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白山眼鏡店のセルフレームは、30年ほど前に社会人になって初めて自分で
買った眼鏡フレームだった。
分厚くて、オレンジ色の鼈甲のようなごつい眼鏡が、私の大のお気に入りだった。
白山眼鏡のホームページを最近見て知ったのが、このときの同型のフレームが
復刻して売っているということ。
HANKと名付けられたそのフレームに、とても懐かしさを感じ、今日ついに
店の扉を開けてしまった。
御徒町アメヤ横町の中ほどを左に折れたところに、白山眼鏡の上野本店がある。
小さいけれど、自己主張のある、トラディッショナルな品格のある店構え。
いいじゃないか、なかなか。
「HANKはどこの棚ですか?」と聞く。
色は9色。オレンジはない。黄色の鼈甲と透明のフレームの間で行ったり来たり
悩みまくる。ボストンも見せてもらって、またHANKに戻る。
残念ながら、同じオレンジ色のセルフレームはなかったが、薄い黄色の鼈甲色の
HANKが気に入った。
「遊び人に見える?」と店員の草食系男子に尋ねると「いえ、とんでもありません」
と期待したこととは反対のことを言う。
何を言うか、どう見たって遊び人風の眼鏡じゃないか。そういうのを探してるのだ!
「やはりこれにします」
遊び人風だから…という言葉をようやく呑み込んで、検眼、支払いへ。
出来上がりは来週の土曜日以降。いいものは時間もかかるもの。
来週土曜から私は遊び人風になります。