Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

タミフル

2007-03-24 08:42:52 | 未分類
タミフルの事故に対する厚生労働省の官僚の対応が不可解に思っていました。
国民の命と健康を守るべき役所が、何かを隠しているように見えてしまいます。

アメリカCNN2005.10.31の報道がありました。
・鳥インフルエンザ大流行の予測は世界の人々をパニックに陥れているが、ギリアド・サイエンシズ社の株を所有するラムズフェルド国防長官やその他政界関係者にとっては朗報だ。

・カリフォルニア州に本拠を構えるバイオテック企業ギリアド社は、インフルエンザ治療薬として現在世界中から注目されている『タミフル』の特許を所有している。

・ギリアド社はロシェ社が製造販売しているタミフル販売額の10%のロイヤリティーを受け取っている。

国会で小泉、竹中が見たことも聞いたことも無いと答弁した「年次構造改革要望書」に医療機器・医薬品分野について要望(Initiativeは米の日への要望ではなく、米が日を先導すると訳すべき)が書かれています。

日本の経済成長や市場開放を促進すると書かれていますが、実態は「米国の国益の最大化を目的」としていることが読み取れます。

このことから、米国の政界関係者の懐を潤すために、米国は「年次構造改革要望書」を盾に、安全性の確認の取れていない「タミフル」を日本に大量に買わせた、と見る事が出来ます。

これは、官僚の不可解な対応の原因のひとつと考えることができます。
闇は、もっとあるのかもしれません。

年次構造改革要望書については、別に書きたいと考えています。


参考 アメリカ大使館HPより

「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書」
2004年10月14日
 ブッシュ大統領と小泉総理大臣は、規制改革・競争政策に関する分野別および分野横断的な問題に焦点を当て、経済成長や市場開放を促進するため「日米規制改革および競争政策イニシアティブ」(規制改革イニシアティブ)を2001年に設置した。今年で4年目を迎えたこのイニシアティブは、日米間の貿易と経済関係をさらに強化する役割を引き続き果たしている。

医療機器・医薬品
I. 医療機器・医薬品の価格算定改革と関連事項
 日本の医薬品・医療機器産業の国際競争力に関する「産業ビジョン」として知られている政策文書では、革新性の価値と償還価格が革新的な研究開発投資に重要な関わりを持つことを認識している。厚生労働省は、医薬品・医療機器産業の国際競争力を強化するには、市場での収益というインセンティブを提供することが重要であることを認識した。そして、革新的製品の迅速な保険導入を推進することに同意した。米国政府は、これらの取り組みを支持し、日本に以下の措置を講じるよう求める。




3月23日で8歳になりました。
誕生日のケーキはありませんでした。
今日、近所の「不二家」が再開するので買ってくれます。

どんなケーキかな、美味しいといいな~ 

HALにも少しあげるんだ~


臨界事故

2007-03-23 23:51:04 | 未分類
臨界事故が新聞見出しに踊っています。

志賀原発事故隠し、臨界で警報12回…モニターに記録
(2007年3月18日3時3分 読売新聞)
東電福島第2、柏崎刈羽原発でも制御棒の脱落トラブル
(2007年3月20日14時36分 読売新聞)

また、私のPC電力供給を担っている北海道電力については、

発電所の不祥事連鎖 データ改ざん常態化 問われる企業倫理(2007/03/16 道新)の見出しで、「水力では、北電がダムの重みによる堤体の沈下などについて虚偽報告していた。」、「火力では、北電の砂川(砂川市)と知内(渡島管内知内町)の両発電所で、ばいじんなど有害物質の排出量が地元との公害防止協定値を超えていたのに、基準値以内と報告していた。」と報じられています。

北海道テレビ放送のニュースにおいて、北電の「泊原発ではデータ改竄はしていません。」との発言が報じられていました。

私には「泊原発でも、同じようなことはしています。」と聞こえます。

特許的な事業に驕り、企業倫理の欠落している電力会社の原子力発電は危険そのものです。

報道されている臨界事故の先には、ほんのちょっと先には、「1979年のスリーマイル島の原子力発電所で原子炉のメルトダウン寸前までいって大量の放射線が漏れた。」、「1986年チェルノブイリ原発で原子炉のメルトダウン、爆発し大量の放射線が漏れた。」が待ち受けており、原発地域の破滅一歩手前だったのです。

経済産業省は、是正措置を命じるのではなく、電気事業法第十五条第2項(経済産業大臣は、前項に規定する場合を除くほか、電気事業者がこの法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反した場合において、公共の利益を阻害すると認めるときは、第三条第一項の許可を取り消すことができる。)に基づき事業許可を取り消すべきと考えます。



  あ~春のニオイが・・・


裏知性

2007-03-21 07:17:42 | 未分類
僕は、彼の車に乗るのが好きです。
本当は助手席に乗りたいです。
でも、そこは彼女の席です。

この休みには、彼は連日本屋に行きました。
僕は、本屋から出てきた彼女の手元を注目します。
時々、ドーナツの箱を手にしていることがあります。
僕は、ドーナツが大好きです。

彼女は手ぶらでした。
僕はがっかりです。
でも、彼と彼女と一緒にいることが嬉しいです。

彼は、買ってきた本を読んだり読まなかったりします。
そんな本が、2階の本置き場に行くまでの間、ソファーの横で積読山脈を隆起させます。

彼が積読山脈の中の本を探しているときに、彼女が書名を見ながら言いました。
「裏知性だね。」



  僕は、雪の上で固まります。


地球温暖化 その後

2007-03-20 18:30:36 | 地球温暖化
温暖化ファシズムの狙いとするところは何なのか。
疑問が払拭されないままでした。

地球温暖化2007.2.21
温暖化ファシズムの背景に何があるのかを考えますと、先進国の中進国等への嫌がらせとしか思えません、中進国等の発展を少しでも遅らせて、先進国の地位を保とうと。

奈々氏 様へ2007.2.28
IPCCは、各種データの科学的精度があがった、人為的な温暖化ガスが原因であることは90%の確立で正しいと発表していますが、IPCCの真の狙いはなんなのか興味があるところです。

と書きましたが、次のような文章に行き当たりました。

オルタナティブ通信(2007年01月28日)より

3.オクシデンタル石油(反メジャー)の経営者として、長年地球温暖化を大々的に推進してきたのがゴアである。

4.ゴアは2代目議員であり、先代のゴアは米国上院、下院原子力発電開発委員会の中心メンバーとして、核兵器開発と原子力発電を強力に推進してきた。その時も、ゴア議員は火力発電による地球温暖化防止のために、原子力発電を推進すべきだとキャンペーンを行った。オクシデンタルは、ロシアでウラン鉱山開発も手がけている。

9.ゴアの活動資金は、国際鉱物資源マフィア=暴力団のマーク・リッチから出ている。リッチは石油もウランも、太陽光発電装置や風力発電装置に使用するレアメタルも販売している。

田中宇の国際ニュース解説より

地球温暖化のエセ科学(2007年2月20日)

専門家の間では、未来の温度予測はおろか、過去の歴史的な温度変化についても、まだ議論百出の状態なのである。
「もはや温暖化は疑いの余地がない」という結論は、政治的な意図に基づいてIPCCの事務局が、他の学者たちの科学的誠実さを無にして暴走した結果のエセ科学である。

 IPCCには130カ国の2500人の科学者が参加している。ほとんどの学者は、政治的に中立な立場で、純粋に科学的な根拠のみで温暖化を論じようとしている。
しかし、ロンボルグによると、問題はIPCCの事務局にある。
事務局の中に、温暖化をことさら誇張し、二酸化炭素など人類の排出物が温暖化の原因であるという話を反論不能な「真実」にしてしまおうと画策する「政治活動家」がいて、彼らが(イギリスなどの)政治家と一緒に、議論の結果を歪曲して発表している。

私如きが考えた「先進国の中進国等への嫌がらせ」などではなく、石油の利益から原子力発電、レアメタルによる利益を追求するスタンスに移り、IPCC事務局の中の「政治活動家」が、その片棒を担いでいると読めます。



  雪だいすき。

晴走雨読様へ

2007-03-18 09:53:41 | 酔生夢死
一昨日の乱雑なコメント(謝)の追記です。

自由と自由意志との基礎的なところをメモします。

出典を明確にすべきなのですが、積読丘陵から探し出す気にはなれないため、誤りがあったら指摘して下さい。

自由の古典的な位相として、次のようなものがあります。
①個の思考、行動に対して、外的拘束や障害の無い、いわゆる「政治的自由」
②個の選択行動について内的必然性、自発性による決定、いわゆる「自律性による自由」
③個の意志についてどのような必然性によっても決定されない完全な選択の自由、いわゆる「必然からの自由または無差別の自由」

また、自律による自由、自然法則の外にある人間の意志の自由を否定、予言に反する自由 反予測的自由などと派生しています。

私的には、②の理性的存在の自己決定の自律性を自由と定義したカントの思潮がしっくりしています。

自由意志の古典的な位相として、次のようなものがありますが、個の選択行為について外的強制、障害を受けずに自発的になおかつ自由選択の意識を伴うときに、これを自由意志の行為と理解していますが、一筋縄ではいきません。
④自由意志は一切の必然性から自由
⑤意志の自律性を前提に意思がそれに従う(カント)
⑥個人の性格や心理的動機により行為が選択される(古典的心理学)
⑦自由意志は存在せず、自由な行為だけが存在する

ちょっと考えると、外的な強制から自由な自発性、自律性を無条件に認める事が理論的(感性的?)に困難ですし、ここからも様々な思弁が派生していますし、また、行為の決定論についても硬い決定論、柔らかい決定論が派生しています。

で、一気に現代思想に行きますが、現代思想の旗手とか言われる方の著作を読んでも、自由を思弁しながら、そこに自由でないものを見出してしまう、自由のイメージが消費され尽くす状況と認識しています。

左翼批判?(2007.3.5)に書きました『私的には「あるがままの己を律する自由」が究極の自由と考えています。』のイメージも消費されてしまうと考えています。

また、社会主義とは区別される共産主義の段階では、社会の物質的文化的欲求の充足は「各人はその能力に応じて、各人はその必要に応じて」(ゴータ綱領批判 マルクス)という原則によって充足され、労働日の短縮により、人間の自己実現の自由、人間の創造的活動の自由が拡大されることになっていますが、「自己実現の自由」、「創造的活動の自由」の質への批判は普遍性を獲得していると考えています。

ここまで書いてきまして、あの日本語とは思えない「精神現象学」を精読しなければならないと思った次第です。



 『自由って美味しいのかな、ミュゥー』