Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ちょっと反省

2009-09-11 23:07:43 | 未分類
朝日新聞夕刊(09.09.02)「「わが闘争」漫画に賛否」に釣られ、「まんがで読破 わが闘争」(ヒットラー イースト・プレス)を読み、「厚みがない」と書きました。

先日のJ-CASTで「ヒトラーの「わが闘争」 マンガ版好調5万部売れる」(09.09.07)とあり、正直驚きました。

急進的左派、急進的右派、バイエルン民族主義、大ドイツ主義の混乱に賠償金と世界恐慌の状況で、解体されたドイツ帝国後に樹立されたヴァイマル体制は崩壊し、ナチスが政権を獲得し、「反ユダヤ主義」、「アーリア人の優越性」の民族主義(人種主義では?) は悲劇を生みました。

そもそもドイツの歴史を齧ると「ドイツ人」の定義は困難だと考えます。

ユダヤ人を徹底的に否定(攻撃)することにより、ドイツ人を肯定(優越)する構造がありますが、相手(敵)を否定することと自分を肯定することには脈絡のない非論理なものです。

ここに、家庭、社会、組織における様々なハラスメントと同質の人間性があります。
また、様々なハラスメントの直接の当事者でないとの意識を持つ周辺の人間は、当事者と共犯者の関係となり、悪質です。

このくだらない漫画本は、非論理であること共犯者であることの認識のない人にとっては、敵(他者)を攻撃(優越感)することを自分の存在の肯定と自己同一性の担保にしてしうまことに、正当性を錯覚させる質があります。

このくだらない漫画本の無思考は、これらの存在、同一性は似非であることすら知ろうとはしない、自己の毀損に無自覚なおぞましい人間が量産されます。

最後のあとがきに「この思想を支持するものではありません。」とあります。
興味本位で取り上げたことを、ちょっと反省しています。



商い仲間にとって、ウフッウフッウフッ ・ ・ ・