Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング653. 小説:小樽の翠577. 紐パン

2022年11月18日 | Sensual novel

 

 定点観測だ。いつも同じ時間に同じ場所から港の風景を描く。毎日続けているわけではないが、時折午後3時の定点スケッチが習慣になっている。そして放課後地獄坂を通ると、小春がやってきた。

「ユウ君のインポはなおったのかい?」

小春「もち!、三日後に回復したよ」

「そりゃなにより!!」

小春「あのねえ、明菜姉ちゃんが、制服の下が紐パンなの!」

「はあ!!!」

小春「この間紐パンをつけて、これで彼氏を興奮させるんだって。『さあ、子供を沢山作りましょう!』だって。でっ、エロいでしょう!、って自慢していた。それで7人子供を作る作戦なんだってさ・・・・」

「明菜姉ちゃんは細身でスタイルがいいから、似合うかもね。きっとここぞという場面で紐パンで迫る作戦なんだよ。少ない打撃で効率的に当てようというわけさ

小春「私は?、今じゃダメ?」

「オヨヨ!、無理にとはいいませんが。多分キャラクターがあると思う」

小春「ヒモパンって男の人にとって魅力的なのかなぁー?」

「多分、細身だったら似合うかもね」

小春「小春も、7人子供をつくる方法を考えなきゃ・・・。明菜ねえちゃんと競争だもん・・・。だってさあ男の人って飽きるじゃん。だから飽きさせない方法が必要だよね」

「だからといって、一度に7回もおねだりしてユウ君をダウンさせるのも、ちと違うと思うけどなぁー」

小春「排卵日に打つのかぁーーー。そういえば明奈姉ちゃん、毎朝体温計を唇に加えているのは、それかぁー・・・」

「それで排卵日を探っているのでしょう。それで排卵日が来たら、今日は一発やりましょう !、というわけで紐パンで誘惑するのかなぁー」

小春「少ない打撃で効率よく妊娠するわけだ!」

「まあ、そういうことになりますか・・・」

小春「ユウ君に栄養をつけさせなきゃ、スーパーへゆこうよ!」

生協のスーパーへ小春と並んで坂道を下っていった。眼前には、真っ青な海が見え隠れしている。

女達の打撃群かぁー・・・、そんな考えが頭をまわっている。

・・・・

木々の色が変わりだした。

小樽も秋だね。

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