間、夕方からはほとんどの時間をホテルで過ごしましたが、ラナイから海やラグーンを見ながら寛ぐのは格別のヒーリングタイムでした。

コメント (4)
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