ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

暴風雪の週末 ~ 北海道往復 顛末記

2008年02月26日 | お出かけ
職場の同僚の結婚式・披露宴に出席するため、フェリーで青森-北海道間を往復した。
金曜の夜出発し、土曜日の結婚式に参列。
終了後、深夜の便で青森にとって返すというタイトなスケジュール。
折しも、日本海から三陸沖に抜けた低気圧が急激に発達。
日本付近は強い冬型の気圧配置となり、しかも上空には強い寒気が流入したため、
北海道・東北は、暴風雪に見舞われた。
このため、北海道の空・海・陸の交通機関は殆んどマヒ状態。
披露宴を終えて、苫小牧に移動するため乗り込んだ列車は、
ひとつ手前の「沼の端」という駅で完全に立往生してしまった。
かくして、動かない列車の中で一夜を明かすという稀有な体験をすることに・・・・。

仕事を終えた金曜日、八戸フェリー・ターミナルから出発。
これからわが身に降りかかる災難など、このときは知る由もない。


翌朝、既に雪が降り始めた苫小牧港フェリー・ターミナルに到着。


移動中の列車から見かけた光景。この自転車、春までこのまま埋もれているのだろうか?


結婚式が行われるANAクラウンプラザ・ホテルに着く頃には、雪も本格的に・・・・。


  結婚式、披露宴とも、若い二人を祝福する暖かな雰囲気に溢れていた。
  3時間近く続いた披露宴、楽しく和やかな余韻を残しつつお開きに・・・・・。

ホテルを出ると、外の景色は昼間の様子とは一変していた。
ホテルからJR千歳駅までの数百メートル、膝まで雪に埋もれながら必死で歩く。
駅構内で2時間待った後、ようやく列車が到着し、プラットフォームへ。
ホームも線路も雪に埋もれている。


せっかく乗った列車も、ポイント凍結などにより小刻みにストップした挙句、遂には立往生。
列車の外は強い地吹雪。何度か、外に出てタクシーを捜すが、全くつかまらない。
時折、強い風が雪を巻き上げ、湿った雪が頬を突き刺す。もちろん、目も開けられない。
初めて実物を見るラッセル車も身動きが取れない様子。


朝10時、遂にJRに見切りをつけた。
たまたま見つけたバスとタクシーを乗り継いで何とかフェリー・ターミナルに辿りつく。
苫小牧市内で大活躍中の除雪車が頼もしかった。


ターミナル到着後、30分ほどの待ち時間で乗船が始まった。
荷物を置いて、すぐに最上部にある展望風呂に入浴、
昨夜来12時間の缶詰め状態で疲れた体を温める。
温泉でもなんでもない、ただのお湯だけど、最高に気持ちよかった。
思わず、「あっぁぁ~~!」と声が漏れてしまう。


苫小牧港を出港して4時間半、下北半島に沈む夕日を眺めていると、
青森に戻ってきた実感がしみじみと湧いてきて、無性に嬉しかった。


八戸港を出発して、再び戻ってくるまでの48時間。
散々な目にあいましたが、忘れることのできない貴重な体験でもありました。
記憶に残る結婚式になりそうです。
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そば三昧 ~道の駅 ろくのへ

2008年02月24日 | 食べ歩き
職場の同僚の結婚式出席のため、今週末は北海道に行ってきました。
土曜日の午後から、北海道は本格的な暴風雪。
そのおかげで、本来なら今朝8時には帰宅しているはずが、
夜10時に、ようやく自宅に辿りつきました。
この顛末は、近日中にアップします。
代わりに今日は、先週行ってきたメープルふれあいセンターのシャモロック蕎麦を見てください。

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南部地方の産直品を扱う道の駅 ろくのへ。
メイプルふれあいセンターと呼ばれて地元で親しまれていたが、
昨年夏に道の駅として登録されたもの。
ここは、青森県産地鶏シャモロックにこだわっており、とりわけ蕎麦が美味しいと聞いて出かけてみた。


おばちゃんたちが取りしきる厨房。


これが、シャモロック手打ちそば(大盛り)
もちろん、載っているのはシャモロック。それにゴボウのかき揚げ。
シャモロックのダシは、自然な甘みとコクがある。


シャモロック親子丼。シャモロックの歯ごたえと旨み。卵もトロ~リとして美味しかった。


メイプルセンター横にある旧苫米地家。江戸時代後半に建築された豪農の住家。


太い梁を何本も通した囲炉裏のある部屋。


隣の部屋が厩(うまや)になっているのは、当時、この地方の一般的なつくり。
今で言えば、リビングの隣が馬小屋。それだけ大切にされていたということだろう。


青森県が誇る地鶏、シャモロック。
比内地鶏ほど有名ではありませんが、とてもいいダシが出るようです。
そばつゆ、最後まで飲み干してしまいました。
コメント (4)
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プチ・バードウォッチング

2008年02月22日 | 青森
北西から吹きつける強い風が雪だまりに作るエッジ。
日差しを浴びると微妙な陰影ができる。


尾を上下に振りながら、大またで闊歩するハクセキレイ。
歩き始めたセキレイは、なかなか思うようなアングルで撮らせてくれない。


地味だからか、稀少性に欠けるからか、日本ではあまり人気のないヒヨドリ。
やや青みを帯びたグレーの羽毛。私はこの鳥のシックな色あいが好きだ。


人里でこれほど目にするようになったのはここ30年くらいだという。
人間とのつきあいは、思いのほか日が浅いらしい。


淡いグレーの背中に黄色いバンダナを巻いたようなシジュウカラ。


大きいのはツグミ。小さい方はよくわからない。
丸々とした体、坂道を転がっていきそう・・・・。
(手元のガイドブックで調べた限りでは「アトリ」のように思えます)


バード・ウォッチングというほどものではなく、せいぜい「バード撮ッチング」程度ですが、
身近にいる小鳥は本当に可愛らしく、見ていて飽きることがありません。
これから春にかけて、いろんな鳥を観察したいと思います。
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ヘラブナ釣り ~ 冬の五川目提

2008年02月17日 | 青森
去年の秋、白鳥たちが見事なフォーメーションを見せてくれた五川目提も、
いまは、ほとんど湖面が凍ってしまっている。


道路わきや駐車場には、十数台の車が止めてあるのに、人影が見えない。
不思議に思いつつ、岸に近づくとずらりとテントが並んでいた。
一見ワカサギ釣りにも見えるが、ここは淡水だし、竿やウキなど道具立てが全然異なっている。
聞いてみると、ヘラブナ釣りだそうだ。
こんな寒い時期でも、好きな人にとっては関係ないんだなぁ。
「釣りは、ヘラブナに始まり、ヘラブナに終わる」と言われ、
魚とのやりとりだけを楽しむ、完全なキャッチアンドリリース。
最も繊細と言われるヘラブナ釣り。この時期は、とりわけストイックな雰囲気が漂っている(笑)


そんな釣り人の前を通り過ぎる黒いマントを羽織ったような怪しい集団。
カラスのようでもあり、全然違う鳥のようにも見える。


この怪しい鳥の正体は「オオバン」
沼のまだ凍っていない部分では、白鳥に代わってカモやオオバンが残された冬を越している。


青森の冬もいよいよ終盤・・・・ですよね、きっと。
昨シーズンと違って、寒く雪の多い日が長く続いているような気がしますが、
よく観察すれば、やはり初冬と今の時期では異なることが多いのかもしれません。
コメント (8)
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えっ! 三沢にトナカイ? ~ 道の駅 三沢

2008年02月16日 | 青森
道の駅 三沢の裏手には小動物園があって、数は少ないけれども、
雪が積もるなか冬を越す動物たちに出会える。
雪の上でゆったり寛ぐトナカイ。
雄の角は秋には落ちるそうだから、これはおそらく雌。


別の柵には、白いトナカイも・・・・。


こちらは、シバヤギ。日本在来種の山羊だそうだ。
もともとは、沖縄や九州で飼育されていたというから、この寒さは堪えるだろうなぁ。


道の駅では、寒干し大根が作られていた。


道の駅 三沢でトナカイや山羊を見られるとは・・・・。
雪のため立ち入れなかった仏沼の帰り道だっただけに、嬉しい発見でした。
今見られるのはトナカイとシバヤギだけですが、春になればもっと仲間が増えると思います。
コメント (4)
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