Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし60. 梅雨の終わりか!

2009年07月28日 | Kyoto city
 昨日の朝、警戒警報が出るぐらいの激しい雨が降っていた。昼前になると刺すような暑い日ざしに変わり、そして夕方、また激しい雨模様となり、それからまた晴れた。ああっ、ややこしい。天気図をみると、京都の上には梅雨前線がしっかり停滞しており、低気圧がゆっくり移動している様子が描かれていた。疲れそうな気候である。
 だから、夕方風呂にじっくりつかった。そんなことをしていると、昔のある友の顔を思い出した。少し照れたように笑みを浮かべ、私の家にやってきた彼である。多分二十歳前で、そして仕事をしていたのだろう。身なりからして彼の家は裕福ではなく、かなり苦労して育ったと記憶している。それだけに人と会うときの、あの笑顔を忘れる人はいなかった。そして、二十歳過ぎで他界してしまったのである。誰しもが、驚いた。笑みを残して去っていった彼である。
 もうじきお盆が近い。だからそんな昔のことを思い出すのかも知れない。昼間、散歩がてらに人気の少ない高台寺で涼んでいたら、幽霊を描いた円山応挙の掛け軸や、絵巻物が展示してあった。幽霊は、だれからも祀られることがなかった霊が、現世に現れたものだと縁起には記されていた。だから香をたいて、この世に未練を残した霊を祀るのだそうである。
 そうこうしていたら、古い人達から、絵画の個展や、デザイン展の案内が届いていた。夏というのは、昔を思い出させてくれる、季節なのかも知れない。そんな風に思える事自体が、梅雨の終わりかと思われる。
 ああっ、暑さでテンションが下がった今日のブログも、何回か書き直したり、写真を入れ替えたりして、やっとまとまったようだ。

京都・高台寺
Fuji FinepixS5pro,AF-SNikkor16-85mm/F3.5-5.6ED
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