ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

山陰旅行~ひるぜん高原

2023年08月31日 | お出かけ
明日で8月も終わろうかというのに、まだまだ日差しは強烈。列島を覆う熱波と湿気にたじろぐばかりです。そんな中でも、赤とんぼの数は確実に増えているような気がします。とりわけ先週後半くらいから、群れをなして飛ぶ赤とんぼを至る所で見かけるようになりました。残暑と呼ぶには厳しすぎる炎暑にあっても、昆虫たちはひと足先に秋の訪れを感じ取っているのかもしれませんね。

さて、足立美術館で日本庭園や絵画・陶芸などを観賞したあとは、中国地方の最高峰、大山(だいせん)の雄姿を仰ぎ見ながら「ひるぜん高原」へ。ひるぜん高原は、蒜山三座と呼ばれる上蒜山(1,202m)、中蒜山(1,123m)、下蒜山(1,100m)の山麓に広がる高原です。


広大な牧草地にジャージー牛を放牧するひるぜんジャージーランド。夏休み中の日曜日だったので、レストランや売店の駐車場は大混雑。中に入るのは諦めました~💦


そこで、牧場の駐車場に車を止めて、ひるぜん高原のさわやかな風景を楽しむことに……。


とはいえ、この週末の山陰は気温36℃を超える猛暑。強い日差しに熱せられて空気が上昇し、モクモクと雲が湧き上がっていました。


ひとかたまりになって草を食むジャージー牛。これも暑さのせいなのでしょうか。


こちらは南側、遠くに連なるのは中国山地の山々です。


炎天下でも、子供たちは元気いっぱい。夏休みを満喫していました。


この日のランチは、蒜山ICを下りてすぐの道の駅「風の家」で。こちらも駐車場やレストランは大混雑でした。


ひるぜん高原の名物と言えば、2011年の第6回B-1グランプリで見事栄冠を勝ち取った「ひるぜん焼そば」ですよね。実は私、その翌年北九州市で開催された第7回B-1グランプリで、ひるぜん焼そばのブースを覗いたことがあります。残念ながら、その時は行列がすごくて諦めたんです。今回、11年目にしてようやく、リベンジを果たすことになりました(笑)


これがその「ひるぜん焼そば」。ジンギスカンのタレや味噌だれ、具材に鶏肉を使うことが特徴で、近ごろは蒜山高原産のキャベツも必須なのだとか。焼きそばにみそ味は新たな発見。ビールとの相性も良さそうで、とても美味しい焼きそばでした。(運転があるのでビールはグッと我慢~💦)


この後は、従姉が紹介してくれた岡山県湯原温泉の「八景」へ。地産地消の野菜を主体とした料理自慢の宿だそうです。
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山陰旅行~足立美術館

2023年08月26日 | お出かけ
従姉妹たちと別れて向かったのは、安来市にある足立美術館。地元出身の実業家、足立全康(ぜんこう)氏が創設した山陰を代表する美術館で、120点にのぼる横山大観の作品を柱に、近代日本絵画の巨匠たちの作品や北大路魯山人の書・陶芸などを所蔵しています。
また特筆すべきは、海外のガーデン専門誌から世界一と評される日本庭園。「庭園もまた一幅の絵画」として観賞してほしいという創設者の思いを具現した5万坪に及ぶ大庭園です。
正面玄関から漆などの工芸品が展示された通路を抜けると、苔庭の隅で来館者を案内するかのように苔庭を指さす全康翁の銅像が出迎えてくれます。


杉苔を主体とした苔庭は、緩やかな曲線を描く苔と白砂のコントラストが見事です。


苔庭越しに見えるのは枯山水庭。


正面に枯山水庭を配したロビー。創設者の「庭もまた一幅の絵画である」という信念を具現化した空間です。
「枯山水」とは、水を用いないで自然の中の水の動き、すなわち山水を表現する日本庭園の様式のこと。足立美術館の枯山水庭は、中心に立石を配し、峻厳な山に見立てた石から流れ落ちる滝水が白砂の海へと流れ込む様子を表現しています。


庭園の背後の山々は借景。周囲の自然と調和したこの風景は、季節の移り変わりや光や陰の変化によって表情を変える生きた景色であり、「生の額絵」とも呼ばれます。


秋が深まると、山々の紅葉が彩りを添えます。(館内のポスターより)


足立美術館の庭園は、アメリカの専門誌『数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening)』で、20年連続して日本一に選ばれています(ちなみに京都の桂離宮は第2位)。


遠くに目を凝らすと、一条の滝が岩肌を伝って流れ落ちています。「亀鶴の滝」と呼ばれる人工滝です。


それにしても、手入れの行き届いた庭木や岩々はもとより、芝生や苔にも白砂の上にも枯葉ひとつ落ちていない、見事なまでの美しさ。ただただ圧倒的されるばかりです。


地元安来市出身の彫刻家、冨田憲二作「雲」。


同じく冨田憲二の作品、「女と猫とヴィオロン弾き」。


床の間の壁をくり抜き、あたかも一枚の絵画が掛かっているかのように見せる「生の掛け軸」。


そんな仕掛けが随所にありました。


生の掛け軸の傍には、こぢんまりとした池庭。


たっぷり時間をかけて、20年ぶりの足立美術館を堪能しました。庭園だけしか写真は撮れませんでしたが、横山大観をはじめとする日本絵画の巨匠たちの作品、北大路魯山人らの書や陶芸のコレクションは素晴らしいものがあります。また、前回は見ることができなかった新館では、新進気鋭の画家による現代の日本画を数多く展示しており、こちらも見ごたえたっぷりでした。
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週末は男子ごはん~ジャガイモとピーマンのカレー炒め

2023年08月21日 | 男子ごはん
今朝、札幌の中央卸売市場でサンマの初競りが行われ、1キロあたり23万円の高値がついたそうです。根室で水揚げされたサンマで、ご祝儀価格とは言え、1匹あたりに換算するとなんと2万8千円! 今年のサンマも、庶民には敷居の高い魚になるのかもしれません~💦

さて山陰旅の途中ですが、慢性的に更新が遅れ気味の男子ごはん記事を先にアップします (^^ゞ
久しぶりに帰省した姪が、家族と一緒に出かけた阿蘇でクラフトビールをお土産に買ってきてくれました。


《ジャガイモとピーマンのカレー炒め》オレンジページ 2023.7.18号
ひき肉とジャガイモ、ピーマンをカレー粉で炒めました。味つけは、トマトケチャップと醤油と酒。隠し味にウスターソースを加えてみました。暑い夏も、カレーの香りで食欲が昂進しますね。


お土産の阿蘇ビール、まずは阿蘇レッドIPAから。野焼きの炎が燃えあがる阿蘇五岳と、阿蘇神社の火祭り神事をイメージして作られたそうです。ホップの苦みが際だつ大人のビールでした~🍺


《豚肉とナスの生姜炒め》オレンジページ 2023.7.18号
この夏の私の個人的なトピックは、長年のナス嫌いを克服できたこと。自分自身でも、何度かナスを使った料理にチャレンジしました (^^ゞ
今回作ったのは、豚肉とナスの生姜炒めです。縦4枚に切ったナスと豚ロース肉を炒め合わせ、タレ(おろし生姜たっぷり、砂糖、醤油、酒、黒酢)を絡め、全体に照りが出たらでき上がり。ビールは阿蘇ブロンドエール。フルーティな香りで口あたりがよく、飲みやすいビールでした。阿蘇には湧水が多いですが、このビールは白川水源の水を使用しているそうです。ちなみに、前のレッドIPAには池山水源の水が使われています。


《ピーマンの肉詰め》オレンジページ 2023.7.18号
ボウルに豚ひき肉、タマネギのみじん切り、片栗粉、塩、醤油を入れ、粘りが出るまで捏ねます。これをピーマンにぎっしり詰め込んで炒め、焼き色がついたら、酒と水を加えて蒸し焼きに。好みで中濃ソースやおたふくお好みソースなどを添えたらでき上がりです。黒龍大吟醸、すっきり爽やかに飲み切りました(笑)


《ゆで鶏のアボカドソース》ESSE 2023年9月号
ブライン液にひと晩漬け込み、更に塩麹をまぶしてしっとり仕上げたゆで鶏に、粗く潰したアボカド、マヨネーズ、牛乳、塩、胡椒、隠し味程度のバジルソースを混ぜ合わせたソースをかけました。風味さわやかなよだれ鶏です。


《ピーマンとちくわの塩きんぴら》オレンジページ 2023.7.18号
ピーマンとちくわを炒め合わせ、塩、胡椒を軽く振り、最後に黒胡椒を挽くだけなのですが、これが意外なおいしさ。ビールにぴったりのおつまみになりました。ピーマンとちくわがこんなに相性がいいとは知らなかったなぁ (^^ゞ


《ひき肉とニラのあえそば》オレンジページ 2023.8.17号
菊水ちぢれ麺に、中華ダレ(水、酒、オイスターソース、醤油、鶏がらスープの素、片栗粉)を絡めた豚のひき肉、ニラのみじん切り、白髪ねぎを載せます。その上に、煙が出るほど熱したごま油をジャッとかけたらでき上がり。


ごま油の風味がとてもよかったです。


ジムの友だちから、手づくりレモネードやしそジュース、ブルーベリージャム、庭で採れたデラウェアやイチジクを戴きました。自宅の庭でブドウやイチジクを育ててるなんてすごいですね~♪


さっそくレモネードの炭酸割りを……。レモネードに漬け込んだレモンの香りが素晴らしかったです。


東京の姪夫婦から、夫婦とも今月誕生日を迎える私たちにプレゼントが届きました。私には、チーズやドライフルーツの詰め合わせです。


セミドライフィグとは、トルコの山間部で収穫されるイチジクのドライフルーツ。チーズとの相性がとてもいいのだそうです。


さっそく、搾りたてのミルクから作られたオランダ産ゴーダチーズと、セミドライフィグの濃厚な甘みを味わいました。スペイン産赤ワインSIGLOと一緒に……🍷


妻には、美濃吉の涼風寄せ(夏野菜とあわび)。美濃吉は創業享保元年(1716)、300年の歴史を持つ京料理の老舗です。八代将軍吉宗、暴れん坊将軍の時代から続く店なんですね~。


出汁の味がしっかりした、夏野菜の涼風寄せからいただきました。


福岡に住む従妹からはアトリエ桜坂AZULのプティジョリー。丁寧に作られた美味しくて可愛らしいクッキーです。


今週のデザートは、たまごハウスのシュークリームでした。いつ食べても、その大きさにびっくりします。


冒頭でサンマの話をしましたが、40年くらい前、千葉県の銚子漁港に戻ってきたサンマ船の漁師さんが、釣りに来たのに空っぽだった私の大型クーラーボックス一杯、サンマを分けてくれたことがあります。そんな大らかな時代が懐かしいです~ (^^ゞ
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山陰旅行~玉造温泉「湯之助の宿 長楽園」

2023年08月17日 | お出かけ
大谷翔平選手、対レンジャーズ戦で3試合ぶりの42号。ダイヤモンドを一周しながら、髪をかき上げた仕草がカッコいいとネットでも評判を呼んでいました。何をしてもサマになるのが大谷選手のすごいところですね(笑)

さて、山陰旅行の続きです。照りつける太陽の下、松江の街を散策し興雲閣のカフェで涼んだ後は、従姉妹たちと会う玉造温泉「湯之助の宿 長楽園」に向かいました。
開湯は奈良時代初期と伝えられ、日本でも最も古い歴史をもつ温泉に挙げられる玉造温泉。天平5年(733)に聖武天皇に奏上された出雲風土記で、「神の湯」と称えられた山陰の名湯です。


「湯之助」とは温泉の管理・差配を行う松江藩の官職で、長楽園の礎を築いた長谷川家が江戸時代、藩主から命じられて玉造温泉の維持管理を行ってきたことに由来します。


広くゆったりとしたロビー。


版画家、棟方志功の絵が飾ってありました。画伯が、長楽園が誇る庭園露天風呂「龍宮の湯」にインスピレーションを得て描いたものだそうです。


その庭園露天風呂、男性側の入り口。


これが、日本一の広さを誇る大露天風呂(なんと120坪!)。混浴で、男性も女性も紙でできた湯浴み着を着用して入ります。正面に男性用の脱衣場、左側には女性用の脱衣場と女性専用露天風呂があります。(写真は長楽園HPからお借りしました)



従姉が取ってくれた部屋は、山荘特別室 "常盤之間"。写真正面に進むと、昭和57年の島根国体(くにびき国体)に際して、昭和天皇がお泊りになった御座所が保存されています。


広々とした常盤之間。専用の庭に面した縁側には、マッサージチェアも置いてありました。


露天風呂は、もちろん源泉かけ流し。


外からの視界が完全に遮られているので、青空と庭を眺めながらのんびり浸かれます。


内風呂も含めて、長楽園ではすべてのお風呂が源泉かけ流しなのだそうです。


天皇御座所は、長く開かずの間となっていましたが、令和に入ってから一般に公開されました。
廊下を進むと左手に、島根県要人のご挨拶を受けられた拝謁の間があります。


長楽園に御臨泊された皇室の方々の写真が廊下に飾ってありました。
にこやかなお顔で手を振る昭和天皇。懐かしい表情ですね。


皇太子・皇太子妃時代の上皇ご夫妻。昭和42年(1967)、島根県ご視察に際しての写真です。


奥の部屋は、昭和天皇ご夫妻がお寛ぎになった御居間。池に鯉が泳ぐ広い庭に面しています。


広々とした御寝室。
御座所内には、島根県ゆかりの芸術家の手になる掛け軸や陶磁器をはじめ、数々の名品が当時のまま残されています。


御召替えの間。


昭和天皇は、下駄を履いて庭を散策されたそうです。


🍀

さて、全員そろって夕食タイム。従姉妹二人と私たち夫婦4人で食卓を囲みました。
前菜の夏の旬彩盛り合わせは、鰻のぽん酢ジュレや海老のテルミドール、島根県産の焼きさば棒寿司など、和洋折衷の前菜。


私が頼んだ島根県奥出雲酒造の「仁多米 純米大吟醸」は、吟醸の香りとふくよかな旨み、すっきりとした味わいでした。
先日の「花の木」の時もそうでしたが、飲んだのは私だけ。私の従姉妹たちは、誰もお酒を嗜まないようです (^^ゞ


透き通るような真鯛の薄造り。(撮る前に手をつけてしまいましたが……💦)


味わいゆたかな島根和牛のしゃぶしゃぶ。添えてあるのは、好みでダシに入れて味の変化を楽しむ柚子胡椒とコラーゲンのキューブです。


のどぐろの若狭焼き、えびの天ぷらなど。


ご飯はアワビの釜めしだったのですが、写真を撮り忘れました (^^ゞ
お椀は、山陰特産の飛魚とあおさの真丈。


デザート3種(アイスクリーム、夏みかん羊羹、チョコレートケーキ)。


摺り下ろしてアイスにかける薬膳セット。左から順に、キンモクセイ(金木犀)、サンザシ(山査子)、黒胡麻、コトウニク(胡桃肉)、ヨクイニン(慧苡仁)。自分で調合して、薬研ですりおろします。


それをアイスにかけて、体の中から健康に……。


チョコレートケーキは食感ふわふわ。思ったよりも甘さは控えめで、辛党の私でも美味しく食べられました。


長楽園のお湯は、無色透明の硫酸塩・塩化物温泉。庭園露天風呂と内湯の大浴場にそれぞれ1回、あとは部屋の露天風呂に何度か入りましたが、肌ざわりがよくしっとりと滑らかなお湯でした。
翌日は宿を出て、従姉の家でゆっくりコーヒーを飲んでから足立美術館へ。この日は、岡山県湯原温泉に宿泊しました。
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山陰旅行~国宝 松江城

2023年08月13日 | お出かけ
中国自動車道、松江自動車道、山陰自動車道を通って、島根県の松江まで、妻と一緒にロングドライブ。山陰は、20年くらい前に出雲大社や大根島、足立美術館、大山などを訪ねたことはありますが、松江は初めてです。


着いたのがお昼時だったので、まずは出雲そばで腹ごしらえすることに。ネットで評判のよかった「中国山地蕎麦工房 ふなつ」は、松江城に近い城山西通りにあります。人気店だけあって、着いた時には店の外まで行列ができていました。


この店の蕎麦は、蕎麦の殻ごと挽いた割子と、殻を取り除いてから挽いたざる蕎麦の2種類があります。私たちは、一番人気の「千鳥割子」を注文。右上は蕎麦がきを揚げたもので、外はカリッと中はふっくらとした揚げ餅。その下の器には、上品な甘みの蕎麦ぜんざいが入っていました。


割子は、えびや錦糸卵などが載った椀、自然薯の椀、うずら卵の椀の3段重ね。風味豊かな粗びき蕎麦と少し甘めのダシの相性がよく、とても美味しかったです。


せっかくの機会なので、国宝五城(松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城)に数えられる松江城を見学。週末は、松江城に隣接する島根県庁の駐車場が無料開放されています。大手門跡まで、歩いて5分くらいでした。


凛々しい武者姿の方が、子供に火縄銃の手ほどきの真っ最中。城内では、甲冑姿や忍者装束の「まつえ若武者隊」の方々が、松江城のことをわかりやすく説明してくれるのだだそう。記念撮影もOKだそうですよ。


大手門跡を過ぎるとすぐに見えてくる「太鼓櫓」。かつてはここで、太鼓を打って登城の時刻を知らせたそうです。


太鼓櫓の前には、高さ14m、直径1.6m、樹齢350年のクスノキ。


見事な石垣の向こうに天守閣が見えてきました。松江城の石垣は、「野面積み」と「打ち込み接ぎ」という石積み手法で造営されています。


威風堂々たる松江城の天守。下層2段は、漆喰ではなく黒い板で覆われています。この黒が松江城の外観をぐっと引き締めていますね。
千鳥が羽を広げたような曲線を持つ三角屋根を「千鳥破風」と言い、松江城の天守は東西南北の四方に千鳥破風を頂くことから、「千鳥城」の名で呼ばれます(諸説あり)。お昼に食べた千鳥割子の「千鳥」は、松江城のことだったのですね。


松江城は外観4層、内部6層(地上5階、地下1階)。こんな急な階段を上っていきます。


太鼓櫓に置かれていた太鼓が展示されていました。


最上階には壁がなくほぼ全面が開口部で、東西南北あらゆる方向の眺望が最高。こうした造りの天守は「望楼」と呼ばれるそうです。
こちらは南方向に見える松江市街。


西側に見えるのは、日本で7番目に大きい湖、宍道湖。初めて訪ねた松江は、宍道湖の景観を含め、しっとり落ち着いた情緒が感じられる街でした。


松江城を取り囲む広いお堀。


そのお堀をめぐる遊覧船。私たちもこの船で「堀川めぐり」をする予定だったのですが、あまりの暑さに断念することに……。


松江城二の丸に建つ興雲閣。明治天皇の行在所(あんざいしょ:天皇が外出されたときの仮の御所)として明治36年(1903)に建てられました。


結果的には明治天皇の巡幸は実現しませんでしたが、 明治40年(1907)、皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰道行啓にあたって迎賓館としての役割を果たしたそうです。島根県指定の有形文化財となっています。


この1階にある「亀田山喫茶室」というカフェでひと休みすることにしました。(「亀田山」は松江城が建つ山の名前)。


石臼挽きの抹茶をアイスクリームにかけていただく濃茶のアフォガードとアイスティーを注文。
カフェの強力なエアコンとアイスのおかげで、滝のようにかいた汗がすうっと引いていきました。


城の北側は、お堀沿いに武家屋敷が連なり城下町らしい佇まいを残す「塩見縄手」。小泉八雲の旧居(写真正面)や記念館(その左)もこの通りにあります。


長くご無沙汰が続いていた従姉に会うために計画した今回の山陰旅行。松江城の後は、従姉が用意してくれたこの日の宿、玉造温泉の長楽園に向かいました。

中国山地蕎麦工房 ふなつそば(蕎麦) / 松江しんじ湖温泉駅

昼総合点★★★☆☆ 3.8

コメント (4)
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