Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

現実と真実と

2014-12-20 08:00:51 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ

気付けば師走も終盤へと。

先日、実家の用事で銀行に行きましたが人で溢れかえっており、何時もなら2,30分で片付く用件が小一時間も。
スーパーで待ち合わせた彼女曰く「店内がお年寄りで溢れかえっている。」と。
年金支給日でお年寄りが金融機関、商店にドッと繰り出したと、やっと気付きました。

「老人も 駆けずり回る 師走かな」と、一句。

以前にも書きましたように、我が家では、福島県やその周辺県、関東周辺の野菜は購入していません、また乳製品は北海道産を購入しています。

昨年「千葉沖産カツオ試食 通りすがりギャル『こんなベクレってる刺身食うとかマジありえないんだけど~!ヤバくね?』とか言って去って行った」ことが話題になりました。

このように書くと「風評被害」を助長すると批判されると考えますが、国も自治体も食品メーカーも都合の悪い情報を、生産者の「絶望」、「努力」、「苦悩」等の名の下「風評被害」の語彙を発信することにより、都合の悪い情報を隠蔽するためのプロパガンダ目的に使われているとしか考えざるを得ません。

原子力規制委員会は12月17日に、高浜原発は「新基準に適合」の旨の審査書案を了承しました。
総選挙における多くの「脱原発」、「原発即ゼロ」、「廃炉」、「発送電分離」等の有権者の意思に、油を注がない、官邸におもねる発表時期です。


福島の現実

「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」 (竜田一人 講談社)

朝日新聞連載の「プロメテウスの罠」で、「漫画いちえふ」が取り上げられており、11月18日が最終回でした。
竜田一人へのインタビュー内容が、竜田一人のキャラの所為なのか無思想、無哲学を晒しているとともに、自分自身を批判的に捉えなおす営為が皆無です。

朝日新聞(11/18)より

年間被爆限度50ミリシーベルト以下云々とありますが、以前報道されたように年間500ミリシーベルトに変更する蠢き(「東京ブラックアウト」(若杉冽 講談社)において経済産業省のキャリアに語らせています。211P~)がありますが、原発作業員は『人間の使い捨て』そのものである視点が欠落しており、原発批判はしない、放射能の危険を無視、原発再稼動を主張等ある意味「確信犯」なのでしょう。

「いちえふ」 (竜田一人 講談社)32Pより

国の定めた被爆限度に何の疑問も持たない(隠蔽したい国家権力にとっては好ましい国民の姿では?)が故に「福島の真実」を暗に揶揄しており、これが「福島の現実」だと語っていますが、原発ルポルタージュ漫画ではなく、原発推進、東電等のプロパガンダ漫画と批判されていることは当然と考えます。

 

福島の真実

「美味しんぼ 福島の真実篇 下巻」 ( 雁屋哲 小学館)

当ブログ「表現・報道の自由」(10/23)において、「美味しんぼ 福島の真実篇」(下巻 第111巻)が発行されないことに、発行元の小学館がマスゴミの否定的な大騒ぎによる萎縮 (自主規制)を懸念する旨を書きました。

先週(12/10)発行され、目を通しました。
台詞が十箇所くらい変更となっています、骨格の変更はありませんが丁寧な台詞になっており、かえって被爆のおぞましさが強調されたようにも読めます。

例えば、大学准教授の「福島がもう取り返しのつかないまでに汚染された」(ビッグコミックスピリッツ24号273P)は「震災前の政府の基準に従えば、住んではいけない所に多くの人が住んでいる」(美味しんぼ 福島の真実篇 下巻 261P)

巻末に表現の根拠となった情報(2ページ収録)と、奥付に「表現意図をより明確なものとするため、登場人物のセリフ等を一部修正しています。」と書かれていますが、雑誌掲載時のセリフを変更すべきでないと考えます。

ビッグコミックスピリッツ24号に掲載時

美味しんぼ 福島の真実篇に収録時

 

 

 


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