Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

僕のお父さんは東電の社員です

2012-01-23 20:49:58 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ
サーバーを構築されたことがあればお分かりのように、停電時にUPS(無停電電源装置)によりシステムがシャットダウンするか確認します。
昔日、非常用電源のディーゼル交流発電機の納品検査時の軽負荷運転等に立ち会ったことがありますが、停電時に支障ないか長時間かけて確認しました。

福島第1原発の原子炉データを国に送信する原子炉監視システム(ERSS)に非常用電源が接続されていなかったことが明らかになりました。(「福島第1原発 電源、未接続 責任なすり合い」 2012.01.20産経)一部抜粋

(東電は)地震の4カ月前から未接続のまま放置していたことについては、「接続工事をすると通常時のデータ送信が止まるため、ERSSを所管する保安院と調整していた」と説明。「作業をどうするか未調整のまま3月11日を迎えた」とした。

保安院会見に同席した原子力安全基盤機構の担当者は「東電には接続しておくように指示した」と証言し、東電説明とニュアンスが異なる。接続できなかった原因も東電と保安院の言い分は食い違う。東電は「事前に(ケーブルの長さを)確認して用意したが、情報が違っており、長さが足りなかった」と説明。保安院は「東電が(非常用電源の)設置場所を間違えたため届かなかった」。

この記事を読む限りどっちもどっちで論外です。
ましてや、工事を担当した東電の無責任振りは狂っているとしか言いようがありません。



この記事を読んで思い出したのが、毎日新聞『NEWSの窓』の北村龍行「東電は人々のことを考えているか 2011.03.27」に対して、毎日小学生新聞に小学校6年生「ゆうだい君(仮名)」〈突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です2011.05.18 〉が掲載されました。

<原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。もちろん、東京電力です。では、原子力発電所を造るきっかけをつくったのは誰でしょう。それは、日本人、いや、世界中の人々です。その中には、僕も、あなたも、北村龍行さんも入っています。>

掲載後、様々なコメントが飛び交い、「僕のお父さんは東電の社員です」(現代書館 森達也 著+毎日小学生新聞 編)の単行本まで出版されました。

福島原発を造り原発事故を起こしたのは東京電力そのものでであって、それ以外の日本人や世界中の人々ではありません。
また、責められるべきは東京電力という法人格であり、東電社員ではありません。東電社員の社会的、道義的責任(あるとすれば)は社員個々の問題であって、マスコミ、日本人、世界中の人々がとやかく言うべきことではありません。

責任の所在の拡散化と拡散された者達を咎める特有の責任の希薄化=無責任が働いています。
つまり、東電には責任があるが、国も学者もそして国民にも責任があり、自分の責任を果たさず、東電を責めることはできない、と。

投稿の主旨は、ありふれた東電を擁護したい人々の意向を代弁しているだけです。

東京電力という法人格を代表していない東電社員の、子供である小学校6年生「ゆうだい君(仮名)」は、東電社長宛てに「責任を取れ。」と抗議の投書をすべきと考えます。

地元の北海道電力も東電と同じように、オール電化、オール電化住宅を進めていますので、市井人(道民)に蔓延している「節電モード」に立腹していることでしょう。


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