ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

ゴッホ展〜響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

2022年01月29日 | 絵画や音楽
先週の日曜日、福岡市美術館で開催中の『ゴッホ展〜響き合う魂 へレーネとフィンセント』を観に行ってきました。


ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、ゴッホの作品に深い精神性を感じとり、20年間にわたってその作品270点を収集した女性。ただコレクションするだけではなく、それらを後世に伝えるため、1938年クレラー=ミュラー美術館を開館しました。


ゴッホ展のパンフレット、おもて面は『夜のプロヴァンスの田舎道』。


うら面は『黄色い家』です。


この展覧会では、画家ゴッホを世に知らしめたヘレーネの足跡を辿りながら、そのコレクションを次の4章に区分して展示しています。
1.芸術に魅せられて(ヘレーネ・クレラー=ミュラー)
2.ヘレーネの愛した芸術家たち
3.ファン・ゴッホを収集する
 3-1.素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代
 3-2.画家ファン・ゴッホ、オランダ時代
 3-3.画家ファン・ゴッホ、フランス時代
  3-3-1.パリ
  3-3-2.アルル
  3-3-3.サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ
4.ファン・ゴッホ美術館(ゴッホ家コレクション)

ゴッホは27歳の時、画家として生きていくことを決意し、故郷のオランダで数多くの素描を描きました。画家としての修行時代と言っていいと思います。その後、油彩を描き始めたゴッホは、パリに移り住んで新進気鋭の画家たちとの交流を深めていきました。この頃描いたのが、『レストランの内部』(右上)です。またこの時期、多くの自画像を残しています。(写真はパンフレットから)


1888年2月、ゴーギャンの勧めに従ってアルルに拠点を移したゴッホは、南仏の明るい空の青と、燃えるように鮮やかな太陽の色彩である黄色の組み合わせに魅了されました。その頃の作品が『種を蒔く人』(左上)や『アルルの跳ね橋』、一連の『ひまわり』、『夜のカフェテラス』、『ローヌ川の星月夜』、『黄色い家』(上の写真 左下)などです。精力的に南仏の野や山を歩き回って風景を描いたこの頃は、ゴッホにとって最も充実した時代だったのではないかと思います。
しかし、その幸せな時間は長くは続きませんでした。その年の10月、遅れてアルルにやって来たゴーギャンとの仲が次第に険悪となり、クリスマスイブには自分の耳を切り落として共同生活は破綻。精神的に追い詰められたゴッホは、サン=レミの療養院に入院します。これ以降、『星月夜』や『夜のプロヴァンスの田舎道』(左下)、『悲しむ老人(永遠の門にて)』(上の写真 右下)など、ゴッホの苦悩、葛藤や不安を描写したかののような作品が生み出されました。そして1890年7月、拳銃で自殺を図り、37年の生涯を閉じたゴッホ。画家を志してから、わずか10年しか経っていませんでした。


ニューヨーク出身のシンガーソングライター、Don McLeanがフィンセント・ファン・ゴッホにささげた曲、”Vincent” です。しみじみとゴッホの世界に浸れますよ〜♪


🍀

会場の外で、立体複製画の展示会が行われていました。3D技術を駆使して、絵の具の盛り上がり、筆のタッチ、キャンバスの生地目などを高精細に再現した、アルゴグラフと呼ばれる複製画です。これらはすべて、所蔵する美術館の承諾を得て制作されており、その売上の一部は作品の維持管理や修復に充てられています。
展示されていた複製画(写真撮影可)のいくつかを、年代順に並べてみました。

『アルルの跳ね橋』
ゴッホが南仏アルルに移り住んだ初期に描かれた作品。ゴッホはこの跳ね橋を何枚も描いています。故郷のオランダに似た風景を懐かしんでいたのかもしれません。
残念ながらこの絵(クレラー=ミュラー美術館が所蔵する原画)は、今回の展覧会には出展されいていませんでした。絵の劣化が進み輸送に伴う損傷リスクが大きいため、館外への搬出が中止されたのだそうです。


『糸杉に囲まれた果樹園』
周囲を糸杉に囲まれた、桃と洋梨の花が咲き誇る果樹園。麗らかなアルルの春を描いた作品です。


『種まく人』
農民を描き続けた画家ミレーに心酔していたゴッホは、働く農民の姿をよく描きました。


『黄色い家』
ゴッホは、画家たちが集って共同制作することを夢みて、多くの画家に声をかけましたが、誘いに応じてアルルにやってきたのはゴーギャンだけでした。ゴッホが借りていたのは、手前右側の緑色の扉や窓のある小さな家です。


『夜のカフェテラス』
アルルの旧市街にあるカフェテラスの情景を描いた作品。モデルとなったカフェは、現在もカフェ・ヴァン・ゴッホという名で営業しています。


これが、そのカフェ・ヴァン・ゴッホ。ゴッホがイーゼルを立てたプラス・デュ・フォルム広場の一角には、イーゼルのモニュメントが置かれています。

『夜のカフェテラス』も、『アルルの跳ね橋』と同じ理由で出展されませんでした。つまり、これからはオランダに行かなければ、これらの絵を見ることができないという訳です。9年前の春、クレラー=ミュラー美術館で本物を観ることができたのは、今になってみれば貴重な経験だったんですね。そこで、思い切って複製画を注文することにしました。どちらにするか迷いましたが、結局『夜のカフェテラス』に決定。制作に2カ月くらいかかるそうです。

『夜のプロヴァンスの田舎道』
ゴッホ独特のうねるような夜空や瞬く星が印象的な一枚。ゴッホの晩年、1890年5月ごろ描かれた作品です。『糸杉と星の見える道』とも呼ばれます。


主にジオラマ用の人形と日用品をモチーフに撮影し、「MINIATURE CALENDAR」を制作している熊本出身のミニチュア写真家・見立て作家、田中達也さんのコーナー。


ブラシを麦畑、青い円錐形(筆の穂先でしょうか)を糸杉に見立てていますね。その手前には、イーゼルを前に『夜のプロヴァンスの田舎道』を描くゴッホ。ブログの写真では鮮明ではありませんが、キャンバスには精彩な絵が描かれていますよ~♪


この日行われた"アクロス・ミュージアムコンサート in 福岡市美術館" まで時間があったので、美術館2階にあるレストラン プルヌス(PRUNUS)でひと休み。市美術館2階にはこのプルヌス、1階にはカフェ アクアム(AQUAM)がありますが、いずれもホテルニューオータニ博多が手掛けているそうです。
甘酒コレクション"OHORI Girls" は、「ストロベリーのフレーバーとココナッツの余韻が楽しめる甘酒スムージー」とのことでした。私は紅茶でほっと一息つきました。


ミュージアムコンサートは、田中美江さん(ピアノ)、田中雅弘さん(チェロ)、塩貝みつるさん(ヴァイオリン)のアンサンブルでした。
☆ドビュッシー「月の光」
☆サン=サーンス「白鳥」
☆ラヴェル「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」
☆ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」
☆マンシーニ「ひまわりのテーマ」<アンコール>



ミュージアムショップで買ったクリアファイル(A4)や絵葉書。


点描を取り入れた明るく繊細な『レストランの内部』は妻の好きな絵で、わが家のミニチュア・イーゼルにもよく登場します (^-^)ゞ このレストランの壁に掛けられた絵は、ゴッホの作品だそうです。


右上の絵葉書は、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館が収蔵する『サント=マリー=ド=ラ=メールの海景』。サント=マリー=ド=ラ=メールという町の海岸で描いた地中海です。青を基調に様々に変化する波の色や、沖合に浮かぶ3艘のヨットが印象的な一枚。ゴッホ美術館には行ったことがありませんが、ゴッホ展のおかげで原画に接することができました。


ゴッホの作品で生前に売れたのは、『赤い葡萄畑』の一枚だけだったと言われています。実際にはそこまでのことはなかったようですが、画家として恵まれた境遇になかったことは間違いないでしょう。そんなゴッホの作品に光をあてたのが、ヘレーネ・クレラー=ミュラーでした。彼女は、実業家で資産家の夫 アントンの理解と支援を得て、ゴッホの作品およそ270点を収集しました。これは個人のコレクターとしては世界最大規模です。
この他にも、彼女の審美眼に従って集められた作品は、総数11,000点に及びます。ヘレーネとアントンは、これらのコレクション全てとミュラー家が所有する広大な土地を、美術館を開設するという条件で国に寄付しました。これが現在のデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園とクレラー=ミュラー美術館です。
他のゴッホの作品の多くは、ゴッホの死後、弟テオの下に残され、ゴッホの後を追うようにテオが亡くなった後は、妻ヨーや子供ウィレムに引き継がれました。テオとヨー夫妻の没後、その子ウィレムは、ゴッホの作品がまとまった形で保存されることを希望し、アムステルダムのゴッホ美術館に永久寄託しました。
そのような事情から、ゴッホの作品の多くはこれら二つの国立美術館に収蔵されています。ゴッホが生前、世に認められていなかったことが、結果として作品の散逸を防ぐことに繋がったと言えるかもしれません。
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週末は男子ごはん〜ロールキャベツなど…

2022年01月26日 | 男子ごはん
令和4年の1月も、残すところ数日となりました。あと10日もすれば、暦の上では一年の始まりとされる立春を迎えます。福岡では、元旦と比較すると日の出が4分早まり、日没が23分遅くなって、合計約30分ほど日照時間が長くなりました。ほどけるようにわずかずつ、春の準備が進んでいく季節ですね。
さて、今週の男子ごはんです。寒の内の今回は、ロールキャベツや豚汁、ぶり大根など、ほっこり温まりそうな料理を主体に作りました。

《ロールキャベツ》T-fal内蔵レシピ「ロールキャベツ」
クックフォーミーの内蔵レシピを利用して作ったロールキャベツです。鍋にロールキャベツ、ニンジンやタマネギ、セロリ、ベーコンを入れ、コンソメやバターなどを加えて10分加圧しました。


ロールキャベツも、つけ合わせの野菜も、崩れるほどににやわらか。ひき肉とベーコンの旨み、野菜の甘みが溶け出した溶け出したスープも美味しかったです。


《豚汁》T-fal内蔵レシピ「豚汁」
こちらも、クックフォーミーの内蔵レシピで作りました。手順は、具材全部とだし汁、味噌を鍋に入れて加圧するだけと、驚くほど簡単。T-falの内蔵レシピは、とりわけシンプルな手順を提案しているようです。
ニンジンは、上のロールキャベツで使いきってしまったので省略しました(笑)


《ぶり大根》クラシル「圧力鍋でつくるぶり大根」
寒ぶりが美味しい季節。よく行くスーパーでも、まるまるとした立派なぶりや、きれいな切り身がたくさん並んでいます。
脂がのったぶりと、その旨みが沁みこんだアツアツの大根は、寒い夜にぴったりですね。気持ちよく、日本酒が進みました。


《よだれ鶏》cookpad「鶏むね肉よだれ鶏と卵スープ」
よだれ鶏は一昨年の5月、男子ごはんを始めて間もない頃に一度作ったことがあります。その時の記事を読み返してみると、ジューシーながらも、肉質の固さがやや気になったようです。今回は電気圧力鍋のおかげなのか、しっとりぷるぷるのよだれ鶏ができ上がりました。たった3分加圧しただけなんですけどね~。ジップロックに鶏むね肉と酒・砂糖・塩を入れて揉み込んで、まる一日冷蔵庫に置いたのもよかったのかもしれません (^^♪ 残った煮汁で卵スープも作りました。


《アンチョビとキャベツのペペロンチーノ》
アンチョビは、好き嫌いが大きく分かれる食材かもしれませんね。ニンニクや鷹の爪と一緒に炒めると風味が増すので、私は大好きです。写真ではよく分かりませんが、アンチョビオイルを含めて1缶まるごと、細かく切って炒め合わせました。今回は3人分だったので、それでちょうどいいくらいでした。


《シュークルト》
コストコの新商品で、ベーコンや白ソーセージ、蒸し豚をザワークラウトで煮込んだシュークルト。一見ドイツ料理のようですが、フランス・アルザス地方の郷土料理だそうです。アルザスはドイツと国境を接する地域ですから、フランスとドイツ双方の食文化が伝わる土地柄なのでしょうね。
ミュンヘンでのビアホールめぐりを思い出しながら、白ソーセージと白ビール(ヴァイツェン)で一杯〜🍺……と思って買ってみたのですが、家に帰るとヒューガルデンを冷やし忘れていたので、代わりにリトアニアのグリュンベルガーを……💦


友人手作りのパンが、今週のおやつになりました。私が好きなクルミとイチジクのパンやチーズパンに加えて、初めての小豆のパンも入っていました。しっとりしながらモチモチの生地は、クセになる美味しさですヽ(^o^)丿
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胡麻祥酎 紅乙女(べにおとめ)

2022年01月23日 | 福岡
福岡県朝倉市の原鶴温泉に行った機会に、隣町の田主丸にある紅乙女酒造耳納(みのう)蒸留所を見学してきました。
この辺り一帯はフルーツの里として知られていますが、耳納連山の清冽な伏流水に恵まれた、酒造りに適した土地でもあります。


焼酎と言えば、芋に麦、米や蕎麦などが一般的ですが、この他にも様々な材料から焼酎が造られていて、それぞれ個性的な味わいを楽しめます。私が飲んだことがあるのは、黒糖焼酎(れんと:奄美大島)、栗焼酎(ダバダ火振:高知)やシソ焼酎(鍛高譚:北海道)、長いも焼酎(六趣:青森)などですが、紅乙女酒造の胡麻焼酎も、風味がよくて好きな焼酎のひとつです。


焼酎の蒸留施設、アランビック棟。


優美なシルエットのフランス製アランビック蒸留機。今も、耳納蒸留所限定酒の蒸留に使われる現役の蒸留機です。


本社事務所の後ろは、醗酵を行っている醸造棟。残念ながら、内部を見学することはできません。


勢いよく蒸気が噴き出していました。


紅乙女酒造創業者 林田春野に因んで名付けられた春野蔵。出荷前の最終工程、紅乙女の瓶詰が行われる建物です。
春野は、創業元禄12年(1699年)、300年の歴史を持つ若竹屋酒造場の12代当主、林田博行の妻。焼酎と言えば安酒というイメージだった時代(昭和50年代)に、彼女は「ウイスキーやブランデーにも負けない、日本ならではの香り高い蒸留酒を造る」ことを目指して、世界でも例のない胡麻を使った焼酎に辿りつきました。それが「紅乙女」です。


教会のような雰囲気が漂う森の貯蔵庫。


フレンチオークの樽が整然と積まれています。写真ではよくわかりませんが、窓にはステンドグラスがはめ込まれていました。


漫画家・イラストレーターの江口寿史さんのイラストとサインが入った樽。江口さんは、紅乙女酒造とのコラボレーションを手掛けているそうです。


趣きのある茅葺屋根の古民家、水縄(みのう)茶寮。安土桃山時代に建てられた建物を移築したもので、釘を一本も使わずに造られています。


ガラス越しに見た店内。残念ながらこの日は休業でした。


耳納蒸留所の売店。紅乙女だけではなく、いろんな種類の焼酎が展示販売されていました。
こちらは最もスタンダードな胡麻祥酎 紅乙女。真っ赤なラベルが印象的ですね~。
紅乙女は、「焼酎」ではなく「祥酎」と書きます。“祥”は喜びやめでたさを表わす漢字。紅乙女酒造は、「幸せを運ぶお酒でありたい」との願い を込めて、”焼”ではなく”祥”の字を当てているのだそうです。


紅乙女STANDARD江口寿史バージョンや、紅乙女のハイボールなどもありました。


もちろん、試飲コーナーも……。ドライバーにつき試飲はご法度ですが……(笑)


紅乙女耳納蒸留所に隣接するぶどう畑。


山道を少し上ったところに巨峰ワイナリーがあります。


巨峰ワイナリーのワインと地元食材を味わうレストランHEURIGE(ホイリゲ)。
「ホイリゲ」とは1年未満のワインの新酒のことで、オーストリアでは、それを提供する造り酒屋もホイリゲと呼ばれます。1789年、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世が、ウィーンのぶどう農家に「年間 300日以内に限り自家製ワインを小売りし、簡単な食事を供してもよい」という特別許可を与えたのが始まりで、ホイリゲ文化はオーストリアのユネスコ無形文化遺産に登録されました。


続いて、巨峰ワイナリーの地下ケーブを見学。


巨峰ワインは、それまでは難しいとされていた巨峰100%醸造にこだわって試行錯誤を重ね、1972年に誕生しました。


地元農家と共に「巨峰」の栽培に取り組んだのは、若竹屋酒造場12代目の林田博行(林田春野のご主人)です。


病に倒れた先代の思いを受け継いだ13代林田伝兵衛が、10年の歳月をかけて巨峰100%の巨峰ワインを開発。巨峰ワイナリーを創立しました。


巨峰ワイナリーの売店、Shop MINOH。ぶどうだけではなく、柿やブルーベリーなどを原料とした果実酒の品揃えも豊富です。


ヴィンテージ巨峰ワイン。


晩酌用に買って帰った3種類の紅乙女。左から、黒胡麻と黒麹で仕込んだ「紅乙女 KURO」、胡麻を20%以上使ったコクのある「紅乙女 角」、アルコール20度と軽めの「紅乙女 Light」。


ワイナリーでは巨峰ラムネを……。新しいiPhoneのポートレートモードで撮ってみました (^-^)ゞ


朝採りの野菜や果物、手作り製品などの直売所、ファームステション バサロで見つけた晩白柚サイダー。


原鶴温泉は、筑後川の河原で鶴が湯浴びをしているのを見て発見されたことがその名の由来です。
天候に恵まれて、西の空がきれいに染まったこの日、久しぶりの温泉でゆったり寛ぎました。
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全国高校サッカー選手権~関東一高と大津高のスポーツマンシップ

2022年01月19日 | 日記
オミクロン株の感染が爆発的に拡大する少し前、今月上旬に行われた全国高校サッカー選手権。1月7日、準決勝に駒を進めた関東第一高校の選手2名から、新型コロナの陽性反応が出ました。大会の感染対策ガイドラインによれば、正規登録チームに代わり予備登録チームで準決勝に臨むことが可能です。しかし、関東一高の小野監督は、「戦ったチームに失礼があってはいけない。これが(本大会で戦った)矢板中央や、尚志なら粘り強く守るだろう。大敗して、他のチームが行けば良かったとは思われたくなかった」と、翌日の出場を辞退。なんという苦渋の決断でしょう。並みいる強敵を接戦やPK戦で制し、やっとつかんだ初のベスト4。監督や選手の悔しさは察してあまりあります。
そして迎えた1月10日の決勝戦。準決勝で関東一と戦うはずだった熊本県立大津高校イレブンは、関東一の校名が入ったタオルを手に試合前の写真撮影を行いました。大津の森田主将は、戦うことなく国立競技場を去った関東一の選手たちの悔しさを思い、「自分たちが関東一の分も戦うことを示そうと思った」と語ったそうです。決勝戦では力及ばず、強豪 青森山田に敗れはしたものの、大津高の選手たちはそれにも優る爽やかな感動を与えてくれました。
関東一高、大津高ともに、スポーツマンシップのなんたるかを示してくれたような気がします。
🍀

話は変わりますが、今年に入って妻のノートPCにトラブルが発生。何度か修正を試みたのですが、最終的には買い換えることにしました。また、新しいPCが届いた翌日は、まる4年使った iPhone8を機種更新。ケースはネットで注文したのですが、届く前にさっそく落っことすなど、わが家のPCやスマホ、近ごろ何かと受難続きです (^-^)ゞ
前回の更新時も移行は簡単ではあったのですが、一部の設定やアプリの再ダウンロードなどは自分でやらざるを得ませんでした。ところが今回は、それに比べるとめちゃめちゃ楽ちん。新旧のiPhoneを並べて置くだけで、ほとんど自動的に移行が完了しました。


新しいiPhone13は、ブログのトップにも使用している未唯(みゆ)の写真を待機画面に…… (^-^)ゞ
1990年(平成2年)生まれの未唯は、私たちが北九州に引っ越してすぐ、18歳の誕生日を目前にして旅立ちました。長きにわたってわが家のアイドルだった未唯がいなくなって14年になりますが、リビングには未唯の写真が置いてありますし、今でもよく彼の思い出話に花が咲きます。今ごろはきっと、虹の橋で待っていてくれることでしょう。
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週末は男子ごはん~チキンカレーと雲白肉(ウンパイロウ)

2022年01月12日 | 男子ごはん
今週の男子ごはんです。今回は、スパイシーなチキンカレーや豚バラかたまり肉を使った雲白肉に初挑戦。カレー風味のおつまみは何度か作りましたが、カレーそのものはこれが初めてです (^-^)ゞ

《無水チキンカレー》cookpad「簡単 無水調理 圧力鍋でチキンカレー」
初カレー作りにあたって、圧力鍋を使った無水カレーのレシピをいくつか参考にしました。骨付きチキンがいいかなとも思ったのですが、まずは無難に普通の骨なしもも肉を使うことに……。
下準備:⚫︎鶏もも肉を大きめに切って塩・胡椒。その鶏肉をジップロックに入れ、カレー粉大さじ1.5をまぶして冷蔵庫にしばらく置く。⚫︎タマネギをみじん切りにする。⚫︎にんじんとセロリを適当な大きさに切る。
①圧力鍋に油をひき、タマネギを炒める。透明になったら、残りの野菜を入れる。
②トマト水煮缶(400g)、コンソメ1個、ガラムマサラ大さじ1、バター20gを加えて軽く混ぜ、チキンとローリエを入れて20分加圧。
③ルーを加えて、しっかり混ぜ合わせたらでき上がり。

これが加圧が終了した時点の写真です(ローリエを入れ忘れました~💦)。鶏肉がほとんど見えません。肉の種類や大きさにもよると思いますが、加圧時間20分はちょっと長すぎたようです。


ジャワカレー辛口を3個入れました。ルーの量は、とろみ加減や味を見ながら加減します。


トマトベースのチキンカレー、完成で~すヽ(^o^)丿


《ゆで豚》夏梅美智子『毎日使える圧力鍋レシピ』
次は、豚バラのブロックを使ったゆで豚づくりです。なかなかワイルドな料理になりそうで期待が高まります~♪
①圧力鍋に豚バラブロック肉と、皮付きのまま厚切りした生姜、水3カップ、塩小さじ1、胡椒適量を入れて、20分加圧。
②冷えたら、固まった脂をすくいとる。
③肉がひたるくらいのゆで汁と一緒に、ジップロックに入れて保存。
④残りのゆで汁を漉して保存容器に入れる。


《雲白肉(ウンパイロウ)》夏梅美智子『毎日使える圧力鍋レシピ』
ゆで豚を作ったのは、雲白肉(ウンパイロウ)をおつまみにビールを飲みたかったからでした~🍺
雲白肉は、四川料理の前菜として出される豚肉料理。豚バラを、たなびく雲に見立ててこの名がついたそうです。
①鍋に湯を沸かして塩少々を加え、ほうれんそうを根元の方からさっと茹でる。4㎝の長さに切って水気を絞る。
②粗みじん切りしたニンニク(2片分)を炒め、きつね色になったら取り出す。
③ボウルに②のニンニク、豆板醤小さじ1/2、醤油大さじ2、酢大さじ1.5、砂糖小さじ1、ごま油大さじ1を入れて混ぜ合わせる(タレ)。
④好みの厚さに切ったゆで豚と①のほうれんそうを器に盛り、③のタレをかけたらでき上がり。


ごま油と豆板醤の風味がよいタレが肉とホウレンソウに絶妙に絡みます。ニンニクのカリッとした食感もよかったです。肉はもう少し薄めに切った方が食べやすかったかもしれません (^-^)ゞ


《ゆで豚とニラのかきたまスープ》夏梅美智子『毎日使える圧力鍋レシピ』
ゆで豚とそのゆで汁で作る、さっぱりした程よい酸味のかきたまスープ。ここでは、下のレシピに豆腐ともやしを追加しました。
下準備:⚫︎ゆで豚(1/4本)は薄切りに。⚫︎ニラ(1束)は3㎝の長さに切る。⚫︎卵2個を溶きほぐす。⚫︎合わせ調味料(黒酢大さじ2、醤油大さじ1、塩少々、胡椒少々)を作る。
①鍋にゆで豚、ゆで汁2カップ、水1カップ、鶏がらスープの素小さじ2を入れて煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつける。
②ニラを加え、再び煮立ったら溶き卵を流し入れる。
③合わせ調味料を加えて火を止める。


《ポテトチップスとレタスのチャーハン》金山一彦『金山一彦流 チャーハンの極意』
ポテトチップス入りのレタスチャーハン、ちょっと変わってるけど美味しいかも……と、作ってみました。食べてみると、思った以上にのり塩ポテチがいい風味。そう言えば、スペイン料理の本にポテトチップス入りのトルティーリャが紹介されていましたから、そんなに奇抜なことではないのかもしれませんね。
下準備:⚫︎ポテトチップス(のり塩)40gを砕く。⚫︎レタス2~3枚を2~3㎝角に切る。⚫︎長ねぎ1/2本をみじん切り。⚫︎卵2個を溶きほぐす。⚫︎チャーハンの素(塩2つまみ、胡椒2ふり、酒・醤油各小さじ1、和風だしの素小さじ1)を混ぜ合わせる。
①フライパンで油を熱し、卵を一気に流し入れて大きくかき混ぜる。
②半熟になったらご飯2杯分を加えてパラパラに炒める。
③長ねぎ、ポテトチップスとレタス、チャーハンの素を加え、炒め合わせたらでき上がり。


ここではレシピどおり、のり塩味のポテチを使いましたが、好みのものを使えばいいと思います。


《豆腐と豚肉のおろしスープ》金山一彦『金山一彦流 チャーハンの極意』
豆腐と豚バラ、ほうれんそうの和風スープに、大根おろしをたっぷり。ほっこりと優しい味です。大根おろしはスープに溶かした方が、瑞々しい透明感があって美味しそうに見えました (^-^)ゞ
下準備:⚫︎豆腐1/2丁は2㎝の角切りに。⚫︎ホウレンソウはざく切り。⚫︎豚肉は食べやすい大きさに切って、軽く湯通し。⚫︎大根おろしを作る(1/4本分)。⚫︎チャーハンの素(塩2つまみ、胡椒2ふり、酒・醤油各小さじ1、和風だしの素小さじ1)を混ぜ合わせる。
①水2カップを沸かし、チャーハンの素を入れてひと煮立ちさせてスープを作る。
②豆腐とホウレンソウを加え、ホウレンソウに火が通ったら火を止めて、水気を切った大根おろしを加える。


今週のおやつは、スポーツクラブの友人からの差し入れ。三日月屋のクロワッサンとミックスサンドです。


昨日、内村航平選手が引退を表明しました。常に妥協なく最高の演技を追求し、世界の頂点に君臨し続けた内村選手。その努力は、並大抵のものではなかったことと思います。プロ転向後は故障に苦しみながらも、昨年10月の世界選手権では見事な着地でその存在感を示しました。生まれ故郷の北九州で行われた世界選手権が、結果的には内村選手のフィナーレとなったのも何かの縁かもしれません。長い間、本当にお疲れ様でした。
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