活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

GW支店長もまた被害者

2008-07-15 21:03:55 | Weblog
この7月末日でグッドウィル(以下GW)が廃業しますが、現役支店長と元支店長の2名が、在職中の残業代支払いを求めて、会社側と団体交渉することが報道されていました。

労働基準法上の管理監督者の立場にあったにも拘わらず、人事面や経営面の裁量権ははなにひとつ与えられず、すべて支店長の上司が決裁していたとのことですから、まさに、いま話題の「名ばかり管理職」だった訳です。

不当利得だけしか考えない悪徳GWのオーナーは、なりふり構わず20代社員でも支店長に昇格させ、夜遅くまで残業させて、奴隷のような酷使の限りをしていました。

GWは「一将功成りて万骨枯る」のことわざがピタリと当てはまる会社であったことが分かります。折口は従業員たちが、縁の下の力持ちとして、陰にあって働いていたことを忘れ、自分の功績だけを独り占めした、大悪党ではないでしょうか。

折口が幹部らを利用し、悪どく儲けるために従業員たちを競わせ、違法派遣をそそのかせた疑いを、当局が立件出来なかったのは残念至極の限りです。あれほど関与が公然とささやかれていましたが、その後、鳴りをひそめたことは不可解です。政・財界への波及を恐れて、公権力の介入があったのではと、勘ぐりたくもなります。

ところで、2名の支店長も折口らに企業戦士として踊らされ続けていたのです。搾取された残業代の請求は、GWユニオンが支援にあたるようですが、同じGWに勤めていた「名ばかり支店長」であった人たちとも共闘し、会社側との交渉で勝利して欲しいものです。全員が被害者といえるからです。

8月からは、それぞれが新しいスタート台に立つわけですが、願わくば、この苦い経験をバネに、こんどこそ新天地で、本物の管理職として活躍することを望むものです。いい勉強が出来たのでは。