Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

美味しんぼう その2

2014-05-19 23:53:20 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ
「美味しんぼう福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」(ビッグコミックスピリッツ」(25号391Pから)に目を通しました。
原子力利用を推進する立場の国際放射線防護委員会(ICRP)、国際原子力機関(IAEA)の放射能の影響を過少評価する立場の意見と、現実の様々な事象をありのままに認識しバイアスなく理解する立場の意見が掲載されています。(15件)


「ビッグコミックスピリッツ」(25号385Pより 小学館)

福島県庁も批判的な意見を寄せており、笑ってしまいました。何故なら福島県は県民に何をしでかしたのかを棚に上げた内容だからです。

「プロメテウスの罠」(朝日新聞朝刊連載)は、新たに「不安を消せ!」のテーマにより当時の検証が始まっており、「100ミリシーベルトまでは安全であると繰り返し、福島の人々に被ばくを強要させた」と刑事告発された福島県立医科大学特命教授・副学長(業務担当)(常勤)兼放射線医学県民健康管理センター長山下俊一と弟子の高村昇もとりあげられています。

また、福島県民健康管理調査の検討委員会において、子どもの甲状腺以外は調査をしない(精度の高い尿検査をなるべく行わない)、個々人の被曝量の推定をしない、甲状腺検査画像は開示請求が必要、全国の甲状腺専門医に親子が再検査を求めに来ても応じないように文書を、議事録の改ざん等が毎日新聞で報道されました。(詳細「福島原発事故 県民健康管理調査の闇 」日野行介 岩波新書)

福島県庁も批判的な意見は前回書きましたように、「風評被害」、「風評被害を助長」と叫び自らの都合の悪い情報を隠蔽するためのプロパガンダと判断せざるを得ません。

同誌で描かれました「鼻血」はマスゴミでも取り上げられましたが、低線量被爆と「鼻血」には因果関係はないと繰り返し批判されていますが、誰も何故因果関係がないかを説明していません。
ICRP、IAEA側の人々等(日本政府も)にとって、「被爆にしきい値がない」(低線量で様々な身体症状が出る因果関係)ことは絶対受け入れることはできません、何故なら原発の再稼動、原発輸出が頓挫しますから。

追 記(5/21記)

朝日朝刊(5/21)1面に「所長命令に違反 原発撤退」、「福島第1 所員の9割」の大きな見出しで、事故当時所員の9割が10km離れた福島第2原発に逃げた、と。
逃げた所員の中には事故対応を指揮するGM(グループマネジャー)の部課長級の社員もいた、と。

政府事故調査報告書には記載されておらず、過酷事故に対する、無能力、無策を隠蔽していると言えます。
この事実を検証し過酷事故に対する対応を万全にした上で、初めて原発再稼動云々の論議が始められると考えられますが、これまでのこれからの「安全神話」、「原子力行政」の根幹を崩すことから、原子力企業、電力会社、日本政府は真摯に向き合わず無視を決め込むでしょう。

今朝の朝日朝刊(5/21)にも、「美味しんぼう」に係る微妙な記事が2本掲載されています。



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