活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

集団的自衛権に前のめりの安倍「薄っぺら」政権

2013-03-05 18:52:20 | Weblog
極右の安倍晋三首相になってから、世の中が急に落ち着きがなくなってきた。国民の大多数が自衛隊を軍隊にすることに反対しているのに、先の総選挙で信認を取り付けたかのような、ばかげた振る舞いとは無縁ではないと思われる。

集団的自衛権行使について、歴代政府は「憲法9条」に違反すると断定してきた。ところが今度の安倍政権は、「ごり押し」してでも行使への道を開こうとしている。どうも歴代政権とは頭の構造が違うようだ。

安倍流に解釈すれば、アメリカが攻撃を受けたときに、自衛隊が反撃に参加できる権利を、持つことは憲法に違反しないという論法だ。

こんなばかばかしい「こじ付け」を安倍政権は大真面目に考えているのだ。嘆かわしいことである。アメリカに貢献するために、軍事費を幾ら注ぎ込めば気が済むというのだろうか。

さて、安倍はかねてから自衛隊員は、「血を流さない」と著書でも不満を露わにしている。なぜアメリカと一緒になって、血を流さなければならないのか。その答えは、日米同盟を深化させるためだというから、「浅薄」の極致である。

いま、集団的自衛権行使を認めたら、過去に侵略されたアジア諸国は黙っていないだろう。一斉に反発され歴代政府が長年積み重ねてきた信頼を一挙に失なうことは間違いない。なにしろ、アジアに友邦を持たないわが国のことである。特に近隣諸国との友好関係は、「最悪」状態である。

その立ち位置を率先して危うくする安倍政権。軍事力を膨張させることより、いまやるべきことをまったく理解できないらしい。政権に返り咲いたからといって、世界に冠たる「平和憲法」をないがしろにする、「火遊び」だけはやめたほうがいい。