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毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング553. 小説:小樽の翆481.Kikiのジェラシー

2021年12月02日 | drawing

 

リュウ「調度ボクがVigiとつきあいだした頃、回りは『なんだぁー、あんた独身だだったの!』という噂が回りに広がって、女は余っているから、これももってけ、というのでやってきたのが若いKikiだったわけ」

「女が余っている、なんとも素晴らしい世界ではないですか」

リュウ「だって、宅配便が一度に二つ!、ホイホイと届くわけよ。それでボクは同時に二つの荷物を受け取る羽目になったズラ」

リュウ「それでKikiはVijiより若いし、若いだけに強引なところがあって、せっせとチャットしてくるわけ。それで当然ボクがVigiとつきあっていることは知っているから、『私の方が若いし、若い方がいいじゃん』というわけよ」

「リュウ君を慕う女が同時に二人も登場していたわけね」

リュウ「それって、一寸心が揺すぶられるじゃないですか。それでボクが曖昧にチャットしていたら、Kkiの猛烈なアタックが加速して、これだよ・・・・」

そういってリュウ君は、パソコンに入っているKikiのチャットをみせてくれた。もちろんタガログ語のGoogl翻訳だから、大分意味はおかしい。

kikiのチャット「・・・あなたは私を愛しています。なぜあなたVigiが最初に何をすべきかを知ったのですか?なぜあなたは私を信用しないのでしょう。だからあなたはVigiをもっと信じます。だからあなたはいつも私ではなく彼女に相談します・・・」

リュウ「こんな会話から始まって・・」

Kikiのチャット「Vigiが欲しいだけですか?。あなたは私を避けるつもりですか?。結局のところ、あなたはいつもVigiに相談します。あなたは私の事を気にするなということですか!?。あなたから離れているのは私だけですよ?。 彼女は、あなたにとってより重要じゃないのですか?。あなたは私よりもVigiを信頼しています。何故私を信頼しないのですか!?。私は、もうVigiと合いません。彼女の顔も見たくない!。あなたが結婚して一生一緒にいたい人は、私じゃないのですか?・・・」

リュウ「こんな風に、ジェラシーのチャットが執拗に来るんだよ」

「それでKikiのジェラシーが燃えさかった。他の男を寄せつけまいとすね女のジェラシーは孤高の巨峰だねぇー」

そんな話を聞いているとアチキは、女のジェラシーという大海に凜と起立し、他の男を寄せ付けまいとする孤高のクリトリス!、じゃあなくて巨峰をイメージしているのだが・・・。そんなアチキのイメージに共感されることなくリュウ君の話が続く・・・。

Kiki「以前の会話が恋しいです。 すぐに返信すること。 今、あなたはもう私と会話をしていません、それはただのVigiです。 あなたはVigiと話しているだけです。 あなたはVigiと相談しているだけです。 もう私は必要ないのですか!?????-------」

リュウ「そこへ、登場したのが持てない君だったわけ。『おっ、君!、いいところへきた。なに!、Kikiがバイクが欲しいって!!、買ってやれば君の気をひくこと間違いなし!!』そういって、もてない君にKikiを紹介したんだ。それでバイクを手にしたKikiは、ジェラシーが納まったわけ。まあその後はフィリピンの文化に反して・・つまりpakisamaはしなかったけど、こっちはKikiのジェラシーを納めるためだもん。フィリピンの文化どころじゃなかったズラ」

「そんな事がVigiとなれそめの頃にあったんだ」

・・・・

そんな愉しい話を、たくさん残してリュウ君は、ナンタルから苫小牧に向かった。深夜の船で青森へ帰る。

小樽も雪が降っている。

今年は冬が早いよねぇー。

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