前にも書きましたが、ハワイ滞在中、初めの週は曇りがちで雨もよく降りました。とりわけ4日目はかなり本格的な雨で、朝早い時間帯は土砂降り状態に。ダイヤモンドヘッドどころか、同じ敷地内のホテルさえ霞んで見えました。出国前からある程度は覚悟して、ポンチョや折り畳み傘も荷物に入れておいたのですが、これが想像を超える大活躍でした。
晴れた日にはエメラルドグリーンに輝くラグーンも、この日ばかりは水墨画のようなモノトーン。もちろんビーチに人影はなく、椰子の木も強い風にあおられてゆらゆら揺れていました。
これは到着二日目、ほぼ同じアングルで撮った写真です。ずいぶん違いますね~。
当初計画ではこの日、ダイヤモンドヘッドハイクの予定でしたが、前々日、次の週の枠に変更しておきました。とりあえず午前中は、強い雨や風が収まるまで、部屋で本を読んだり今後の計画を見直したりと、のんびり過ごすことに……。
妻の洗濯の手伝いも……。ランドリールームが各フロアにあって、空いた時間に自由に使えて重宝しました。
こちらで買ったコーヒーやチョコレートでティータイム。
幸い、お昼前には雨や風も弱まってきたので出かけることにしました。こんな日は、美術館をじっくり観てまわるのがいいですね。私はポンチョに身を包み、妻は傘をさしてカラカウア通りまで歩き、2番バスでホノルル美術館へ……。このルートだと、バス停が美術館の真ん前なのでそんなに濡れずにすみます。
趣のある瓦屋根の建物が、5つの中庭を取り囲むように配置されたホノルル美術館。室内展示だけではなく光や風を取り込んで、自然との一体感が感じられるデザインとなっています。
Central Courtyardのブロンズ像は《La Grande Penelope》。フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデルの作品。トロイ戦争に出征した夫オデュッセイヤの帰りをひたすら待ち続ける妻ペネロープです。実際のモデルはブールデル夫人だそうです。
実は、北九州市立美術館にも同じ作品があることを、帰国してから思い出しました。(写真は北九州市立美術館1階ロビー)
Central Courtyardに向かって、左側にはインド、中国、日本、韓国、インドネシアなど、東洋美術が幅広いジャンルで展示されています。
これらアジアを主体とする美術品の収蔵数が2万点を超えるホノルル美術館は、「東洋美術の宝庫」と言われています。
東洋だけではなく、ホノルル美術館では西欧美術のコレクションも見逃せません。ゴッホやゴーギャン、クールベ、モネ、モディリアーニにピサロやピカソなど、錚々たる画家の作品が揃っており見ごたえたっぷりです。
そんな中からいくつか紹介します。
《Seated Nude》Amedeo Modigliani
《Palm Sunday or The Boughs》Alfred Stevens
《Secretary》Duane Hanson これも作品です。あまりにリアルでびっくりしました。
《Heracles, The Archer》Emile-Antoine Bourdelle Central Courtyardと同じくブールデルの作品です。怪鳥ステュムファリデスに向けてまさに矢を放たんとするヘラクレス。全身にみなぎる力が伝わってくるようです。
上野の西洋国立美術館にも同じ作品がありますね。(2018年3月撮影)
《Two Nedes on a Tahitian Beach》Paul Gauguin
《Morning, Winter Sunshine, Frost, the Pont-Neuf, the Seine, the Louvre》Camille Pissarro シテ島に架かるパリで最も古い橋、ポンヌフから見るセーヌ川とルーブル美術館を描いた作品です。
《Water Lilles》Claude Monet 1917年から19年にかけて制作されたもの。モネは、250点にも及ぶ一連の『睡蓮』の連作を描きましたが、これはかなり後半になってからの作品のようです。
《Stream in the jura Mountains》Gustave Courbet 「フランス写実主義の巨匠」と呼ばれるギュスターヴ・クールベ。北九州市立美術館で行われた『クールベ展~印象派への架け橋』で、風景画を主体にその作品を観たことがあります。
《Wheat Field》Vincent van Gogh 1888年、パリから南仏アルルに移り住んで間もないころの作品。アルルの空や太陽の鮮やかな美しさに魅了されたゴッホは、精力的に南仏の野や山を歩き回って多くの風景画を残しました。
厚く塗られた絵の具のせいか、このアングルだとより立体的に見えます。
《Fan, pipe, and Glass》 Pablo Picasso
《Gift of the Friend of the Academy》Henri Matisse
《The Lei Maker》Theodore Wores アメリカ人画家、セオドア・ウォレス。レイを作る少女を描いた作品で、ホノルル美術館の見どころのひとつとされています。
美術館に併設されたカフェ(Honolulu Museum of Art Cafe)。雨の中でもテラス席は人気がありますね。カフェやミュージアムショップだけの利用なら、入場料は無料だそうです。
美術館をゆっくり観てまわった後は、目の前のバス停からダウンタウンに向かい、中華街のフォー・トゥー・チャウ(Pho To-Chau)でランチにすることに……。多くの日本人旅行者から高評価を得ている店で、ダイヤモンドヘッドの記事で紹介したCUU-LONGⅡの隣にあります。
フォーとともに、バジルやミントの葉、もやしやレモン、青唐辛子、自家製辛み調味料などが出されます。
左が私が頼んだ牛肉のフォー(ミディアム)、右はスモールサイズ。シーフードフォーがなかったので、妻も同じものを注文しました。1ドル差ですが、かなり大きさが違いますね。
メニューには"Shrimp Rolls"と書いてあった生春巻き。特製ソースがよく合いました。ナッツの食感もよかったです。
帰りはアラモアナセンターに寄り、新鮮な食材やデリなどが充実していると評判のFoodland FARMSへ。
私たちは初めて入るスーパーなのですが、日本にいる間にネットで会員になっておきました。
目の前で調理しながらパックに詰めていきます。
ポケコーナーも充実。フードランドファームズには、どれでも好きなビールを6本詰めて$11.99で買える「Mix Any SIX」(ミックス・エニー・シックス)というサービスがあるそうなのですが、すっかり忘れていました (^^ゞ
夜になっても雨が降り続いたこの日、ラナイは諦めて部屋で喉を潤しました。1杯目はマウイ・ブリューイングのPineapple Mana。ビールなのにパイナップルの香りがする不思議な味です。
フードランドで買ったアヒポケやチキン、フルーツと、日本から持っていった味噌汁がこの日の部屋食です。
雨は翌朝まで降り続きましたが、その後は次第に回復。5日目にしてようやく、ハワイらしい爽やかな空が戻ってきました。
晴れた日にはエメラルドグリーンに輝くラグーンも、この日ばかりは水墨画のようなモノトーン。もちろんビーチに人影はなく、椰子の木も強い風にあおられてゆらゆら揺れていました。
これは到着二日目、ほぼ同じアングルで撮った写真です。ずいぶん違いますね~。
当初計画ではこの日、ダイヤモンドヘッドハイクの予定でしたが、前々日、次の週の枠に変更しておきました。とりあえず午前中は、強い雨や風が収まるまで、部屋で本を読んだり今後の計画を見直したりと、のんびり過ごすことに……。
妻の洗濯の手伝いも……。ランドリールームが各フロアにあって、空いた時間に自由に使えて重宝しました。
こちらで買ったコーヒーやチョコレートでティータイム。
幸い、お昼前には雨や風も弱まってきたので出かけることにしました。こんな日は、美術館をじっくり観てまわるのがいいですね。私はポンチョに身を包み、妻は傘をさしてカラカウア通りまで歩き、2番バスでホノルル美術館へ……。このルートだと、バス停が美術館の真ん前なのでそんなに濡れずにすみます。
趣のある瓦屋根の建物が、5つの中庭を取り囲むように配置されたホノルル美術館。室内展示だけではなく光や風を取り込んで、自然との一体感が感じられるデザインとなっています。
Central Courtyardのブロンズ像は《La Grande Penelope》。フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデルの作品。トロイ戦争に出征した夫オデュッセイヤの帰りをひたすら待ち続ける妻ペネロープです。実際のモデルはブールデル夫人だそうです。
実は、北九州市立美術館にも同じ作品があることを、帰国してから思い出しました。(写真は北九州市立美術館1階ロビー)
Central Courtyardに向かって、左側にはインド、中国、日本、韓国、インドネシアなど、東洋美術が幅広いジャンルで展示されています。
これらアジアを主体とする美術品の収蔵数が2万点を超えるホノルル美術館は、「東洋美術の宝庫」と言われています。
東洋だけではなく、ホノルル美術館では西欧美術のコレクションも見逃せません。ゴッホやゴーギャン、クールベ、モネ、モディリアーニにピサロやピカソなど、錚々たる画家の作品が揃っており見ごたえたっぷりです。
そんな中からいくつか紹介します。
《Seated Nude》Amedeo Modigliani
《Palm Sunday or The Boughs》Alfred Stevens
《Secretary》Duane Hanson これも作品です。あまりにリアルでびっくりしました。
《Heracles, The Archer》Emile-Antoine Bourdelle Central Courtyardと同じくブールデルの作品です。怪鳥ステュムファリデスに向けてまさに矢を放たんとするヘラクレス。全身にみなぎる力が伝わってくるようです。
上野の西洋国立美術館にも同じ作品がありますね。(2018年3月撮影)
《Two Nedes on a Tahitian Beach》Paul Gauguin
《Morning, Winter Sunshine, Frost, the Pont-Neuf, the Seine, the Louvre》Camille Pissarro シテ島に架かるパリで最も古い橋、ポンヌフから見るセーヌ川とルーブル美術館を描いた作品です。
《Water Lilles》Claude Monet 1917年から19年にかけて制作されたもの。モネは、250点にも及ぶ一連の『睡蓮』の連作を描きましたが、これはかなり後半になってからの作品のようです。
《Stream in the jura Mountains》Gustave Courbet 「フランス写実主義の巨匠」と呼ばれるギュスターヴ・クールベ。北九州市立美術館で行われた『クールベ展~印象派への架け橋』で、風景画を主体にその作品を観たことがあります。
《Wheat Field》Vincent van Gogh 1888年、パリから南仏アルルに移り住んで間もないころの作品。アルルの空や太陽の鮮やかな美しさに魅了されたゴッホは、精力的に南仏の野や山を歩き回って多くの風景画を残しました。
厚く塗られた絵の具のせいか、このアングルだとより立体的に見えます。
《Fan, pipe, and Glass》 Pablo Picasso
《Gift of the Friend of the Academy》Henri Matisse
《The Lei Maker》Theodore Wores アメリカ人画家、セオドア・ウォレス。レイを作る少女を描いた作品で、ホノルル美術館の見どころのひとつとされています。
美術館に併設されたカフェ(Honolulu Museum of Art Cafe)。雨の中でもテラス席は人気がありますね。カフェやミュージアムショップだけの利用なら、入場料は無料だそうです。
美術館をゆっくり観てまわった後は、目の前のバス停からダウンタウンに向かい、中華街のフォー・トゥー・チャウ(Pho To-Chau)でランチにすることに……。多くの日本人旅行者から高評価を得ている店で、ダイヤモンドヘッドの記事で紹介したCUU-LONGⅡの隣にあります。
フォーとともに、バジルやミントの葉、もやしやレモン、青唐辛子、自家製辛み調味料などが出されます。
左が私が頼んだ牛肉のフォー(ミディアム)、右はスモールサイズ。シーフードフォーがなかったので、妻も同じものを注文しました。1ドル差ですが、かなり大きさが違いますね。
メニューには"Shrimp Rolls"と書いてあった生春巻き。特製ソースがよく合いました。ナッツの食感もよかったです。
帰りはアラモアナセンターに寄り、新鮮な食材やデリなどが充実していると評判のFoodland FARMSへ。
私たちは初めて入るスーパーなのですが、日本にいる間にネットで会員になっておきました。
目の前で調理しながらパックに詰めていきます。
ポケコーナーも充実。フードランドファームズには、どれでも好きなビールを6本詰めて$11.99で買える「Mix Any SIX」(ミックス・エニー・シックス)というサービスがあるそうなのですが、すっかり忘れていました (^^ゞ
夜になっても雨が降り続いたこの日、ラナイは諦めて部屋で喉を潤しました。1杯目はマウイ・ブリューイングのPineapple Mana。ビールなのにパイナップルの香りがする不思議な味です。
フードランドで買ったアヒポケやチキン、フルーツと、日本から持っていった味噌汁がこの日の部屋食です。
雨は翌朝まで降り続きましたが、その後は次第に回復。5日目にしてようやく、ハワイらしい爽やかな空が戻ってきました。