ルイガノ旅日記

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風そよぐオアフ 2024年5月(5日目)~ダウンタウン歴史地区 & ハワイ大学マノアキャンパス

2024年06月19日 | 海外旅行
ハワイ5日目の朝は、しとしと小雨がパラつくなか、朝の散歩を兼ねてハレクラニベーカリーへ。ハレクラニホテルの斜め向かい、ハレプナホテルの1階にあります。


既にほぼ満席のイートインスペース。天気がよければ、店の外にもテラス席が設けられるようです。


それぞれ好きなパンを2個ずつ購入。どれもとても美味しくて香りもよかったです。


ハレクラニベーカリーの後、ロイヤルハワイアンセンターのディーン&デルーカに立ち寄りました。先日来たときには、目当てのバッグが当日分"sold out"のため買えなかったのです。


朝から並んだおかげで、妻のトートバッグを何とかゲットできました。でも、ギリギリだったかも…… (^^ゞ


10時くらいになってようやく雲間から青空が覗き、海の色も明るくなってきました。この日は金曜日。楽しみにしていたロイヤルハワイアンバンドのイオラニ宮殿コンサートが行われる日です。12時開演なのですが、余裕をもって早めに出かけることにしました。


少し手前でバスを降り、ダウンタウン歴史地区を散策しながらイオラニ宮殿に向かいます。プルメリア咲くカワイアハオ墓地を過ぎるとカワイアハオ教会。外周は工事中でした。


教会に向かって右手にある小さな建物。壁に、"Lunalilo KA MOI. 1874."と書かれていました。"KA MOI."とはハワイ語で「王」のこと。1874年に崩御した第6代ルナリロ王の廟所のようです。ルナリロ王は、先代の王(カメハメハ5世)が後継指名をしないまま他界したため、ハワイ王国史上初めて選挙で選ばれた国王となりました。文学や音楽に造詣が深い国王だったそうです。


この宮殿のような建物は、現在はハワイ州最高裁判所や司法歴史博物館として使用される「アリイオラニ・ハレ」。カメハメハ5世の命により、当初は王宮として、その後ハワイ王国議会に使用目的を変更して建築されました。カメハメハ5世は完成を見ることなく没しましたが、王の名の一部をとって「アリイオラニ・ハレ」と呼ばれています。


アリイオラニ・ハレの前に建つカメハメハ大王像。6月11日のカメハメハ・デーには、幾重もの豪華なレイで飾り付けられます。


アメリカ唯一の宮殿、イオラニパレス。門扉に飾られているのはハワイ王国の紋章です。


1882年に竣工したイオラニ宮殿は、第7代カラカウア王や妹のリリウオカラニ女王、その家族が実際に暮らしていた王族の公邸です。兄カラカウア王亡き後、王位を引き継いだリリウオカラニ女王の治世の間に、カメハメハ大王が統一を果たしたハワイ王国は100年を経ずして終焉へと向かいます。イオラニ宮殿は、反逆罪に問われた女王が2階の一室に幽閉され、廃位を強制されるなど、ハワイの悲しい歴史の舞台ともなりました。


私が写真を撮っている間、円形ベンチに隣り合わせた女性が妻に話しかけて、「もしコンサートを待っているなら、朝まで続いた雨のせいで今日はキャンセル。詳しくはロイヤルハワイアンバンドの公式サイトを見てね」と、そのURLを紙に書いて渡してくれました。また、ロイヤルハワイアンバンドのコンサートは、日曜日にカピオラニ公園でも行われることを教えてくれたそうです。


キャンセルになったことを知らなかったら、不安なままその後も30分以上待ち続けていたかもしれません。私が戻った時には立ち去った後でしたが、女性の親切に感謝しました。(写真は、カラカウア王と王妃カピオラニが戴冠式を行ったパビリオン。金曜日のコンサートはこの近くで行われます)


この後はマノア方面に行くつもりでしたが、お昼近くになっていたので、先にサウスキング通り添いのバクナム(Bac Nam)へ。蟹カレーが評判のベトナム料理店です。


グリーンパパイヤサラダ。シャキシャキしたパパイヤにハムとえび、砕いたピーナッツ、甘酢ドレッシングがかけられています。


ほぐしたカニの身たっぷりの蟹カレーとフランスパンは絶妙の組み合わせ。噂に違わず、スモールサイズでもかなりのボリュームがあったので、私たちは残った分をドギーバッグに入れて持ち帰りました (^^ゞ


バクナムを後に、1番バス→13番バスと乗り継いでハワイ大学マノアキャンパス(University of Hawaii at Manoa)へ。キャンパスの南東、イースト・ウェストセンター付近から、書店や購買部があるキャンパスセンターを目指して歩き始めました。


合衆国国旗とハワイ州旗、イースト・ウェストセンターの旗。プルメリアの樹々の下には、散った花がたくさん落ちています。写真は暗くて見にくいですが、レイ作りのためか奥の方で女性たちが花を拾い集めていました。




キャンパスには南国らしい木や花がたくさん。これはアダンの木の実。ごつごつした表皮はめちゃめちゃ堅そうです。


レインボーシャワーツリーの花を、そのまま果実にしたようなマニラヤシの実。


マノアキャンパスには、ハワイに住んでいたころ車で来たことはあるのですが、構内の地理がさっぱり記憶にありません。そこで、バス停に座っていた男子学生にキャンパスセンターへの道順を聞いていたところ、急に日本語で「ここからだと少し遠いし、わかりにくいので僕が案内しましょうか?」と。日本からの留学生だったのですね。バスを待っていたのでしょうから遠慮しましたが、そんな親切さが同じ日本人として嬉しく感じられました。

学生と別れて暫く歩いていると、巨大なバオバブの木に遭遇。


巨木に触れてパワーをもらいました (^^ゞ


学生さんが、新しくできたばかりでとても使いやすいと言っていたトレーニングジム。


その隣がキャンパスセンターでした(こちらが左半分)。


右半分です。こちら側に売店とブックセンターがあります。


University of Hawaiiのオリジナルグッズもたくさんありました。


キャンパス内を2時間ほど歩き続けたので、飲み物を買ってセンター前の木陰で暫し休憩。風が通り抜けて気持ちのよい場所でした。


バス停までの近道を教えてくれた女性が、道すがら、ウルの木を指しながら興味深い話をしてくれました。ハワイ神話には、ウルという人(本当は神)が自らをパンノキ(ウル)に変え、飢饉を救ったという言い伝えがあるのだとか。だからハワイの人は、ウルの木をとても大切にするのだそうです。


キャンパスから6番バスでマノアタウンへ。道案内をしてくれた女性も言っていたように、この辺りは雨が多く空気がしっとりとして、虹がよく見られるエリアです。道路の向こうに見えるのは、「緑のスタバ」の愛称で親しまれるスターバックス・マノアバレー店。ノスタルジックな風情が、山々の緑に溶け込んでいますね。


スタバの隣には、自家製パンのアンディーズ・サンドイッチズ&スムージーズ(Andy’s Sandwiches & Smoothies)、ポケ専門店オフ・ザ・フック (Off The Hook)があります。活況を呈していたお店の前のテラス席。ハワイ大学の学生さんたちかもしれませんね。


バクナムでお腹いっぱいだったので、この日はサンドイッチはやめて、晩酌用のアヒポケとタコポケを買って帰ることにしました。


スタバ前のバス停から6番バスに乗り、Stop413《University Av+Metcalf St》でワイキキ方面に乗り継ぎます。道路の向こうはマノアキャンパス、右側はいくつかの学校などが集まるエリア。ワイキキから車で10分ほどのところですが、静かで緑が多い地域です。


さほど待つこともなく4番バスが到着。今日一日の予定を終えてホテルに戻ります。


天気もいいので、この日の夕食はラナイで……。オフ・ザ・フックで買ったジンジャー・アヒポケとタコの味噌ポケ、バクナムの残りの蟹カレー、フルーツ。お酒は、コナブリューイングのBig Waveと赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニョン)です。


下の芝生スペースを見ると、イスやテーブルが準備され、続々と人が集まってきています。いったい何が始まるのでしょう???


人はどんどん増えて、芝生を埋め尽くすほどに……。


詳しくはわかりませんが、金曜日のスペシャルイベントが行われているようです。フラやポリネシアンショーが繰り広げられ、9階のラナイにまで熱気が伝わってきました。


午後7時45分からは、金曜日恒例のヒルトン花火。一部レインボータワーに隠れてしまっていますが、花火も音も十分楽しめました。


イオラニ宮殿コンサートが中止されたことを教えてくれた女性、マノアキャンパスで道案内を申し出てくれた日本人留学生、バス停までの近道でいろんな話を聞かせてくれた女性……ハワイの人の親切を体験できた一日でした。
コメント (4)
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