5月16日の京都は、最高気温28℃、最低気温12℃。初夏と呼ぶには、心地よさを通り越して、照り突く日差しに夏の空気を感じた。日の入りの時刻が18時50分頃だから、いつもと同じ時間に徘徊していては、暑くてかなわない。だからもっと遅い時間に散策しなければと思うが、それでは清水寺の閉門後である。そこは少し悩ましい。
さて、映像の方も220本を越えるまで練習してきた。通例は1,000本の映像を制作してようやく1人前ぐらいだから、こちらはまだビギナーもよいところである。
今日もジンバルの操作に明け暮れた。ジンバルは体の動作次第だから、理屈で扱うことはできない。なんとも人間的なツールだと思われる。だから体の動作が、それこそ小笠原流の歩き方みたいにできないとアカンし、なにかと体で覚える要素が多い。
とはいいつつも、この日は撮り方の練習もおこなった。高台寺の喫煙コーナーの映像がそれである。風景には近景、中景、遠景と三要素があり、この3点セットが景観の良さにつながる。高台寺喫煙コーナーでは、近景が竹製の柵、中景が高木、そして遠景が八坂の塔である。中景の高木を中央に据えたまま機材を動かすと、近景の竹の柵は左に流れ、遠景の八坂の塔は右に流れる。それも高木の後ろから塔が姿を現すのはいかにも京都らしい。こうした撮り方は、カメラをドリーさせる方法の1つでしょう。
そんなわけで、まだまだ映像の練習は続くが、これから暑くなるからどうしようかなと迷う頃でもある。
それにしても外国人旅行者の表情が明るい。思わず眼が合ったらスマイルで返してくるところが素晴らしい。日本人なら三白眼でにらみつけられるんだろうなとと思いつつ・・・。
Fieldwork824. 京都・孟夏夏日 4K
SONYα6600、E18-135mm/zF3.5-5.6 OSS