ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

風そよぐオアフ 2024年5月(14日目)~ラハイナ・ヌーン

2024年07月17日 | 海外旅行
北回帰線よりも南に位置するハワイでは、5月下旬と7月中旬の2回、太陽が直上を通過します。この日は「ラハイナ・ヌーン」と呼ばれ、今年の1回目は5月27日午後12時28分(ホノルル)。この前後の時間帯は太陽光が真上から降り注ぐため、あたかも影が存在しないかのような不思議な感覚に囚われます。
さて、ハワイ滞在もいよいよ最終日。朝の散歩もこの日が最後となりました。


午前中は部屋でゆっくり過ごした後、20番バスでダウンタウン歴史地区へ。ホノルルハレ(ホノルル市庁舎)の近くにある「スカイゲート」というモニュメントを見に行きます。


「スカイゲート」は、20世紀の米国を代表するデザイナーで、彫刻や造園、家具デザインなど様々な分野で活躍した日系アメリカ人、イサム・ノグチ氏の作品。3本の脚に支えられた部分はくねくねとした曲線なので、普段は歪んだ影ができますが、ラハイナ・ヌーンの時だけは、中央のコンクリート上に完全な円形の影を落とします。スカイゲートは、この現象を目に見える形で示すために作られたオブジェなのです。


翌日の帰国日が本来のラハイナ・ヌーンだったのですが、お昼前になると少しずつ人が集まってきました。人と比べると、かなり大きなモニュメントであることがわかりますね。


12時16分ごろ、少年が左右に伸ばした手だけが影を作っています。ラハイナ・ヌーンは、真上から太陽光を浴びることによって色彩が鮮かで輪郭が輝くように感じられたり、地面の照り返しが強烈でとても暑い一日になると言われています。


12時26分、ラハイナ・ヌーンの概ね24時間前。ほぼ完璧な円形の影ができていますね。集まっていた皆さんが一斉に記念写真を撮り始めました。


その後は、ダウンタウン歴史地区を散策。隣はミッション・メモリアル・ビルディング。建物の前に置かれた鐘は、"Liberty Bell of Aloha"と呼ばれます。


1928年に建てられたホノルル市庁舎(ホノルル・ハレ)。のちに近代的な総合庁舎が完成したので、主な機能はそちらに移転しましたが、市郡長執務室と市郡議会は未だにこの建物にあります。


こちらはハワイ州立図書館。日本の本や漫画もたくさん置いてあるそうです。


ハワイ州最高裁判所「アリイオラニ・ハレ」とカメハメハ大王像も、しばらく見納めです。


最終日のランチは、チャイナタウン・カルチュラル・プラザ内のレジェンド・シーフードレストラン。やはり、最後は飲茶で締めくくりです。


週末のランチタイムだけに店内は満席。飛びかう中国語が、飲茶気分を尚いっそう盛り上げてくれます。


定番中の定番、エビの蒸し餃子。前回とは違うものを注文するつもりでしたが、やはりこれは外せません (^-^)ゞ


テーブルのそばをワゴンが通過すると、思わず覗きこんでしまいます(笑)


薄くて軽い衣と、ねっとりとした芋の食感の違いが楽しいタロ芋の揚げ物。初めて注文しましたが、ほんのり甘みもあって美味しかったです。


大好きな皿の一つ、スペアリブ。一度食べたら病みつきです。


シーフード蒸し餃子。


餅米をタロ芋の葉でくるんで蒸したもの。




これも絶対に外せない一品、ルックファン。前回はエビにしましたが、今回はホタテを頼みました。つるるん、ぷるるんの食感が大好きです。


妻が好きな杏仁豆腐。


夕方のラグーンもこれが見納め。初めの週は曇りがちで、雨もよく降りましたが、今週は打って変わって上天気。ラグーンや海のエメラルドグリーンが、日を追うごとに深く濃く、鮮やかになっていきました。


最終日の夕焼け。暮らすように過ごした2週間、いよいよ明日は帰国です。


2週間の余韻を感じながら、静かに眠りに着くはずだったのに、思わぬメールに叩き起こされてしまいました。その顛末は次回……💦
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風そよぐオアフ 2024年5月(13日目)~ウィルアミーア・ライズ & モノレール "スカイライン"

2024年07月13日 | 海外旅行
ハワイ滞在13日目です。幸い2週目は天候に恵まれて、予定していたことは概ね達成したので、最後の2日間は特にスケジュールを入れず、その日の朝の気分で決めることに……。この日は、「天国に駆け上がる坂道」と呼ばれるウィルアミーア・ライズを見に行きました。(写真は、13日目午後のラナイからの眺め)


ホテル前カリア通りのバス停Stop886《Kalia Rd+Paoa Pl》から23番バス、ダイヤモンドヘッド付近で9番バス"Aala Park"に乗り換えてカイムキに向かいます。


Stop3058《Koko Head Av+Waialae Av》でバスを降り、ワイアラエ通りを右に曲がると、1ブロック先の三叉路左手の通りがウィルアミーア・ライズ(Wilhelmina Rise)です。


この交差点がウィルアミーア・ライズの起点。最初の30~40mくらいは下りますが、その後はず~っと長い上り坂が続きます。その距離およそ2㎞、高低差は240m。何の変哲もないただのまっすぐな坂道ですが、とても印象的な通りです。
アメリカの道路名は、大通りをイメージさせる"Boulevard” や "Avenue" とか "Street" が一般的で、やや小さな通りは "Lane"、"Drive"、"Place"、"Loop"などと呼ばれます。"Rise" という通りの名前は珍しいですよね。それだけこの道は、「急坂を上る」というイメージが強かったのだと思います。


実はこの道、ダイヤモンドヘッドからもよく見えるんです。


軽快にロードバイクを漕いで近づいてきた二人の青年。写真を撮っていた私たちに、"Hi"と手を振って通り過ぎていきました。おそらく、ウィルアミーア・ライズを往復してきたのでしょう。健脚ですね。


続いて、1Lバス"Halawa Aloha Stadium Stn"行きでモノレールのアロハスタジアム駅に向かいました。昨年6月に一部が開通した、オアフ島初のモノレール "スカイライン" を体験するためです。


スカイライン HALAWA Aloha Stadium駅。真っ白な駅舎が青空に映えています。駅の中も真新しくてきれいでした。私の後方にアロハスタジアムがあります。ちなみに、スカイラインとTheBUSのチケットは共通なので、バスからスカイラインに乗り換えても、2時間半以内なら料金は発生しません。


高速道路のH1や一般道路の慢性的な渋滞を解消する切り札として期待されるモノレール "スカイライン"。現在は、このアロハスタジアム駅からイースト・カポレイ駅までの9駅を約21分で結んでいます。


黒いラインが現在の運行区間。アロハスタジアムからダニエルKイノウエ空港を経由してカリヒトランジットセンターまでのグレー区間は、2025年に開通予定です。それ以降の点線部分(チャイナタウンやダウンタウン)は2031年だそうですから、まだだいぶ先のことになりますね。


スカイラインがホームに入ってきました。このまま折り返してイースト・カポレイ行きになります。


めちゃめちゃきれいな車内。まだ利便性があまり高くないためか、乗客はわずかでした。


先頭車両と最後尾には展望席が設けられています。ほかに乗客がいなかったので、私もこの席を体験。見晴らしがよくて快適でした (^^ゞ


車窓の眺め。パールハーバーに架かる橋の向こうに見えている白い建造物はアリゾナメモリアル。その左は、戦艦ミズーリ記念館です。


一駅となりのKALAUAO Pearlridge駅で降り、パールリッジセンターに向かいます。パールリッジセンターは、写真左の交差点からずっと真ん中くらいまで続く大きなショッピングモール(ハワイではアラモアナセンターに次ぐ規模です)。20年前の住まいから近かったので、週末は時々行く機会がありました。写真中央に薄い焦げ茶色の建物が3棟見えますが、このうちのひとつが私たちが2年間暮らしたコンドミニアムです。


パールリッジセンターをぐるっと散策した帰りがけ、一番モノレール駅寄りにあったTamura's Fine Wineの支店へ。(行きと帰りに寄りました)


Tamura's Fine Wine & Liquorsは、ワインを中心にビールやウイスキー、日本酒などハワイ随一の品揃えと言われるお酒の専門店で、本店はカイムキにあります。


アルコール類だけではなく、お店オリジナルの様々なポケが評判のTamura's Fine Wine。行きたいと思いながらも今回はチャンスがないと諦めていたので、たまたまここで支店を見つけたのはラッキーでしたヽ(^o^)丿


左の二つはタコ。右の奥二つは「ピピカウラ」という干し肉のポケ、手前はカジキの燻製のポケです。珍しいポケがあるものですね~。
実は行きがけ、ポケを勧めてくれたお店の人に、「ショッピングの後で来るから」と言っておいたのですが、帰りに寄ると大きなジップロックに氷を入れて待っていてくれましたヽ(^o^)丿


店を出ると、モンキーポッドの枝に止まっていた黄色い小鳥が近くに下りてきました。キンノジコという鳥のようです。


スカイラインでアロハスタジアム駅に戻り、TheBUSに乗り換えます。写真は、アロハスタジアム駅の後ろを走るカメハメハ・ハイウェイ。ハワイ勤務時代は、ここを通って職場に通っていました。懐かしい通勤経路です。


アロハスタジアム駅裏のバス停Stop695《Kamehameha Hwy+Opp Salt Lake Bl》から、42番バス"Waikiki Beach & Hotels" でホテルに戻ります。


ホテル内にあるアイスクリームショップ、ラパーツ(Lappert’s Hawaii)。


本店は、カウアイ島にあるのだそうです。アイスが大人気のラパーツですが、コーヒーやベーグルなどのパンもあるので、朝食を買いに来る人も多かったです。


どれも美味しいと評判のジェラートの数々。何種類かテイスティングさせてくれました。


選んだのはカウアイ・パイとウベ(紅山芋)。


タムラズ・ワインで買ってきたタコポケ2種(タムラズ・オリジナルソースとセサミ・ソース)がこの日の晩酌の肴になりました。
今回のハワイでは、ホールフーズマーケットやフードランド・ファームズ、オフ・ザ・フックやタムラズワインと、4店舗6種類のポケを体験。どの店も特徴のある味つけで美味しかったのですが、個人的にはオフ・ザ・フックとこの日のタムラズワインが一番好みでした。このほかにも、オノ・シーフードやニコスピア38、マグロスポットなど評判のよい店がたくさんあるので、次の機会があったらもっといろいろ試してみたいと思います。


そんなこんなで13日目が過ぎていきました。いよいよ翌日は最終日。楽園ハワイの休日も一日を残すのみとなりました (^^ゞ
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風そよぐオアフ 2024年5月(12日目)~ココクレーター・レイルウェイ トレイル

2024年07月08日 | 海外旅行
ハワイ滞在も終盤に近づいた12日目は、ココヘッド・ディストリクト・パーク内の火山跡、ココクレーターに登るトレッキングに挑戦。ココクレーター(Koko Crater)は戦時中、アメリカ軍が監視所や掩体壕を設置したところで、山頂に人員や物資を運搬するために敷かれた線路や枕木が今も残っています。この線路を辿って麓から一直線に頂上を目指す「ココクレーター・レイルウェイトレイル」は、山頂までの距離は短いながら(約1.3km)、標高差270mの急勾配を登るトレッキングコースです。(オアフ島南東部の地図。ココクレーターは写真右側中央、ハナウマ湾北東に位置しています)


日差しが強くなる前にスタートしたかったので、朝7時前の23番バス"Kalama Valley"でハワイカイに向けて出発。このバス停も23番バスも、東方向に行く時はよく利用しました。


この時間帯の23番バスは、カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)に通う学生さんたちの通学バスでもあるようです。ダイヤモンドヘッドあたりまでは、そこそこ混みあっていました。


Stop4430《Hawaii Kai Park & Ride》で下車し、すぐそばのStop3137《Keahole St+Hawaii Kai Park & Ride》で1L番バスに乗換。"Park & Ride"というのは、バス利用者が駐車場に車を停めてバスに乗り換えできるようにする施設で、H1など道路の混雑緩和のためにホノルル市郡交通局が運営しています。
そのまま23番バスに乗り続けて、Stop3700《WailuaSt+Lunalillo Home Rd》まで行く方法もあり、乗換の待ち時間を考えるとその方が早いのですが、バス停からスタート地点までけっこう遠いんです。そこで、今回は体力温存を優先して、乗り換えることにしました。


ところが、何故かここで失敗。本来降りるべきStop1206《Lunalillo Home Rd+Anapalau St》を通り過ぎ、二つ先のStop1209《Lunalillo Home Rd+Kalakua St》まで行ってしまいました。車内表示やアナウンスは確認していたので間違えるはずはなかったのですが……💦


少し余分に歩くことになりましたが、気を取り直してトレイルヘッドを目指します。写真はひとつ手前の道、カウマカニ・ストリート。道なりに進むと、緩やかに右に曲がって本来のアナパラウ・ストリートに合流します。


「KOKO HEAD DISTRICT PARK」の看板が見えてきました。
ココヘッドとココクレーターは、同じココヘッド・ディストリクト・パーク内にあるので混同しやすいですが、実際は隣同士に位置する二つの異なる山です。一番上の写真を見ると、ハナウマ湾を囲むクレーターが侵食されて残った南側の小高い丘(標高192m)がココヘッド。その北東に位置するのがココクレーター(標高は368m)です。いずれも約1万年前、オアフ島最後の火山活動によって形成されました。


駐車場から見たココクレーター。これから登るルートが、左側の稜線の少し手前にかすかに見えています。裾野から頂上に近づくにつれて勾配が急になっていく斜面。この時点では、ずいぶん険しそうに感じました💦


途中の道路が工事中のため、雑草をかき分けながらこんな道を上っていきます。


スタート地点では、既に歩き終えた人たちが休憩中。一段目の枕木に片足を載せ、じっと頂上を見つめている人もいます。おそらく、これからスタートする人なのでしょう。その高揚感と緊張感が、同じようにこれから頂上を目指す私にも伝わってきました。


頂上まで一直線に敷かれた線路。午前8時38分、いよいよスタートです。


枕木の階段をひたすら上り続ける単調なルートながら、振り返れば常に絶景。それが、このトレイルの特徴です。


傾斜が急になるにつれて呼吸が荒くなりますが、振り返るたび、少しずつ標高が上がっているのを実感できます。


線路わきにある小さなスペースは、小休止(中には大休止⁈)する人でほぼ一杯……。


スタートして22分。ハナウマ湾がはっきり見えるようになってきました。海の青さに癒されます。


コースの一部では下の地面が崩れ落ちて、レールと枕木がむき出しになっている場所があります。足を踏み外さないよう注意しながら歩きました。


自分だけでもキツイのに、子どもを背負って登るなんてすごい体力ですね。縁あって、この人とは頂上のデッキで再会。4人家族の写真撮影を頼まれました。


コースの傍には、ところどころ数字を記した黄色いブロックが置かれています。この頃は足も重く心臓もバクバク。よもやの登頂断念に備えて、ここまで来たという証拠代わりに「4」マーカーを撮っておきました(笑)


登り始めて40分。頂上らしき地点が視界に入ってきました。奥に写っているカップルとすれ違うとき、「君たちは僕より幸せそうに見えるね」と声をかけると、青年が笑いながら「あと10分で君も幸せになれるよ」と返してくれました。


その言葉にも励まされて、9時23分、ココクレーター山頂に到着。スタート地点から45分でした。


上り坂がハードなだけに、登りきった達成感や爽快感はひとしおです。
天気も最高! 気分も最高! 諦めなくてよかった〜ヽ(^o^)丿


山頂だと思ったのですが、実はもう少し先がありました。でも、山頂到達の高揚感のおかげか、気力・体力ともすっかり回復していたので全然OKです(笑)


こちらが山頂展望台。老朽化した施設を取り壊し、1年前に新たに設置されたものだそうです。


ココクレーター山頂、360度のパノラマビューです。


眼下にはハワイカイ、ココマリーナ。遠くにはダイヤモンドヘッドやワイキキのホテル群が見えました。(ココマリーナには、あとで立ち寄る予定です)


ハナウマ湾のビーチや珊瑚礁。それを囲んで、こんもり盛り上がった小高い山がココヘッドです。


北に目を転ずれば、コオラウ山脈南東端の山並み。尾根や谷間にびっしりと住宅が立ち並んでいます。


クレーター全景。一番奥の方(クレーターが途切れて外に広がっているように見える部分)は、今回は行けませんでしたが、ハワイで一番ワイルドな植物園と言われる「ココクレーター・ボタニカルガーデン」です。


東側の断崖に面して建つピルボックス周辺で、皆さんのんびり休憩中。頑張ってここまで登ってきたんだから、ゆっくり休みたいですよね。


吹き抜ける東風に向かって深呼吸ヽ(^o^)丿


まるで舞台のような展望デッキ。


休憩したり散策したりと、20分ほど山頂で過ごした後、絶景を目に焼きつけつつ下山を開始しました。この急坂を登ってきたんだなぁと思うと、あらためて感無量です。


下山に要した時間は30分弱。帰りの駐車場から見るココクレーターは、心なしか行きよりも穏やかな表情に見えました(笑)


この交差点を左折(アナパラウ・ストリートからルナリロ・ホームロードへ)して、ココマリーナ・ショッピングセンターに向かいます。


やってきたのは、コナ・ブリューイング・カンパニー・ココマリーナ・パブ。ハワイ島カイルアコナのクラフトビールメーカー、コナ・ブリューイング・カンパニーの直営店で、オアフ島ではここにしかありません。


入口のカウンターで人数や席の希望などを伝えます。


広々とした店内(左奥にもっと広いスペースがあります)。私は一人だったので、背の高いイスとテーブルが置かれたベランダに案内されました。心地よい風が通り抜ける最高の席。一番人気だという"KUA BAY IPA"をパイント(16OZ)で注文しました。


レイルウェイトレイルを思い出しながら、ひとり乾杯。疲れも吹っ飛んで、しみじみ旨い一杯でした🍺


次はトレイル抜きで、妻と一緒に来てみたいと思います。


帰りのバスの時間が迫っていたので、ビール1杯だけで店を後に……(これを逃すと1時間待ちなんです)。


Stop192《Klanianaole Hwy+Koko Marina Center》から1Lバス。行きと同じく、ハワイカイ・パーク&ライドで23番バスに乗り換えてワイキキに戻りました。


午後12時57分、ラナイからの眺め。この日の午後はこの景色を肴に、コナ・ブリューイング・カンパニーの "BIG WAVE Golden Ale" と "LONGBOARD Island Lager" を飲みながら、ココマリーナパブの余韻に浸りました。


この日の行程。緑()は二つほど乗り過ごした行きのバス停、赤()はコナ・ブリューイング・カンパニー・ココマリーナパブです。


心臓破りの急勾配に挫けそうになったココクレーター・トレイル。振り返りながら見下ろす風景やすれ違う人々とのふれあいに背中を押されて、なんとか1,048段の枕木を登りきることができました。終わった直後は二度とチャレンジしないつもりでしたが、写真を整理しつつ記憶を辿っているうち、もう一度あの達成感を味わうのも悪くないかなぁなんて思い始めています。はて、どうなることやら…… (^^ゞ
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風そよぐオアフ 2024年5月(11日目) ~ラニカイ・ピルボックス トレイル

2024年07月04日 | 海外旅行
ハワイ滞在11日目は、ラニカイビーチの背後にそびえる小高い山の尾根筋を上る「カイヴァリッジ・トレイル」にチャレンジ。山頂に設置された二つの監視所(ピルボックス)を目指すことから、通称「ラニカイ・ピルボックス トレイル」と呼ばれる人気のトレイルです。


早朝ホテルを出発し、まずはアラモアナセンター海側バス停Stop761《Ala Moana Bl+Ala Moana Center》へ。数メートル先のバス停Stop428《Ala Moana Bl+Ala Moana Center》で67番バス"KAILUA-WAIMANALO"に乗り換えます。


カカアコからダウンタウンを抜け、パリHwyを通ってコオラウ山脈を越える車窓の景色を楽しみながら、およそ45分でカイルアタウンに到着。降車バス停はいくつかありますが、今回はダウントゥアース前のStop1127《Kailua Rd+Hanani St》で下車。乗り換えまで30分ほどあったので、7時からオープンしているホールフーズマーケットに寄りました。


同じバス停から671番バスに乗継。ラニカイモニュメントを通り過ぎると、バスはラニカイの住宅街を周回する道路(Aalapapa Dr→Mokulua Dr)に入っていきます。


トレイルヘッドの最寄りバス停Stop3613《Aalapapa Dr+Kaelepulu Dr》でバスを降り、数メートル先のカエレプル・ドライブを右折……なのですが、他に乗降客がなかったからか、運転手さんは交差点のど真ん中にバスを停め、「Straight down this way!」とトレイル方向を指差してくれました(笑)


親切で陽気な運転手さんに手を振ってバスを見送り、カエレプルドライブを200mほど進むと、ミッドパシフィック・カントリークラブが見えてきます。ピルボックス トレイルの入口はもうすぐそこです。


ピルボックストレイルの登山口。慎ましやかな表示ですが、多くの人が入山し下山してくるので、間違える心配はありません。


トレイルの始まりはこんな坂。かなり傾斜が急な場所もあるので、滑らないよう用心しながら進みます。


尾根に出ると一気に視界が開けました。海から吹く風がさわやか。実に気持ちのよいトレイルコースです。雲が多くて、太陽が隠れてしまっているのが残念~💦


頂上の左側に、ひとつ目のピルボックスがわずかに見えています。この日は涼しくて気持ちよい程度の風でしたが、日によってはかなり強く吹くそうですから、帽子や持ち物が飛ばされないよう、また自分自身がふらつかないよう注意が必要です。


尾根からの眺望が素晴らしいだけに、景色に気を取られすぎると足を踏み外しかねません (^^ゞ


緑が多い住宅街。白い砂浜にエメラルドグリーンの海……と言いたいところですが、海の色は今ひとつ。


上り始めておよそ15分、ひとつ目のピルボックスに到着しました。立体的で迫力あるペイントですね。


混みあっていたので屋根に上るのは早々に諦め、二つ目のピルボックスを目指します。


二つ目のピルボックスへのルート。尾根伝いに更に5分ほど歩きます。


二つ目のピルボックスに到着。こちらの方が空いているようです。写真や動画を撮ったり、景色を見ながら話しこんだり、思い思いに過ごしていました。


ピルボックスやその周辺からの風景。右側は長さ9㎞のワイマナロビーチ。前日のドライブで立ち寄ったマカプウ岬やラビットアイランドも見えました。


正面には「天国の海」、ラニカイビーチ。


左側はカイルアビーチとそれに続くカラマビーチ。米海兵隊のベースがあるカネオヘやモカプ半島、その向こうにはクアロアランチ付近まで見えています。


ラニカイビーチを拡大すると、前の日に私たちが泳いだあたりのカヌーがしっかり写っていました。


帰りのバス停付近から振り返り見たピルボックストレイル。尾根(リッジ)を歩くトレイルというのが一目瞭然ですね。


行きのバス停()から帰りのバス停()まで1時間10分。距離にしてわずか2.82㎞の行程でした。


カイルアタウンに向かう帰りのバス停は、Stop3623《Mokulua Dr+Opp Kaelepulu Dr》。このルートを通る671番バスは、2時間に3本くらいです。


カイルアタウン、ホールフーズマーケットの西側のバス停 Stop1271《Kailua Rd+Oneawa St》から67番バスで帰ります。


この時点でまだ午前10時過ぎ。半日もかからずワイキキに戻れそうです。旅行者にとってピルボックストレイルは、体力的にも時間的にも手軽なアクティビティだと感じました。


その間、妻はホテル主催のレイ・メイキングに参加。可愛らしい姉妹と同じグループになり、話も弾んで楽しいレッスンだったそうです。


お昼過ぎのラナイからの眺め。天気が回復してくると、海の色まで冴えわたります。


眼下のプールでは、日光浴する人がチラホラ


プールと同じ階のフィットネスジムで、久しぶりにトレーニングを……。


この日の夜、唐突に花火が打ち上げられました。しかも、恒例の金曜花火とは違って、ラグーンの中から打ち上げられています。このため、私たちの部屋からは花火が真正面に見えました。後で聞いたら、"LIXIL"の100周年を祝う花火だったそうです。文字どおりラッキーサプライズでした。この夜、出かけていなくてよかったですヽ(^o^)丿


ラニカイ・ピルボックス トレイルは、今回のハワイ滞在で一番やりたかったこと。この日はあいにく雲が多く、一時は小雨が降り出すなど天候は今ひとつでしたが、ずっと尾根筋を辿るコースだけに眺望は素晴らしかったです。特に、カイルアからラニカイ、ワイマナロビーチにかけて美しく弧を描く海岸線、目の前に広がるエメラルドグリーンの海、深い緑に覆われたコオラウ山脈など、山頂から見渡す360度の大パノラマは感動もの。次にハワイに来る機会があったら、是非またチャレンジしたいと思います。この翌日は再びトレッキング。今度は、ココクレーターの山頂まで一直線に敷かれた線路を登る、ちょっとハードなレイルウェイトレイル。果たして登頂なるか、はたまた???……顛末は次の記事でアップします。
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風そよぐオアフ 2024年5月(10日目) ~東海岸ドライブ & 天国の海 ラニカイビーチ

2024年07月01日 | 海外旅行
10日目の朝、ラナイからの眺めです。2週目のハワイはすっかり天候も回復し、月曜日はノースショア、火曜日はダイヤモンドヘッドハイク、そしてこの日は東海岸ドライブと、私たちの行動も先週分を取り戻すようにアクティブになってきました。


レンタカーをピックアップし、モンサラット通りのダイヤモンドヘッド Mct & Grillへ。プレートランチなどグリルの営業は11時からですが、パンや総菜などのマーケットは7時半からオープンしているので、車内のおやつ代わりにスコーンを買いに行きました。


この日のスコーンは、ブルーベリークリームチーズとパイナップルクリームチーズの2種類(写真はブルーベリー)。初めて食べましたが、ブルーベリーの風味がよく、適度な甘さにしっとりした食感で、人気が高いのも納得の美味しさでした。


この日の目的地はウィンドワードのカイルアです。ワイキキから一番近いのはパリHwyを通ってコオラウ山脈を越えるコースで、カイルア行きのTheBUSもそのルートを通っていますが、私が好きなのは海沿いを走る東海岸ルート。コバルトブルーの海と白い砂浜、険しく聳え立つコオラウ山脈などが次々に視界に飛び込んできます。

カハラモールからH1に合流して東に向かうと、ココマリーナを過ぎて緩やかな坂を上ったところにハナウマ湾の入口があります。ハワイ在住時はハナウマ湾で何度かシュノーケリングを楽しみ、たった一度だけですが、甲羅に手が届くほどの距離でウミガメと一緒に泳いだことがあります。この日はビーチに下りることなく、駐車場に車を止めて写真だけ撮ってきました。


自然保護区として厳格に管理されているハナウマ湾では、時間枠を設定した入場制限を設けているので、ビーチではさほど混みあうことなくシュノーケリングを楽しめます。


ハナウマ湾を過ぎると道路が大きく左にカーブし、ココクレーターが正面に見えてきます。この山は下からはわかりにくいですが、「クレーター」と呼ばれるとおり火山の噴火口跡です。山頂に向けて敷かれたトロッコ線路を一直線に登る「ココクレーター・レイルウェイトレイル」は、オアフ島で最もハードなトレッキングコースの一つとして人気があり、私もこの二日後チャレンジしました。その時の写真は後日アップします。


更に進むとハロナ潮吹き岩(Halona Blowhole Lookout)。この辺りの岩場は溶岩流が長い年月をかけて固まったもので、岩の割れ目に強い波が押し寄せるとその水圧で海水が吹き上がる様子を間近に見ることができます。タイミングによっては10mほどの高さまで潮を吹くこともあるそうですが、この日は静かに水蒸気を吹き上げていました。岩の上に立っている人、波にさらわれないか心配になりますね💦


イーストオアフは海岸線の美しさでも知られており、ハナウマ湾からマカプウ岬まで溶岩が冷えて固まった真っ黒い岩場や白砂の美しいサンディビーチなどが続きます。コバルトブルーの海と白い波のコントラストが印象的です。


また、私は見たことがありませんが、よく晴れて視程がよい日は、遠くモロカイ島やラナイ島が見えることあるそうです。


展望台の隣は、多くの映画やTVのロケ地になったハロナ・ビーチコーブ。『パイレーツ・オブ・カリビアン~生命の泉』や『センター・オブ・ジ・アース~神秘の島』もここで撮影されたそうです。周囲を崖に囲まれて、プライベートビーチのような趣がありますね。


展望台から見えるサンディ・ビーチ。一年を通じて風が強く波が荒いので、地元のボディボーダーやサーファーに人気があります。ちなみに「サンディ」は、"Sunday"ではなく"Sandy"だそうです。


オアフ島の最東端、マカプウ岬の展望台。ターコイズブルーの海、溶岩流が固まった黒くゴツゴツした岩場、切り立った山肌。右側にはラビットアイランドと呼ばれる二つの島も見えています。冬場(11月~3月)は子育てシーズンのザトウクジラを見ることができるスポットでもあります。


険しく聳え立つ岩山。コオラウ山脈の南東端です。


ラニカイビーチに到着しました。モクルアドライブからビーチにつながる小道は全部で11本あり、それぞれにナンバーと名前が付けられています。1本だけ名前のない小道があるのですが、たまたま私たちが通ったのがその道で、入口には「93A」という標識が掲げてありました。


その道を辿ってビーチへ……


小道を抜けて一気に視界が開けると、そこには白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がっています。


カヌーの近くにタオルを敷いて、ラニカイビーチでひと泳ぎ。早く出発したのでゆっくり時間を過ごせました。


沖に浮かぶ二つの島はモクルア・アイランド。右の島(モク・イキ)は立入禁止ですが、左(モク・ヌイ)の方はカヤックやSUPで接岸可能で、カメラの望遠レンズ越しに上陸している人を確認できました。


「天国の海」という名のラニカイビーチ。遠浅の海は波も穏やかです。


モクルアドライブに戻り、次はカイルアビーチに向かいます。背後に見えているのは、「カイヴァ・リッジ・トレイル(通称ラニカイ・ピルボックス・トレイル)」の稜線。ラニカイビーチとその前に広がる海の絶景が楽しめる人気のトレッキングコースで、私も翌日はあの尾根沿いにピルボックスに上る予定です (^^ゞ


ビーチパークの駐車場に車を止めて、なだらかな坂道を上ってカイルアビーチに向かいます。


広い砂浜、きめ細かな砂がカイルアビーチの特徴。吹き寄せる貿易風を利用して、ウインドサーフィンやカイトサーフィンなどが盛んなエリアですが、何故かこの日は見かけませんでした。


沖合に浮かぶポポイア島(通称フラットアイランド)。海鳥保護区に指定されたこの島は、多くの海鳥にとって重要な営巣地となっています。


カイルアビーチの東側入口にある、ノスタルジックな雰囲気を感じさせるカラパワイ・マーケット。


この日は時間がなかったので店内には入らなかったのですが、自転車少女クロッシングの標識だけ写真を撮らせてもらいました (^^ゞ


続いて、カイルアタウンのオーバーイージーへ。13時の閉店に近い時間帯だったのですが、待つことなくテラス席に案内されました。


こちらはこの店の一番人気、ポテトンエッグ(POTATO N' EGGS)。厚切りのフランスパンに半熟卵を載せ、その上にポテトピューレがかけられています。このソースが実に美味しかったです。


卵の半熟具合も絶妙でした。


私が頼んだのはオーバーイージープレート。いくつかのチョイスから選んだのは、卵(オーバーイージー:店名にもなっている卵の焼き方のひとつで、黄身が半熟のターンオーバー)、ポーチュギースソーセージ、グリーンサラダとトースト(wheat)です。


ランチの後は、カイルアタウンセンターやホールフーズマーケット、ダウントゥアースなどをゆっくり散策して帰路につきました。


帰りはパリHwyを通って、ヌーアヌパリ展望台に立ち寄り。カメハメハ大王がオアフ島を征服するにあたって、最後の戦いの舞台となった場所です。正面に見えるのはロイヤルハワイアンゴルフ場。その向こうにカイルアの町やビーチ、カネオヘなどが見渡せまます。


エマ女王夏宮殿の東隣にあるヌーアヌ・バレーパーク。ここのモンキーポッドは、日立のCMで有名なモアナアルアパークよりもかなり大きな木でした。


ダウンタウン北の高台に位置する国立太平洋記念墓地、通称パンチボウル。車が利用できるときは、ぜひ立ち寄りたい場所のひとつです。ここは、ワシントンD.C.郊外のアーリントン国立墓地と同じように、国家のために殉職した人たちを祀る国立墓地で、時間と労力をかけて常に美しく維持管理されています。


整然と並んだ石のプレート、一枚一枚が殉職者の名が刻まれた墓碑です。


一番奥まった場所にあるのは、米軍が関わった戦争の歴史、軌跡を展示する「ホノルルメモリアル」。


クレーター南側のスロープの両側にも石碑が並んでいます。


スロープを上りきると広い展望台。ダイヤモンドヘッドからパールハーバーまで見渡せます(写真は東側)。


最後はカピオラニ公園に立ち寄ってこの日のドライブを締めくくりました。ワイキキ水族館やテニスコートの近くに、ダイヤモンドヘッドを一望できるベンチがあります。この日は夕方でしたが、日中は日差しを遮るものがないので長時間は厳しいかもしれません。Googleマップには「特等席のベンチ」と表示されています。


ダイヤモンドヘッドからハナウマ湾、東海岸沿いを走ってマカプウ岬、ラニカイビーチにカイルアタウン、コオラウ山脈を横切ってパンチボウルと、オアフ島南東部をぐるっと回りました。天候に恵まれたので、海も山も彩りゆたかで気持ちのよいドライブでした。この翌日は、私ひとりでラニカイ・ピルボックストレイル(カイヴァリッジトレイル)に挑戦します。今日と同じように、よい天気に恵まれますように……ヽ(^o^)丿
コメント (2)
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