Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

構造主義の父 その2/3

2009-11-09 06:41:15 | 未分類
水の記憶

今飲もうとしている水に、記憶があるとしたら、大海にあったり、生き物の体内にあったり、地表を流れていたり、氷だったり、雨だったり、雷に打たれて水素と酸素のイオンだったり、遥か昔にはクオークだったりした記憶があるのでしょう。

物質には可逆性があります。*

ちょっと先には、雲の中で再び雷に打たれイオンと化すかも。

歴史を不可逆と考えるか、可逆と考えるかに置き換えます。

資本主義の高度な発展による共産主義社会の必然性を提示し、歴史は不可逆と考えるマルクス、歴史は可逆と考えるレヴィ=ストロースと言えます。

主義者にとって構造主義は否定されるでしょうし、構造主義からは主義者は50年も前に破綻していると。

構造主義は現代資本主義を容認しているとの論者がいますが、現代資本主義に拮抗する責務はこの類の論者が負っています。(構造主義的マルクス主義については機会があればアップします。)

この二つの科学的思想は、異なった必然性を表出(差異)しています。

僕的には、以前にも書きましたように過去、未来は現在のこの瞬間にめり込んでいると考えていますので、歴史の可逆性、不可逆性については拘る事柄とはなっていません。

今飲もうとしているコップの水は、此処に水として確かにあります。


*古典力学、相対性理論では時間の正負を逆転しても時間反転対称性を持ちますが、閉鎖系ではエントロピーは物理過程において不可逆など、断定しきれない点があります。
が、素粒子レベルで考えると無視できると考えます。



今朝の散歩は,ミルク色の中を漂ってきました。


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