Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE627. オタクな話

2013年05月21日 | field work

 OM-DをLEICAエルマリートのレンズを付けたまま修理に出してしまったので、さて目下のメイン機材はPEN E-P3か。いままであまり出番がなかったので、このラインはいらないかなと思っていたら、やはりOM-D並みに準じて使える機材は必要だったわけで、あってよかった。E-PM2とのペンコンビでシステム再構築。
 レンズは、ライカエルマリートがないので、久しぶりに手元のZUIKO9-18mm、それからZUIKO75-300mmの2本のズームレンズ・システムが先ず考えられるが、だがそれでは暗すぎるレンズばかりだし、やはり高性能レンズが1本必要だろう。
 であれば広角はZUIKO12mm、ZUIKO17mm、ときて単焦点の望遠にあえて加えれば、マニュアルのライツテレエルマリート90mmがあり、全部でf2.8以上の高性能単焦点レンズシステムになる。確かにそれは優れものシステムだが、ちとマニュアルフォーカスはマニアックすぎて調査には使い勝手が今一。
 となると優秀なZUIKO12mmと、最近ほとんど使用していないが便利なZUIKO14-150mm、というシステムもある。これならばレンズ二本ですむ上にf2の明るさの高性能レンズが含まれていて申し分ない。よし、このシステムで決まり。それにしても単焦点レンズとズームレンズとでは、随分モノクロームのトーンが違う。やはり単焦点レンズが圧倒的に綺麗だ。
 これらのシステムを並べながらウィスキーグラスを傾けて思案しているときは、写真屋のDNAをひきつぐ者としては至福の一時である。こういう心理は、マニアでなければわからないでしょうね。
 こういう知識を刷り込まれたのが、フィルム時代の撮影機材論の最後を飾った日沖宗広「プロ並みに撮影する写真術」という一連のシリーズ書籍なのだ。それは研究者の視点でフィルム時代の撮影機材のシステム化について言及したものであり、中古機材も視野に入れ高性能、軽量、安価という視点からのシステムは、私にとっては勉強になり好書であった。
 そしてこういうシステム化がフレキシブルに組めるのが、オリンパスの良いところなのである。他社のバカでかい高価なボディに万能ズームレンズ1本なんていうのは、いかにも非研究者向きであり、調査には重すぎて、寂しい限りだ。ズームレンズは便利だが、解像度は単焦点レンズには及ばない。だからそれをリカバリーするf2以上の明るい単焦点レンズが必要になるわけさ。
 そういえば、日沖さんの本に、建築調査向きの高性能軽量システムが掲載してあった。それはすべて中古のオリンパスOM-1とOM-2SP、そして24mmシフトレンズを含む4本のレンズシステムであった。今ならば、2本のレンズで間に合いそうだ。
 随分オタクな話ですけど、建築調査に行くのが大前提だから、撮影機材のシステム化は大変重要なことなのです。よし、このシステムで明日は午後から調査に行こうと思ったら、午後は会議&ゼミでやんの。チェッ!。

奈良県天理市 
OLYMPUS OM-D LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO200,露出補正-0.3,f8,1/125.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« PEN LIFE626. 環濠集落 | トップ | PEN LIFE628. 幸せな時間 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

field work」カテゴリの最新記事