Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

共・有時試論 補遺その9

2011-12-10 09:07:27 | 異形の滓
シュメール

略奪の宝庫とも言える大英博物館に「ロゼッタ・ストーン」があります。
神聖文字(ヒエログリフ)、民衆文字(デモティック)、ギリシャ文字でひとつの事柄が書かれており、読解に時間が掛かりました。(黒っぽい花崗岩で思っていたより小さいでした。)

古代の文明として、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明、メソアメリカ文明、アンデス文明、長江文明(昔は四大文明とか言われましたが)があります。
紀元前8000年頃に初期のメソポタミア文明(またはシュメール文明)と言われるシュメール人が文明を築きましたが、アッカドやバビロニアの支配を受けると、シュメール人が跡形もなく姿を消しました。

他の地に逃れた(?)シュメール人は、楔形文字を他の地に伝えたのでは考えます。

北海道にも小樽市の手宮古代文字、富岡古代文字石、忍路古代文字石、余市町のフゴッペ古代文字、泊村の泊絵文字石、そのほか自然石に線刻があり文字、絵と考えられるものがありますが、読めません(意味が伝わりません)。

彼女と林檎のふじ(Fuji)を食べながら、愛犬の食欲について話をしています。
彼女は林檎の蜜のことが過りますが、話題にしません。
僕は、林檎から、旭(Macintosh)、MacOS、スティーブ・ジョブズと連なりますが、発語しません。

林檎は平安時代に「利宇古宇」(りうこう)と言われていましたが、現代では語彙として断絶しています。
たかだか千数百年前の言葉が理解できなくなっています。

イデオロギーの概念とする語彙の意味性の共有は、明確に定義するほど限界を露呈、思惟の限界を晒します。

過去にあった事柄、眼前に繰り広げられる事柄に対して、曖昧な共有を観念して通交しています。



***

北海道にも残されている古代文字が、楔形文字の流れを組むものであれば、また、縄文、石器時代より以前に、また重なるような文明を夢想します。

つづく