Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

気付き

2009-09-25 06:24:21 | 未分類
ちょっと一服

「気付き」が溢れています。

幼児教育や学習指導要領に始まって、コミュニケーション、組織論、経営論と本屋の棚を席巻しています。

「気付き」という語彙には、巧妙に「差別」が練りこまれていますので、これらの類は手にしません。

質の高い気付き、高度な気付きが求められるとか、「気付き」は何もないところからの創造であるとかが、語られています。

これは「何を気付いた」かであり、「反知性」そのものです。

例えばコミュニケーションにおいては「何を気付いた」かではなく、「何が気付いた」かであり、共通の基底のもと、コミュニケーションの入り口に辿り着きます。

「気付き」は「知覚」のことで、単なる感覚情報を体験として自覚する処理に過ぎません。
この知覚の解釈処理が認知=意識です。

「気付き」という語彙を見聞きするたびに、「反知性」を強要していると考えてしまいます。



今朝の散歩は、冷気とミルク色の朝もやの中をのんびりと。