Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

痴の限界

2011-04-03 21:46:31 | 読書ノート
雑事に追われ、妄念の合間に雑読している始末でイヤハヤ。
合間に読んだ軽い読み物に「知性の限界」(高橋 昌一郎 講談社現代新書)があります。

第1章言語の限界ではウィトゲンシュタインの論理実証主義、第2章予測の限界ではポパーの反証主義、第3章思考の限界ではファイヤアーベントの知のアナーキズムが、ディベート形式で書かれています。

例えば、予測の根拠となる「帰納法」の論理は、論理的に正しいことは証明できないとの展開がなされますが、このこと自体が「帰納法」そのものでパラドックスであると帰結しています。
歴史的法則を予測の観点から唯物史観についても同様の断をしていますが、この質ではそれ以上の思惟は望むべきものはありませんでした。

が、考え方のベーシックな素材が網羅されており、考え方の入り口を示していると言え、楽しく読めました。

この新書は、「理性の限界」(高橋 昌一郎 講談社現代新書)の続編となっており、「理性の限界」を注文しておきました。
ちょっとした合間の読み物として読むために。(2011.03.23記)



「理性の限界」の入荷を確認する前に、雑誌コーナーを見てからカウンターに行きました。
カウンターに「理性の限界」が置いてありました。

一瞬、なんとも言えない不安感が過ぎりました。
書籍を注文するときには何軒かの本屋を使い分けているのですが ・ ・ ・(2011.04.02記)


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