Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

逆説と不条理 余話

2009-07-09 06:17:36 | 酔生夢死
商い仲間の方から「大森荘蔵」のエピソードを色々と聞かされました。
黒春の頃、今回取り上げた本に目を通していただけで、エピソードには無頓着のため、「のところ」、「立ち表れる」などを話しました。

彼は読んだことが無く「文庫本か新書で出ている?」と聞かれましたが、「追っかけている訳でないから、岩波なら単行本であるのでは。」と答えました。

僕的には、思想家、哲学者、芸術家などのエピソードより、彼らの一冊の本、ひとつの作品等に漬かることに時間を割きますので、彼の興味の持ち方に不可解さがあります。

彼との遣り取りが頭の隅っこにあったことから、本置き場から探し出して、「パラドックスの比喩で了」としている例に引用しました。

ページの間から、ウン十年前の彼女からの手紙が一枚出てきました。

彼女が読んで「読み終えたら捨ててと書いてあるのに・・・」、そして「当時、今の自分の娘と同じことを考えていたみたい。」と。

その手紙を本に挿んで、もとの本置き場に戻しておきました。



なぜ、彼女の手紙が挟まっていたのか、また、当時の僕にとって高価だったこの本を、どのようなことで購入し目を通したのか、今となっては思い出せません。

飯代が本代になっていたことから、今と違って瘠せていた原因だったことは分かりますが。

*前回に書きましたように、「酔生夢死」と「異形の滓」は中断します。


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